561. 西沢渓谷

2015年10月23日(金)、歩程4時間50分、同行妻   5:00起床、今日は40数年ぶりとなる奥秩父笛吹川上流の西沢渓谷探勝へ。6:05出発。江戸川を渡る橋の手前、外環道の断続的渋滞に梃子摺る。嵐山PAで休憩。花園ICで関越道を出Pa230013て国道140号線を走る。埼玉県側は霧雨、雁坂トンネルを抜けると山梨県側は曇り。10:15西沢渓谷入り口にある全国蒟蒻館駐車場(標高1090m)到着。駐車料金代わりに蒟蒻館で甲州百目柿2袋を購入、トイレも借りてすっきり、10:30スタート。暫らく車道歩き、なれい沢橋からなれいの滝を眺める。休憩舎とトイレがあるネトリ広場を過ぎ、11:15西沢山荘(休業中)前に出る。傍らに田部重治の文学碑が建つ。碑文は、「笛吹川を遡る 見よ笛吹川の渓谷は 狭り合って上流の方へ 見上ぐるかぎりの峭壁をなし 其間に湛える流れの紺碧の色は 汲めども盡きぬ深い色を持って 上へ上へと続いて居る 流れはいつまで斯の如き峭壁に さしはさまれてゐるだろうか 田部重治」。そこから先は渓谷左岸沿いの山道に入る。11:11二俣Pa230040吊り橋(標高1140m)、東沢と西沢の合流点に架かる。11:20大久保の滝(1170m)、11:30三重の滝(1166m)、11:40フグ岩(1180m)、11:45人面洞(1180m)。滝と釜(滝壺)、ナメとトロが連続する。水色はエメラルドグリーン、底石が見えるほど澄んでいる。渓谷を彩る紅葉も鮮やか、どこを切り取っても絵になる。11:55竜神の滝(1200m)、12:00恋糸の滝(1220m)、12:03貞泉の滝(1225m)。遊歩道脇で優雅にカンヴァスを拡げ絵筆を揮う御仁も。12:12母胎淵(甌穴)、その先の川原で大休止、昼食にする。栗ご飯のお握りとアスパラの肉巻を食べる。天Pa230052気は今一だが、そのお蔭でハイカーは少な目、遊歩道が混雑しないので助かる。12:35カエル岩、12:40方杖橋。方丈橋は2011年9月の再建、まだ新しく、40年前に較べ遊歩道の整備は格段に進んでいる。12:50西沢渓谷のハイライト、七ツ釜五段滝の観瀑台(1290m)に出る。日本の滝百選に選ばれるだけあってさすがに絶景、蓋し素晴らしい。暫らく見惚れた後、更に先へ。斜面の倒木に出始めのムキタケを見つけ、写真に撮り、袋に採る。13:05不動滝、嘗て滝の傍に建っていた不動小屋跡には、テラスの骨組みと石垣だけが残っている。そこに至る道は崩壊?の為か立ち入り禁止。そこから反転し、西沢渓谷終点休憩所へ上がる。アズマシャクナゲの群生地を通る急傾斜Pa230080の階段道、コース中一番の難所、息が上がる。途中、立ち枯れに巨大なツガサルノコシカケを見る。13:15西沢渓谷終点休憩所(標高1390m)、コース中最高点、旧森林軌道(三塩軌道:全長36㎞、三富村と塩山駅を結ぶ木材搬出用のトロッコ軌道)の広場にテーブルとベンチ、テラス、トイレが設けられている。少し先に黒金山登山口(山頂まで3時間10分)もある。テラスのベンチに座り一服してから下山、帰りは森林軌道跡を辿る。昭和43年(1968)に廃止され、使われなくなってから半世紀が経つが、未だ鉄製のレールが所々に残っている。13:50大展望台(1320m)、奥秩父主脈(木賊山(2469m)、破風山(2318m)など)の展望所であり、中腹の紅葉は素晴らPa230084しいが、峰々の山頂部はガスに隠れている。14:00大窪沢(1290m)、その先で落枝生のムキタケを再びゲット。大窪沢に落ち込む急斜面の太い立ち枯れにも、採り頃のムキタケがびっしり出ていたが、余りにも危険なため諦める。14:30山ノ神(1235m)、14:45ネトリ橋(1140m)。立ち枯れにチリメンタケ、草地にオシロイシメジを見つける。14:55ネトリ広場に戻り周回完成、15:20蒟蒻館駐車場。帰路も往路と同じ道を走る。7月~11月の期間無料の雁坂トンネルをくぐり、秩父市内を抜けて花園ICから関越道に乗る。20:00無事帰宅、走行距離357㎞。 

