« 447.檜山 | トップページ | 449.雨引山 »

448.筑波山(つくば道コース)

2010年1月20日(水)、歩程6時間、単独   暦の上では大寒というのに、今日は異常に暖かい。今年の山行の皮切りは筑波山、Dsc01688 それも江戸時代の筑波山参詣道(つくば道)を辿ることにし、起点となるつくば市北条をナビの目的地にセットする。9:35出発、一般道で60㎞の道程である。11:25北条大池に隣接する平沢官衙遺跡公園に到着、駐車場に車をとめる。平沢官衙遺跡は奈良・平安時代の常陸国筑波郡の役所跡である。昭和55年国の史跡に指定され、つくば市が復元した高床式倉庫三棟が丘上に建つ。石岡に国府が出来る前はこの辺りが常陸国の中心だったと思われる。北条の街中に進み八坂神社の境内に建つ石造五輪塔を見学する。天文六年(1537)の造立、県内で二番目に古いものである。Dsc01697北条は江戸時代、筑波山参詣の門前町 として栄えた所であり、今でも国指定有形文化財の宮本家住宅など土蔵造りの町並が残る。仲町の角に来ると、花崗岩で造られた大きなつくば道道標がある。刻銘を読むと、正徳五年(1715)五月十七日に建てられ寛政十年(1798)に再建されたもので、初めの願主が仲町横町講中の山口弥兵衛、再建願主は野澤惣兵衛であることが判る。道標には「これよりつくば道」「東 ひだり きよたき(清滝)つちうら(土浦)加し満(鹿嶋)」「にし おふそね(大曽根)いちのや(一ノ矢)江戸」と刻まれている。そこから筑波山神社まで北へ一里(4㎞)、ほぼ真っ直ぐ続くのがつくば 道(神郡街道)である。Dsc01705現在は関東ふれあいの道として整備され、昭和六十一年(1986)、当時の建設省により「日本の道100選」にも選ばれている。筑波山の双耳峰を常時正面に眺めながら歩を進め、神郡地区に入ると蔵造りの古い町並みが現れる。坂東観音第二十五番札所の筑波大御堂(知足院中禅寺)と筑波山神社にお参りする人々の宿坊だったのではと思われる造りの家が幾つかある。地区内には元亨年間(1321-1324)乗海大和尚の開創と伝わる真言宗豊山派の名刹、慈眼山三光院普門寺もある。参道入口に建つ百八拾八所供養塔が印象的である。逆川を白滝橋で渡る。四辻の角に立つ石標には、「(左)大貫ヲ経て下館真壁方面(右)立野ヲ経テ小幡笠間方面」と刻まれている。Dsc01710_2 筑波山神社まで残り2㎞、北条大池からは4.2㎞地点の臼井十字路を通過すると、つくば道は徐々に上り坂になる。 下山してくる男性と少し立ち話、何と岩瀬駅からつくばリンリンロード(桜川土浦自転車道;旧筑波鉄道廃線跡)を歩き、途中から筑波山頂を越えて来たとのこと、これから再びリンリンロードに復し土浦駅まで歩くと言う。総行程40㎞余、恐れ入りました。世の中には健脚の人が居るものである。右手に親鸞聖人御旧跡地なる石碑が建ち、頂上迄五十丁と刻まれている。その直ぐ先に宝暦九年(1759)造立の一の鳥居、今は無いが嘗ては嵯峨大覚寺門跡寛深法親王御筆の「天地開闢  筑波神社」の額が掲げてあったと云う。その石鳥居から上が御神域Dsc01712とのことで上り坂が一段と急になる。四辻の角に今度は子規の歌碑、「赤蜻蛉筑 波に雲もなかりけり」が建つ。裏面を見ると「正岡子規真筆拡大 三月、学び舎筑波第一小廃校、愛惜の情を赤トンボの句に託し、西山古道傍筑波石に刻む。平成十七年四月 世話人七名」の銘がある。少し先で件の第一小学校跡地に突き当たり右折、筑波スカイラインを横切り、大御堂の後を通って漸く筑波山神社に到着する。時刻は13:20、拝殿でお参りしてから境内のベンチで一服、ホッキ飯のお握りを2個食べてエネルギーを補給する。そこから久し振りに表登山道を登る。鬱蒼とした老杉の中をひたすら登っていくと 100m間隔で小杭が立つ。何かと思ったら、昨年の10月28日、県の生活Dsc01669環境部環境政策課が筑波山登山道を実測した時の業務標識である。何度も小休止を取りながら漸く御幸ヶ原に上がる。時刻は15:00、平日で時間も遅いため観光客はまばらである。日蔭にうっすらと雪が残り、さすがに風も冷たくなる。今日は暖気のせいか薄靄がかかり遠くの眺めはよろしくない。ひとふん張りし、15:25男体山山頂(871m)に着く。本殿にお参りしてから自宅に電話を入れ即刻下山を開始する。御幸ケ原15:40発のケーブルカー(片道570円)に乗り、下りの2㎞をカットする。体力的にも限界だし、歩いていては明るいうちに車に戻れない。15:50宮脇駅、再びつくば道をてくてく下る。途中道迷いし15分ほどロス、17:20暗くなる寸前に辛うじて遺跡公園の車に戻る。19:30帰宅。

|

« 447.檜山 | トップページ | 449.雨引山 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 447.檜山 | トップページ | 449.雨引山 »