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503. 嶺岡浅間・高鶴山

2013年3月5日(火)、歩程3時間半、単独   9:20南房総の低山歩きに出発。ナビ目的地に鴨川市の白滝不動尊を設定すると一般道で118㎞。RDsc0866316、R127、R465、R410と走る。13:10上小原堰畔の白滝不動尊(標高120m)着、路傍に車を駐める。境内の斜面に鴨川市天然記念物の「白滝山の姉妹イチョウ」(樹高18m、幹周5.2m)が生えている。1本しかないので幹別れを姉妹と見立てたものか(1本の幹がもう1本の幹を包み込むように合体した姿からとのこと)、乳イチョウの巨木である。隣接地にサテライト鴨川なる競輪の場外車券売り場が建つ。神聖な山中に何とも場違いな施設を建てたものである。境内入口に石鳥居と狛犬があるのは神仏習合時代の名残であろうか、不動堂は正面の急な石段を登った平に建ち、石段下の右手に建つ御堂は昭和院という別のお寺のようである。石段の両側には永代護摩供養料寄進の石碑がずらりと並ぶ。碑面には「永代護摩資料 一金壹円 明治廿八年一月 長狭郡大山 佐久明」の如く刻まれ、明治20年代のものが多い。石段を登りきった所に建つ不動堂も立派なもの、昔も今も篤く信仰されている様子が窺える。不動堂にお参りしてから寺務所左手奥の登山道へ。板壁に案内板が打ちつけてある。裏手の尾根をいきなり急登、白木の鳥居をくぐりじぐざぐに登っていく。登り上げた小ピークに3基の石祠が祀られ、石製天狗面が5面奉納Dsc08676されている。南房総(安房)は房州石などの産地ゆえ石彫が盛んだったとみえる。そういえば、二月に訪れた南房総市の高塚不動尊奥之院山門の風神・雷神像は、嶺岡山系の蛇紋岩を用いたと説明にあったが、これらの天狗の面も同じ石材であろうか。地デジ化で不用になったものか、TVアンテナが登山道脇に無造作に打ち捨ててある。そこから平坦な尾根歩き、13:56林道出合(275m)。林道を左に歩き、直ぐまた右の山道に入る。スギ花粉が飛び山中が煙る。マスクが入用。杉林と笹藪の見通しがきかない道を進むと再び林道を横切り、14:10嶺岡浅間山頂(335m)に着く。山頂は開けており、平成十九年(2007)一月吉日上小原区奉納の石鳥居、文化三丙寅(1806)八Dsc08691月吉日奉納の手水鉢、大きな石祠の浅間神社がある。傍らに建つ浅間神社遷座碑には、「昭和五十三年(1978)十月吉日 千葉建材工業株式会社 上小原区長 伊丹之夫」とある。遷座?。この山の北面を大規模に切り崩して採石した時に、罪滅ぼしに境内を整備し直したということか。浅間神社の祠の中に御札が納めてあり、「奉修行嶺岡浅間霊場 一天泰平諸難消滅如意吉祥祈攸 平成二十四年一月吉祥日 本山修験宗聖護院門跡末 大先達慶海」と書いてある。京都市左京区にある修験道の中心寺院、聖護院からわざわざ先達が出向いてきたものか?、そうとすれば修験道の世界では古来から知られた霊場なのであろう。浅間神社の左後ろに一等三角点がある。三角点にタッチしてから往路を戻り14:45無事下山。次は高鶴山へ。登山口が分かりにくく迷う。上神社前で高鶴山荘方面へ左折、15:40高鶴配水場脇の路肩スペース(2台分ほど)に車を駐める(標高110m)。配水場向い側の集落に通じる道を上へ上へと登っていく。集落が切れると一面水仙畑、夏みかんの樹も植えてある。土手にはフキノトウもどっさり。眼下に曽呂谷、対面に烏場山、その向こうに太平洋が望める。農道を道なりに進んで行くと舗装が切れて山道に変る。尾根への取付き点に漸く道標が現れる。「高鶴山←→上神社 SHC 千葉」とあり、同じ種類の道標を嶺岡浅間でも見かけたが、どこぞのハイキングクラブが設置したものか、ネットで調べても分からない。そこから急な登り、要所にロープが張ってある。藪っぽい道、アリドウシの木が多くチクチク。手水鉢と石祠が現Dsc08720れると漸く傾斜が緩むが、今度は倒木が行く手を遮る。16:20ようやく高鶴山山頂(326m)に出る。山頂には石尊様という神社が建ち、朱塗りの天狗面が2面納めてある。独立峰で目立つ山なのに三角点は見当たらない。東南面の見晴らしが良く、曽呂谷の棚田と点在する集落、太平洋が望める。北西面は木立の間から嶺岡浅間、その左に愛宕山、伊予ヶ岳、富山など房総の名山が眺められる。スミレ咲く山頂で一服、ミカンを食べる。16:30下山開始、帰りは貯水池・橋本方面への周回コースを取る。どうやらこちらが表登山道のようで広いし歩き易いし、道標などの整備も行き届いている。万延二酉(1861)の馬頭観世音碑、炭焼き竈の跡、家族の木(スダジイの巨樹)などDsc08734現れる。16:45鞍部十字路(240m)、まっすぐ進むと古峯ヶ原神社、右は貯水池、左は橋本集落。とりあえず神社にお参りする。竹林の中を5分ほど進むと3基の石祠が祀られるピークに出る。中央が神風講社、右が古峯社、左が峰松神と台座に刻んである。左わきに「古峯箇原神社」銘の石碑も建つ。古峯ヶ原神社といえば日本武尊を祀り、祭神のお使いとしての天狗を信仰する。この辺りの山は山岳修験道に伴う天狗信仰が盛んだったようである。十字路に戻り、橋本方面へ下る。17:15橋本集落の東禅寺(100m)に出る。そこが高鶴山の表登山口、板造りの道標がある。GPSを覗きながら畑青年館の前を通り、鴨川市消防団第2支団第5分団2部が建つところを左折し、ゆるゆると車道を登り返し、17:40配水場脇の車に戻る。何とか明るいうちに辿り着く。帰りも一般道を走り、21:00無事帰宅。   

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