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558. 富士山

2015年8月21日(金)&22日(土)、歩程18時間、同行S氏   今回は、嘗て勤めていた会社の先輩、Sさんとかねてから約束の富士山登拝。14:00妻に南柏駅まで車で送ってもDsc02980らう。北千住、日暮里で乗り換え新宿下車、15:50新宿高速バスターミナル着。少し早すぎたので向い側の小田急デパート8階のレストラン街で涼みながら時間調整。16:30バスターミナルで落ち合い地階待合室へ。17:10富士急バス1419便・富士山五合目行に乗車、料金は片道2,700円。19:50スバルライン五合目(標高2305m)着、もう外は真っ暗、やはり涼しい。公衆トイレ隣の休憩所に入りテーブルに座って腹ごしらえ、ZOPFの塩豚のピタを食べジュースを飲む。厚手の長袖シャツに着替えスパッツを巻きヘッドランプも装着、20:40スタート。直ぐに富士山保全協力金受付所があり、1,000円を納め、代わりに記念バッジとミニガイドブックとゴミ持ち帰り用ビニル袋を受け取る。21:20六合目・Dsc02939安全指導センター(標高2390m)。月明かり、星明り、天の川が良く見える。歩けばやはり蒸し暑い。22:20七合目・花小屋(2700m)、小屋の表に掛けてある寒暖計は15℃。22:45七合目・トモエ館(2740m)、寒暖計の示度は同じく15℃。23:00鎌岩館(2790m)、山小屋にさしかかる都度、テラスのベンチでひと休み。23:10富士一館(2810m)、空気が薄い。23:30本七合目・鳥居荘(2900m)、もう出発するのか団体さんが小屋からぞろぞろ出てくる。胸突き八丁の急な岩場が続き、その上向い風、苦しい。Sさんは頗る元気、初登頂めざし張り切っている。23:45東洋館(2950m)、雨衣の上衣を着る。バテバテ、岩場の急坂尚続く。0:55八合目・太子館(3080m)、間にDsc02950他人が入り、先行するSさんとはぐれてしまう。強風が巻き上げる砂粒が顔に当たる。ヘトヘト。1:30八合目・蓬莱館(3125m)、フラフラ、小屋前にへたり込む。Sさんはそこにも居ない。案内する筈が置いてきぼりを食っては笑い話にもならない。困った。首にタオルを巻きマスクをかける。その先は岩場の急坂から解放され幾分歩き易くなる。とはいえ酸素はますます薄い。休んで酸素ボンベを吸っている人が目立つ。2:20八合目・白雲荘(3200m)。ここまで前回(2005年8月4日)より1時間遅れ。やはりSさんは居ない。完全にはぐれてしまう。こうなったらてんでんこ、Dsc02957自分のペースで登るしかない。北口八合目元祖室を過ぎ、3:40本八合目・富士山ホテル(3360m)、ヘッドランプの電池交換。漸くSさんと携帯電話が通じ、もう御来光館の先を上っているとのこと、何たる健脚か。4:00本八合目・トモエ館(3400m)、小屋前にへたり込み少し仮眠。山小屋内の休憩は1時間1,000円、コーヒーとかカップラーメンとか何か一品とれば15分間まで無料休憩できる。結局4:40まで大休止、寒くなってきたので雨衣のズボンを穿く。地平線が薄明るくなり間もなく太陽が昇りそうな感じ、上へ。5:00ジャスト日の出。とうとう今回も山頂に達せず御来光を拝む羽目に。雲Dsc02962海の上に眩く輝かしい太陽が顔を出す。5:20八合五勺・御来光館(3450m)、鼻水タラタラ。山頂で御来光を迎えた人々がもう下山道を続々下りて来る。6:05九合目・白木の鳥居(3580m)。気温が上がったせいか、ガスが湧いてくる。Sさんから連絡入り、5時半に吉田口頂上に到達し待ちくたびれている様子、一人で剣ヶ峰に登ってもらうことにし、待ち合わせ場所を山頂郵便局に決める。山頂が見えてからがなかなか、最後の登りは非常にきつい。7:40漸く吉田口頂上(3715m)に到着。前回より45分遅れ、まぁこんなものであろう。早速久須志神社にお参りし、妻には電話で、Dsc02969娘にはメールで無事の登頂を知らせる。そこからお鉢巡りを三分の一周、浅間大社奥宮にもお参りに行く。10年前は奥宮と棟続きだった郵便局が、今は一段下に移転し独立棟で営業している。8:30浅間大社奥宮にお参りし守護ステッカーを授かる。もはや剣ヶ峰に登る余力はなく、Sさんが待つ吉田道下山口へ戻る。9:15山口屋前のテラスでSさんと再会し大休止、下山にかかる前に腹ごしらえ。山口屋の今季の営業は今日で終わり、富士山の夏山シーズンも逝く。剣ヶ峰を背景に2人一緒の記念写真を撮影した後の10:05下山開始、延々と続く雷光形のブル道を果てしもDsc02976無く降って行く。マスクをかけたが、土埃は昔ほどではない。12:30緊急避難所(2900m)、13:30七合目公衆トイレ(2640m)。富士山のトイレは有料で1回200円(山頂は300円)、10年前は確か100円だったと記憶するが、せめて入山料(保全協力金)を支払った人は5回まで無料にしてほしい。まだまだ臭くて汚なく、改善の余地がある。御中道に出ると中国人の観光客だらけ、14:55ヘトヘトになって五合目バスターミナルに帰着。18時間15分の修行無事終わる。15:10の富士急バスで河口湖駅に出て、16:29の富士急行電車で大月へ。大月発17:40のホリデービュー快速やまなし号に乗り込み、2人ともぐっすり、立川駅でSさんと分れる。西国分寺、新松戸乗り換え、20:20南柏駅到着。

