634. 大平山(秋田市)

2019年9月18日(水)-19日(木)、歩程7時間、単独   5:30起床。今日から三泊四日の予定で秋田・青森方面旅行、登山と温泉を楽しむつ もり。コーヒーを飲みクリームパンを食べて6:20出発。カーナビ目的地に仁別国民の森をセット、R4→R457→R47→R398→R13と一般道 P9180008 を走 る。途中、加美町のGSで給油、あら伊達な道の駅で休憩、R13に入って直ぐのファミマ十文字バイパス店でお握りを2個仕込む。 13:10仁別国民の森の2.5㎞先にある旭又キャンプ場跡の大駐車場(標高330m)到着、其処が登山口で仙台から254㎞、秋田の山は遠いね。先着は6台、うち1台のみ高崎ナンバーで残る5台は秋田ナンバー、三百名山とは云え左程人気はなさそう。もしかしたら山頂の山小屋に泊まることになるかもしれないので、そのつもりで食料と生茶を持つ。13:30スタート、駐車場から旭又コースに入る木橋が喪われており、迂回路の案内標識に従い馬場目岳方面へ進む。伸び放題の草むらの中に昔のキャンプ場を偲ばせる炊事棟?が一棟ぽつんと建っている。始めは平坦で緩い道、赤倉岳への分岐を左に見送り、秋田杉の植林地を行く。道の両側はミズ(ウワバミソウ)の大群落。やがて昔トロッコを巻き上げたインクライン跡の緩いP9180020 坂にさしかかる。登り切って弟子還沢に架かる鉄橋を渡ると、14:10御滝神社(垢離取)に着く。山ノ神を祀ってあり、昔の修験者は此処で体を 清めてから山頂を目指したのであろう。御滝神社奉賛者芳名として、北嶋淳男氏ほか50名の名前と、工事施工会社である(株)河辺組の河辺忠男・若槻順夫氏の名が掲げてある。昭和六十年(1985年)九月十日の再建、祠は小さいが大事にされている。無事の山行を祈願してから、いよいよ急坂にかかる。あやめ坂と名付けられ、路傍はヒメシャガの群生地であるが今の時期は細身の葉のみ。ワイナピチュ登山以来3か月振りの山歩きなのできつい。ブナ林の中をジグザグに登る途中、下山者とすれ違う。単独行の女性、若い女性2人組、若い男女の4人組。今日大平山P9180036 に登ったのは駐車場に下山してきた高崎の男性を合わせ9名、他のコースへ回った人も居るかもしれないが、三百名山にしては少ない。15:30漸く御手洗(みたらし)神社(標高830m)に着く。御手洗大神、「大平山」と刻まれた石碑、二体の石仏、 二体の地蔵菩薩が祀ってある。また、水場の御手洗の池の傍らに、「菅江真澄の道」の木柱が建つ。江戸時代後期の旅行家、菅江真澄は文化九年(1812年)59歳の時に大平山に登頂(参詣)しており、同行した那珂通博の和歌「掬(むす)ぶ手も氷るおもひにあな涼し清きが上への浄き真清水」が同じ木柱に墨書されている。広場のベンチに座り一服しながらスマホを開くと画面が真っ暗で見えなくなる。故障?、これでは登山アプリ、ジオグラフィカも役に立たない。やれやれ。そこからもきつい登りが続く。七曲りにさしかかるP9190082_20191001204201 頃、ガスが出てきて薄暗くなる。16:30樹林帯を抜けやっと主稜線に出る。萩形コースとの合流点、山頂迄ちょいの間。銀ピカ(総アルミ製?)のひしゃげた鳥居をくぐり、霧に霞む山頂の三吉神社奥宮めざして一歩、又一歩、最後の胸突き八丁の急坂を上る。膝が痛みだす。16:40漸く山頂到着、いやはやしんどい、奥宮にお参りし、一等三角点(標高1170.6m)を撫でてから、傍らの参篭所(山小屋)の戸を叩き素泊まりの申し込み、もはや懐中電灯を点けて下山する元気はない。予約なしで日没寸前に訪れたため怪しまれたのか、小屋番の神職の男性は始め渋っていたが、何とか泊めてもらうことに成功、平成21年再建の小屋は未だ新しく、30人は泊まれる大部屋に今宵P9180065_20191019170401 の同宿者は無し、スポ ンジマットと敷き毛布1枚、掛け毛布2枚を出してくれる。素泊まり料金は4,000円也、17:05自家発電機に拠る電灯が点く。17:40日没、日本海の雲の波に夕陽が沈んでいく。男鹿半島、八郎潟残湖も眺められ、秋田市街地の夜景が煌めく。神職の男性は律儀にも領収書と、昨日の閉山祭で信者の方から頂いたというお菓子を持ってきてくれ、お茶を出してくれる。夕食は紅シャケのお握りとお菓子、侘しいが仕方がない。予約すれば夕食は1,000円、朝食は500円で出してもらえる。スマホをいじっているうち、画面はどうやら回復したが、電波は圏外すれすれ、アンテナは1本立つかどうかでインターネットも使えない。18:30もうやることもないので横になる。今 月いっぱいで参篭所も閉め、ご神職も一週間交代の山番から解放されて下山、冬季閉鎖の冬篭りに入る。夜中、一時激しい雷雨、戸板が風にガタガタ鳴るほど、泊まって大正解。
