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487. 石射太郎山・高宕山

2012年1月30日(月)、歩程3時間15分、単独   10:00出発、房総半島のほぼ中央にある高宕山を目指す。 前回(2005年2月12日)は豊英湖側の下の台バス停から往復したので、今回は植畑側から高宕観音の参詣道を辿ってみる。千葉北Dsc04177ICから高速に乗り君津ICで下りる。国道465号線を走って植畑と西日笠集落とを通り、高宕一号隧道手前の登山口(標高110m)に12:30到着。7台分ほどの駐車スペースに既に先着車が4台駐めてある。トンネル入口には車止めが置いてあり進入禁止、その先の林道高宕線か怒田沢線が一部崩壊しているようである。登山道はトンネルの右手に付けられており、入口には「林道高宕線起点」、「高宕監視所コース1.1㎞・高宕大滝コース2.3㎞・八良塚コース3.6㎞」など色々な案内標識が立っている。また、一帯は国の天然記念物「高宕山の日本サル生息地」とのことで立派な石標も建つ。始めは杉林の中の登り、苔生した石段が続く。現在は関東ふれあいの道となっているが、往昔の高宕観音参詣道の面影を残している。一週間前の雪は此処では降らなかったのか殆ど痕跡がない。石切り場跡を何箇所か過ぎると鹿野山分岐(220m)に出る。道標には(右)鹿野山10.6㎞、 (左)高宕山2.2㎞とある。13:00監視小屋着、Dsc04188谷を挟んで目の前に八良塚と高宕山が見渡せる。傍らの石射太郎山の登り口には「危険立ち入り禁止」の札が下がっているが、道があるので立ち寄ってみる。ひと登りで山頂(245m)に出る。なるほど足下から切れ落ちている狭い岩頭の上で余り居心地はよくない。山頂には崩れた石祠があるのみで他に何も無い。眺めも下の監視所と大差なし。石射太郎山という山名の謂れは、環境省・千葉県の案内板によると、「昔むかし、台田久保という巨人が高宕山北方の高いたかい山の上にある大きな石に向かって、鹿野山から強引に矢を射った。すると石は、はるか南方半里もある谷間まで射飛ばされた。その時台田久保は鹿野山で『石射たろう』といった。その時の言葉をとって『石射太郎山』とうようになった」とのこと。又、石射太郎山は関東大震災で石の切り出し場、いわゆる石切丁場なるものが破損するまで明治初期から大正初期にかけて大量の石が切り出された処らしい。監視所の直ぐ上には道端に「解散記念碑」が建つ。 何かと思Dsc04201ったら裏面に「県の要請により所有山林実測1178ヘクタールを県民の森用地として県に譲渡し、よって組合はこれを解散する。昭和四十八年四月六日」とあって、組合員名(組合長 斉藤新三郎氏)と持口数(総口数五十口)が刻まれている。清和県民の森を開設(昭和49年8月8日開園)するに際し譲渡したものであろう。小さな里山でも色々な歴史を秘めている。そこからは気持のよい尾根歩き、コナラ主体の雑木に時々ヒノキの植林が交じる。過去に死亡事故(2名)が発生している故か、うるさいぐらい道標や注意看板が立つ。13:50急な石段が現れ、入口に狛犬と石造仁王像が置かれている。狛犬の台座には「元治元甲子(1864)三月十八日 世和人 庄兵衛 弥左ェ門 半平」と刻まれ、宇藤原邑氏子中と読める。今も西麓にある同名の集落の篤志家の奉納と判る。石段途中の左側、岩廂の下には正面に「大乗妙典」と銘がある三重石塔が建つ。側面に「ホウリキ八年つちのえとら」とあるので、宝暦八年戊寅(1758)の 建立と思われる。14:00高宕観音の堂前(240m)に出る。岩窟に掛け造りされた御堂正面から谷を挟んで東面に房総の山々が一望できる。今日の遠景は霞んでいるが、気象条件さえ良ければ富士山も見える筈、御堂は絶景ポイントに建っている。堂宇の中に入りご本尊の十一面観音菩薩(約7寸の金ピカの小像)にお参りする。カップ酒やお賽銭が沢山供えてあり、今Dsc04228でも里人の信仰は細々と続いている様子。堂内に掲げられた賛額には、峯上二十七番と小糸三十二番の御詠歌も記されており、嘗ては地域の三十三所観音霊場を構成する札所だったことを示している。堂裏の回廊(胎内くぐり?)を時計周りに巡ってから奥ノ院である山頂へ向かう。14:25二度目の山頂(315m)着、前回よりも石祠の崩壊が進んでいる。大雨続きでも溢れる事なく、旱天続きでも枯れることがないと云う霊釜の水は、このところの寒さでカチンカチンに凍っている。恐らく雨乞いの山であったのだろう。寒いので即下山、八良塚を登るのを諦め往路を戻る。山頂直下の分岐で高宕大滝コース(怒田沢林道方面)に入りかけたが引き返し、14:45高宕観音、15:30監視小屋。各一服しミカンや乾し芋を食べる。15:45車に戻る。又もオーラス、駐車場所に残るは吾がフィットのみ。因みに、本日山中で出会ったハイカーは8名(女性5人組、夫婦、単独男性)。127号線など一般道を走り19:00無事帰宅。

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