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533. 昇仙峡と羅漢寺山

2014年11月4日(月)、歩程4時間、同行妻   5:00起床、まだ暗い。コーヒーを飲んで目を覚まし5:55出発。カーナビ目的地に昇仙峡を設定すると高Dsc04540速道経由で175㎞。ナビの案内通り四つ木ICへ向かうが、国道6号線は早くも大渋滞、首都高に乗るまでたっぷり1時間かかる。首都高も江戸橋JCまで渋滞、この方面をスムーズに通り抜けるにはもっと早起きせねばならぬ。8:10石川PA、9:05釈迦堂PA。今日は雲一つない好天、南アルプスや八ヶ岳がすっきりと青空に映える。一宮御坂ICで中央自動車道を下り、10:10能泉エリアの県営無料駐車場(標高590m)到着。満車であったが、段差の大きい角のスペースに無理やり駐車、最低地上高180㎜の軽のハスラーはこういう時に誠に便利。歩き始めて直ぐの樹光庵で、昇仙峡ロープェイの乗車券を100円引き(1,200円→1,100Dsc04548円)で購入する。荒川の渓谷に沿う遊歩道を進み、覚円峰、夢の松島、天狗岩、浮石、石門など昇仙峡核心部の奇勝・名勝を眺める。覚円峰を正面に望む金渓館前には、NHK甲府のライブカメラが設置されている。もみじ回廊と称するイロハモミジの紅葉が美しい個所もあるが、既に盛期は逝ぎた感じ。上流に甲府市民の水甕、荒川ダムがあるせいか渓水はやや濁っており、清冽とは言い難い。途中の東屋脇の大岩に、長田圓右衛門碑が嵌め込まれている。圓右衛門(1795-1856)は一介の百姓ながら、昇仙峡新道を長田勇右ェ門らと共に切り開き、今日の観光道路の端緒Dsc04641を開いた一代の先覚者とのこと。11:15仙娥滝、日本の滝百選に名を連ねる高さ30mの三段滝は水量が豊かであり、滝壺の飛沫に虹がかかる。マイナスイオンを一杯に浴びながら右岸に取り付けられた階段を滝上へ登り、金櫻神社の鳥居をくぐると、水晶・貴石を商う石屋、土産物店、食堂がずらりと軒を並べる境内?に出る。ラピスラズリ等の貴石類は恐らく西アジア産や中国産と思われるが、数万円から数百万円の値札が付いており、デフレの今時、買う人がいるのであろうか。日本最大級の開運水晶玉、世界最大級の水晶原石(1.2t)などを眺めながら、昇仙Dsc04611峡ロープウェイ仙が滝駅に着く。乗車口は長蛇の列、待たされる。それでも通常20分間隔運転のところ、今日は臨時便が増発されて10分毎(連休の昨日は5分毎)。ロープウエイは乗車定員46人、パノラマ台駅までの総延長1015m、高低差301mを5分で往来する。11:55パノラマ台駅(標高1020m)に上る。南面に富士山が浮かんで見える。ベンチに座りお握りを食べてから弥三郎岳(国土地理院地図では羅漢寺山)めざして尾根歩き、殆ど水平路であるが、最後はスリルがある岩場の登り、鎖と梯子を伝う。山頂直下に、羅漢寺に住んでいたと云う酒造りの名人弥三郎を祀る権現社があり、各種Dsc04621お酒が奉納してある。関係者の一人として懇ろにお参りする。12:35山頂(標高1058m)に出る。丸くて白い花崗岩の岩頭上に三等三角点が埋め込まれており、周囲にお賽銭がどっさり上げてある。360度、遮るもののない大展望は、北に金峰山、茅ヶ岳など奥秩父の山並、西に甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山など南アルプスの屏風、南に富士山の孤高を望む、素晴らしい。13:00パノラマ台駅に戻り、傍らの八雲神社にお参りしてからロープウェイで下山。天台山羅漢寺にもお参りし、山梨県指定文化財の木造五百羅漢像を拝観してから駐車場に戻る。時刻は14:30、帰路は国道140号線を走り雁坂トンネル越え、16:40道の駅大滝で運転交代、秩父市内で給油。花園ICから関越道に乗り、高坂SAで神戸屋のパンを食べる。三郷西ICで外環道を下り、20:30無事帰宅。本日の走行距離約400㎞。