(9月19日)敷物が薄く体が痛い。うつらうつらして何回か起きだし、窓の外を眺めると風は強いが夜空に星が見える。冷えてきたので、ハンガーに吊 P9190103_20191002100701 るしておいた登山シャツやチョッキを身に着ける。5時に起きだしたものの、東方の雲が邪魔でご来光は拝めず、雲の端が紅くなっただけ、その 上、今日も全天に雲が多く鳥海山も岩木山も拝めない。身支度を整え、ピーナッツバターパン2個と生茶の朝食を済ませ、秋田県設置の山小屋直下のトイ レ(チップ制)を拝借して5:45出発、奥宮にお参りし、大黒様に挨拶してから下山にかかる。風が冷た いのでウインドブレーカーと手袋を着ける。下りも往路と同じ旭又コース、右膝が痛むのでゆっくりゆっくり、きのこ観察やフラワーウオッチングをしながら下る。きのこはブナ帯中心に、エノキタケ、オツネンタケモドキ、カバイロツルタケ、カワラタケ、キアミアシイグチ、クチベニタケ、クヌギタケ属、コゲチャイロガワリ、スギタケモドキ、チチタケ、チリメンタケ、ツエタケ、ツキヨタケ、ツリガネタケ(小型)、ドクツルタケ、 ヌメリツバタケモドキ、ハナビラニP9190119 カワタケ、 ヒメコガネツルタケ、ヒメコナカブリツルタケ、ヒメベニテングタケ(写真)、フクロツルタケ、ベニタケ属、ホウロクタケ、モエギタケを見る。花は沢沿い中心に、 アキノキリンソウ、オ オカニコウモリ、キバナアキギリ、ゴマナ、ハナタデ、ミゾソバ、ユキザサ(実)など、小さくて地味なものばかり。7:00御手洗神社、冷たい湧水を柄杓に一杯ごちそうになり一服、まだ誰も上がってこない。アブ、ブユ、やぶ蚊の類が居ないので快適、 P9190118 静かな良い山である。8:25ブナ林と秋田杉の境界域(標高490m)まで下る。此の辺りのアキタスギは天然木か?、どちらの樹種も惚れ惚れするほど美しい。8:40漸く御滝神社に下り着き、無事の登拝を感謝する。ベンチに座り膝と脚のマッサージ。その先は平坦になり大助かり、インクライン跡の下で初めてひとりの男性登山者と出会う。少し立ち話をすると地元の人、以前は東京勤務で三百名山や四十七都道府県の最高峰を全て踏破したという豪の者、千葉県最高峰の愛宕山の話で盛り上がる。大平山の登山者は今の時期が最も少なく、この先は紅葉見物ときのこ採りとで下の大駐車場が満杯になるそう。ナラタケ、ブナハリタケ、ムキタケ、ナメコなどブナ林の恵みは豊か。9:35無事下山、帰りは4時間近くかかる。やれやれ。ハスラーを除き駐車場には5台の車が駐まっているが、中にはイワナ釣りの人も居る。シャツを着替え、靴を履き替え、バナナを1本食べ、リポビタンDを1本飲んでから、不老不死温泉へ向けて出発。

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472.秋田駒ガ岳

2011年7月18日(月)、歩程5時間、単独   うとうとして眼が覚めると外はもう薄明るい。時刻は4:10、周りの車は夜明け前に出発したとみえ大分減っている。昨日、滝沢町のイオンスーパーセンターで夕食を済まし、 田沢湖へ向かう途中の国道46号線沿いにある道の駅雫石あねっこで日帰り入Dsc09649浴施設・新橋場温泉に入る。さっぱりと汗を流し、そのまま車内で仮眠。標高は320mほど、夜の気温は20℃まで下がり快適に過ごす。 朝食にバナナを食べて4:50出発、田沢湖駅から乳頭温泉郷へ向かい、途中から駒ガ岳八合目へ登る車道に入る。直ぐ先にゲートと監視小屋があり係員の人が居て、5:30以降の一般車乗り入れ禁止の規制をしている。時刻は5:31、ぎりぎりセーフということでゲートを開けてくれる(規制時間帯は田沢湖高原温泉・アルパこまくさ発の八合目行きシャトルバスを利用する。6:01始発で午前中は30~45分毎に1便のペース、片道600円)。ひどく狭い道で尚且つ急勾配、アイはパワーが無いのDsc09647でヨロヨロ、5:50八合目駐車場に上る。標高は1,300m、風が涼しい。