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525. 九鬼山・鈴懸峠・高畑山

2014年5月11日(日)、歩程8時間、単独   5:00起床。先週に続き駅からハイキング、中Dsc09795央本線南側の山々を九鬼山から高畑山へ縦走する。6:15ハスラーで南柏駅まで送ってもらう。休日おでかけパスを購入し6:26の電車に乗る。新松戸、西国分寺、高尾、大月の4カ所で乗り換え、9:15富士急行線禾生駅(標高430m)下車。富士山が世界遺産になり乗客が急増して懐具合が良くなったせいか、富士急行線の車両は新型の6000系、床は板張りで高級感とレトロ感漂う。早速スタート。朝日川に架かる落合橋を渡り、九鬼集落で登山口の愛宕神社に参詣、今日の山行の無事を祈願する。熊出没注意の看板を見て鈴を2つリュックに装着、念のためにヤマヒル対策として、ズボンの裾Dsc09816を靴下の中にたくし入れ、虫よけスプレー を念入りに噴霧する。ヤマツツジの咲く道を上っていくと、アカマツ倒木にアクニオイタケとフクロシトネタケ?が出ている。道端にはイカリソウ、チゴユリ、テンナンショウ、ヒトリシズカ、フタリシズカが咲いている。10:10田野倉登山道との合流点(標高690m)、一帯は山梨森林管理事務所が管轄する86haの禾生官行造林地とのこと。遠くでキツツキのドラミング、ツツドリの鳴き声が聞こえる。胸突き八丁の急坂は意識してゆっくり登り上げる。今日は長丁場なのでエネルギー消耗を出来るだけ抑える作戦。10:45高低差250mの急坂を登Dsc09821りきり、富士見平(標高950m)に出る。富士山と三ツ峠山の眺めが素晴らしい。さすがは秀麗富岳12景の十番山頂に選ばれているだけのことはある。10:50九鬼山山頂(標高970m)に着く。2010年11月3日以来三年半ぶり五度目の登頂。家族が4人弁当を広げている。二等三角点があり、富士山は木立が邪魔して見えないが、北面の滝子山や小金沢連嶺の眺めが良い。ぶどうジュースを飲んで10分間休憩。山頂から富士見平へ戻り、杉山新道に進む。直ぐ先のピークで杉山新道と分かれ左の鈴懸峠方面に入る。歩く人が少ないのか藪っぽく、アカマツの風倒木が度々行く手を遮る。それでDsc09824もクサボケの朱赤色の花やホタルカズラの青紫色の花に慰められつつ下っていくと、道の真ん中に黒々とした太い排泄物がとぐろを巻いている。湯気こそ立っていないけれどまだ新しく、クマも開けた登山道で用を足す方が気持ちが良いのであろう。最初のピーク(標高914m)に「恩十八」の標石、これは山梨県の県有林境界を示す標柱である。県有林は明治四十四年(1911)に明治天皇から下賜されたもの、恩賜林と呼ばれている。第二のピーク(標高909m)を過ぎ、第三のピーク(標高871m)で梁川駅から倉岳山を越えて縦走してきた青年に出会う。この稜線上で出Dsc09842逢った唯一のハイカー、このコース山ガールは皆無、お蔭で静かな山歩きが楽しめる。もっとも稜線歩きと云っても木立に阻まれ展望は殆ど得られないのが難、人気が出る筈もない。一本道と油断したのが祟り、その先で道を誤り杉林の急斜面を雷光形に下降してしまう。余りにもどんどん下るのでおかしいなと思った時は後の祭り、「恩五四三」標石が建つ涸れ沢(標高605m)に着いてしまう。その先でもう1本枯れ沢を渡り、源流部を左岸沿いに進み、石仏(昭和八年十一月奉納銘)の立つ地点を過ぎると林道の終点に出る。仕方なく林道を下っていくと、九鬼山登山口を左に見送り、小沢川砂防堰堤が、次いで最奥のDsc09853民家が現れる。更に下ると県道出合、 そこにある富士急山梨バスの朝日小沢バス停(標高440m)を見て漸く現在地を知る。傍らの大蔵山諏訪神社に参詣し新規まき直し、気を取り直して鈴懸峠めざして県道を詰める。この林道鈴懸峠線歩きは思うように高度が稼げず骨が折れる。車に轢かれた煎餅状態のヤマカガシ(或いはマムシかも)を見る。13:45漸く鈴懸峠(標高720m)に復帰、高低差300mのロスは痛い。鈴懸峠には恩賜林の説明看板が立つだけで実に素っ気ない。祠や石仏の類はおろか峠名の標識すらない。リンゴジュースDsc09861を飲んで一息入れてから高畑山へ向かう。峠の先でゲートを跨いで猿橋無線中継所へ続く林道に入り、大桑山・高畑山道標に従い右へ細い踏み跡を登る。又も急坂。14:20 865mピーク。ヤマザキの白あんぱんを食べてエネルギー補給する。ちょっと下って又急登、15:00大桑山山頂(標高980m)に着く。樹林に囲まれ展望はない。アカマツにぶら下げた山名板のみで標石等もない。せっかく上ったのに鞍部へ60m下降、間のピークを挟んで又下降。鞍部(標高915m)から登り返すと瘠せた岩稜帯があり、慎重に通過すると、その先は 緩やかな登りに変り大助かり。15:35 1987年4月11日以来Dsc0987027年ぶり二度目の高畑山山頂(標高982m)に到着。16:00まで大休止。三等三角点がある高畑山も秀麗富岳12景の九番山頂であるが、ちょうど逆光で南面の富士山の眺めはいまいち。妻に携帯電話でこれから下山することを伝える。急坂の連続する下りがこたえる。16:37鳥沢駅・穴路峠分岐(標高525m)。17:08小篠集落に出て山乃神神社にお礼参り。扇山を正面に見ながら駅へ下っていく。17:48ようやく鳥沢駅(標高320m)到着、タッチの差で17:42の高尾往きを逃す。次発は18:02の立川行き、自販機で購入した冷たいジュースを飲みながら待つ。帰りも高尾、立川、西国分寺、新松戸で乗り換え、南柏駅から歩き、21:00ジャスト帰宅。