小型車約50台、大型バス4台分の駐車場と休憩舎、売店、トイレがあり、駐車場整理係りの人もいる。マイカーは勝手に下ることは出来ず、必ず定期バスの後について降りねばならぬとのこと、下山したら何時のバスと一緒に降りるか希望する時間を申告するよう求められる。それ程に道は狭い。それにしても、これで駐車場が無料とは摩訶不思議、関東なら1,000円は間違いなく取られる。当然バス料金くらいは徴収しても良いのでは・・、東北人は余りにも淳朴過ぎる。6:10歩行開始、赤土の登山道を緩く登って行く。アキタブキ、オオイタドリ、ショウマ類などが多く、山はしっとりしている。路傍に高山植物の花々が次々に姿を現す。モミジカラマツ、ヤマブキショウマ、ハクサンチドリ、ヤマハハコ、ミヤマトウキ?、イワオトギリなど。Dsc09731 ファミリーハイク向けの山だけに、家族連れ、カップル、グループ、それに秋田美人の山ガールも多い。出発する時は晴れていたが、ガスが出てきて次第に景色は閉ざされる。主峰の女目岳を反時計回りに巻くように登って行くと、やがて傾斜が弛みニッコウキスゲの大群生地が現れる。その辺りの草陰にはオノエラン、ミヤマダイコンソウ、ネバリノギラン、カラフトイチヤクソウなどが可憐に咲く。コバイケイソウとチングルマの花期は過ぎている。びっしり露を付けている綿毛はミヤマヤナギか。木道が現れると、湿原の草地にウサギギク、ハクサンシャジン、ミヤマウスユキソウ、ヨツバシオガマを見る。まさに掛け値なしの花の名山、今の時期がベストかもしれぬ。7:40阿弥陀池西端の男岳・女目岳分岐点(1,520m)に出る。先ず右手の男岳へ向かう。Dsc09766ひと登りで横岳・男岳の稜線鞍部に出る。右の男岳への稜線上はエゾツツジの群落が花盛り、この華やかな花に出逢うのは利尻岳以来であるが、どうやらここ秋田駒ガ岳が南限の様である。 今日は久し振りに数多の高山植物と出逢うも、名前がなかなか思い出せずにもどかしい。8:05男岳山頂(1,623m)に着く。三角点こそ置かれていないが、鳥居と石祠が各3基祀られており、方位盤も据えられている。鳥居は駒ヶ岳製材所が昭和63年6月14日に奉納したものである。晴れていれば好展望の山頂と思われるが、残念ながらガスがかかり何も見えない。鞍部に引き返し次は真っ直ぐ横岳へ。馬の背と呼ばれる狭い岩稜を西から東Dsc09789へ越えていく。草に隠れる岩角に膝や脚をゴツゴツぶつける。稜線上でオニアザミ、ハクサンフウロ、タカネアオヤギソウ、シロバナトウチソウなどを見る。 結構険しい道であり、歩く人は少ない。下界は猛暑らしく時々熱風が吹き上げてくる。阿弥陀小屋分岐を左に見送り、9:05三等三角点がある横岳山頂(1,583m)に出る。国見コースへコマクサを見に行った静岡県から来た団体が戻ってくる。コマクサは株数が少なく大したことは無いらしい。一服した後阿弥陀小屋へ下る。9:00阿弥陀池東端に建つ避難小屋に着く。 隣に立つ公衆トイレは有料のチップ制で100円、Dsc09802避難小屋の利用も1回100円である。そこから岩礫を敷き詰めた道を辿って女目岳へ登る。9:40女目岳山頂(1,637m)に着く。一等三角点があるだけの小広い頂である。カゴメの野菜生活100を飲んでエネルギを補給する。9:50下山開始、辺りにトウゲブキが疎らに咲いている。阿弥陀池の南側を回り西端に出てから往路を戻る。団体さんが続々登ってくる。登山道が狭いのですれ違うのに苦労する。10:40片倉岳展望台(1,440m)、ここもガスで何も見えない。昼食には早いが黒いココアのランチパックを食べる。花に目を奪われたせいできのこは全く見つけられず仕舞い。11:15車に戻る。駐車場の車は大分減っている。次発のバスは11:50、そのバスと一緒に下る旨係員氏に申告する。バス停は既に長蛇の列、これは満席であろう。田沢湖めがけて一気に下り、湖畔の杜レストランORAEに立ち寄る。昼食に行者にんにくソーセージ入りレモンのパスタを注文し、12年ぶりに再会した専務取締役のK氏にアイスコーヒーをご馳走になる。申し訳ないので帰りに行者にんにくソーセージと地ビールを購入し、それを手土産に仙台へ帰る。盛岡ICから東北道に乗り、紫波SAと前沢SAで休憩し少し仮眠を取る。18:15榴ヶ岡のマンションに無事帰宅。

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