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463.九鬼山

2010年11月3日(水)、歩程3時間30分、単独   秋晴れの好天、毎年恒例となった九鬼山のアカモミタケ狩りに出かける。Dsc06884 8:00、車で南柏駅まで送ってもらう。ホリデーパスを購入し、新松戸、西国分寺、高尾、大月で乗り換え、11:10、漸く登山口の富士急行線田野倉駅に下車。いつもの池の山コースに入り、モミ林でアカモミタケを探す。今日は地元のきのこ採りは誰もいない。少し時期的に遅く老菌で傷んでいるものが多いが、選り分け選り分けして30本余のアカモミタケを採取する。 きのこ観察の方は余り熱が入らなかったが、それでもアカモミタケ、ウバノカサ?、キサマツモドキ、キハツダケ、シロノハイイロシメジ?、チャツムタケ、トビチャチチタケ、アカヤマタケ属、フウセンタケ科、ベニタケ属など10数種を見つけ写真に撮る。モミ林にも結構多くのDsc06936種類のきのこが発生する。12:40、禾生駅から登ってくる愛宕神社コースとの合流地点に出て一服、逆光ながら雲ひとつなく富士山の眺めが良い。せっかくなので山頂を踏んでゆくことにし、急坂をひとふん張り。13:15、四度目の九鬼山山頂(970m)に上がる。誰もいない。好天の文化の日というのに静かな山である。登山記録ボックス内の登山道整備会ノートに一言メモを書いていると、猿橋駅から御前山、馬立山経由で登って来たと云う男性がやってくる。今日二人目の出会い、話をすると王子の人である。先ほどの田野倉駅と禾生駅の分岐まで一緒に下り、そこで別れる。14:40禾生駅着、直ぐにホームに大月行きの電車が入ってくる。大月駅で東京行き快速を待つ間、吉田ウドンの店で天ぷらそばを食べる。17:55南柏駅着。

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446.九鬼山

2009年11月7日(土)、歩程4時間、単独    7:30家人に南柏駅へ車で送ってもらう。ホリデーパスをDsc00757購入し7:42の電車に乗る。 新秋津駅で8:44発のホリデー快速河口湖行きに乗り換える。昔の特急型電車で懐かしい。幸運にも座ることが出来楽々、10:08富士急行線禾生(かせい)駅に着く。トイレを借りてすっきりしてから出発、愛宕神社コースを登る。相変わらず松くい虫の被害を受けたアカマツの倒木がごろごろ横たわる。11:05池の山コース合流点(標高690m)、そこからきつい急坂を登り天狗岩分岐(840m)に出る。天狗岩からの眺めは捨てがたいが、今日はパスして先を急ぐ。その先も急坂は続くが、尾根を渡る涼しい風に助けられる。11:40登りきって富士見平(960m)に出る。残念ながら富士山はDsc00759霞の中に隠れ、三つ峠山などごく近くの山しか見えない。山仕事5人衆がお昼を食べており、言葉を交わすと道普請とのこと、有り難く頭が下がる。11:45九鬼山頂上(970m)に着く。 三度目の山頂であるが九鬼山に特に思い入れがある訳でもなく、秀麗富嶽十二景(大月市選定)の山頂から富士山を眺めたい訳でもない。単にアカモミタケを採りに来ただけであるが、例年だと10月末が盛期、京都に出かけているうちに一週間も過ぎてしまい、遅かりし由良の助かも。パンとチョコを食べ一服する。二等三角点に触れてから下山開始。下りは一気呵成、12:20池のDsc00777山コース分岐に着く。そこから田野倉駅へ続く池の山コースに入る。モミ林が続くが、紛らわしい色の落葉が 深く積りアカモミタケは全く見つからない。四等三角点の池の山(638m)から少し下ったところで漸く2本見つける。その後もモミの木の周りを覗き覗き下りぽつりぽつりと採取する。やはり盛りは過ぎたのかと思いきや、きのこ採りのご婦人が2人先行しているではないか。2人とも寸分隙のない身のこなし、既に重そうな袋を肩に掛けている。やれやれお目こぼしとは・・・、地元の名人には到底叶わない。それでも何とか近所にお裾分けできるくらいの本数を確保する。14:20田野倉駅(410m)着、大月行きの電車にぴたりと間に合う。17:40帰宅。

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440.富士山吉田口登山道(富士吉田駅~スバルライン五合目)

2009年8月15日(土)、歩程7時間30分、単独   ほぼ3箇月ぶりの山歩き、今夏初めて天気が安定したので、きのこ観察を兼ねて富士吉田駅からスバルライン五合目までを歩きに行く。4:30起床、家人にお握り5個を作ってもらい南柏駅まで送ってもらう。ホリデーパスを買い5:58の電車に乗る。いつものように新松戸、西国分寺、高尾で乗り換え、9:30富士吉田駅着。Dsc07918 お盆期間とあって電車は空いている。晴れの予報であったが富士山麓は曇っている。富士吉田駅の海抜は850m、五合目(標高2,300m)までとはいえ1,450mの標高差を登らねばならず、結構なアルバイトである。国道139号線を富士山へ向かって真っ直ぐ登っていく。道の両側には信仰登山華やかなりし頃の宿坊が並ぶ。東京豊松講社指定の小佐野家住宅(文久元年建築)のように、今では国重要文化財に指定されている宿坊もある。富士スバルラインが開通して以来、富士吉田から登拝する諸講も廃れた筈、今に残る宿坊はどうやって生計を立てているのであろう。そんな事を考えながら歩くうち、10:00富士浅間神社に着く。富士山の北口本宮だけあってさすがに立派な神社である。社殿の左右に富士太郎杉と富士夫婦檜が天を突いて聳え立つ。神社の由緒から推察すると、どちらも樹齢は800年ほどか。御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、天津彦々火瓊々杵命(あまつひこひこほのににぎのみこと)、大山祇命(おほやまつみのみこと)の三柱である。お参りしてから拝殿横の石段に坐りお握りを2個食べる。そして社殿右手後の登拝道に入る。日本武尊が富士山を遥拝した蹟とされる大塚丘の先で右折、吉田口遊歩道に入る。Dsc07956吉田口遊歩道は平成18年、諏訪の森を通る1.4㎞が通行可能となり馬返し迄遊歩道が繋がったもの、富士山の今後の世界遺産登録を意識して「富士山再発見の道」と名付けられている。 アカマツ交じりの雑木林はしっとりと湿っている。きのこ発生には最適の環境と思われるが、アセタケ属、オオホウライタケ、コウジタケ、ハチノスタケ、モリノカレバタケくらいしか見つからない。その代わりミヤマイチゴ(バライチゴ)が群生しており、その紅い実を食べて喉を潤しながら前進する。多くはないがクロイチゴもある。11:40中の茶屋(標高1,100m)、名物の蕎麦を食べることなく先を急ぐ。茶屋の傍らに「きのこの碑」なる石碑が建ててある。きのこ供養の為にきのこ愛好家有志が建てたものであろうか。中の茶屋を過ぎると漸くきのこの種類も多くなる。Dsc08019 クサハツ、モリノカレバタケ、ザラエノハラタケ、フクロツルタケ、キサマツモドキ、タマゴテングタケモドキ、ドクツルタケ、オキナクサハツ、トキイロヒラタケ、アワタケ、ワタカラカサタケ、キアシグロタケ、シロケシメジモドキなどが現れる。13:20漸く馬返し(標高1,450m)に着く。そこから先は「歴史の道百選」に選ばれている富士山吉田口登山道が始まる。登拝者は昭和の初めまでは馬で、1929~1964年の間はバスで馬返しまでやって来たという。左右に猿像が立つ石造鳥居をくぐると禊所跡に出る。人々がお祓いを受け身を清めた場所である。13:35幅広の登山道を緩く登って一合目(1,520m)の鈴原天照大神社に着く。そこにもお参りして先へ進むと、バライロウラベニイロガワリ、アカヤマドリ、テングタケ、ヒメカバイロタケ、クロハリタケ等が現れる。14:15二合目(1,700m)の富士御室浅間神社に着く。崩れかけた参籠所があるだけで、本殿は麓の勝山村に下ろされているが、富士山中で最初に建設された由緒ある神社とのこと。江戸時代、女性は此処止まりでこの先は女人禁制であったと云う。久し振りなので全くピッチが上らず、後続の登山者に次々追い抜かれる。立ち話をすると、富士吉田駅から五合目までを歩く人もあれば馬返しから山頂をピストンする人もいる。 Dsc08069下山してくる人は結構多く、殆どが馬返しから山頂を往復する豪の者、皆若い。ウラグロニガイグチ、フジウスタケ、クリカワヤシャイグチ、ミドリニガイグチ、カバイロツルタケなどの写真を撮っては一息入れるの繰り返し。14:50三合目(1,840m)の中食堂(三軒茶屋跡)に着く。江戸時代から茶屋(山小屋)があり見晴らしの良い所だったらしい。早朝に麓の上吉田を発ち、ここで昼食をとることが多かったので中食堂と呼ばれたもの、今はシラビソが大きく育ったため見晴らしは無く、茶屋も廃屋である。標高が上って大分涼しくはなったがバテバテのヘトヘト、小さな段差も脚が上らない。15:25やっと四合目(1,960m)の大黒天に出る。以前そこには一軒の茶屋があり、屋内に古くから大黒天像を祀っていたことから大黒屋或いは大黒小屋と呼ばれていたとのこと、Dsc08092又、江戸時代には三合五勺といわれた所である。辺りはシラビソやコメツガ林、その林床は苔に覆われ、きのこには絶好の環境である。ベニテングタケ(黄色型)、クロハツモドキ、クロハリタケを見ながら進むと四合五勺(2,040m)の御座石に着く。時刻は既に15:50、休憩宿泊所(休業中)の左手に御座石と呼ばれる大岩が聳える。江戸時代以前は女性はここまで登ることが許されており、「女性禅定の追立」の場とされていた所である。ヤマイグチ、ハリガネオチバタケ、カラマツベニハナイグチ、フサクギタケなどを観察しながら前進を続けると、16:13五合目(2,120m)の中宮に着く。そこで見事な色合いのミヤマベニイグチを見つけたのがきのこ観察のフィナーレ。江戸時代には四軒の連続する山小屋があり、総称して中宮役場と呼Dsc08123ばれていたとのこと、それぞれの小屋で登山者から山役銭(入山料)を徴収していたらしい。 中宮役場の先には江戸時代まで中宮社があり、浅間・大日・稲荷を祀っていたとのこと、今は申し訳程度の小社が建てて ある。16:30漸く車道(細野尾林道)に出て一服しお握りを食べる。車道を右に歩くと五合目の標柱(2,305m)が現れ、脇の石段を昇ると佐藤小屋の前に出る。居合わせた小屋の御主人に記念写真を撮ってもらう。17:10富士スバルライン五合目着、これで富士山吉田口を麓から山頂まで歩いたことになる。広場はこれから登る人、下山してきた人、五合目止まりの観光客が入り混じり大混雑、次の河口湖駅行きバスを確かめると17:55である。バス停にリュックを置き、無料休憩所へ行ってシャツを着替える。麓の駐車場行きのシャトルバスは沢山来るのに河口湖駅行きは1時間に1本のみ、お陰でバスは超満員である。それにしても往復2,000円、片道1,500円の料金設定には釈然としない。この路線が富士急山梨バスのドル箱であることは分るが・・・。河口湖駅の売店でお土産にふくじゅ芋を買い、19:14大月行きの電車に乗る。

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437.坪山

2009年5月10日(日)、歩程4時間、単独   妻に送ってもらい、南柏駅7:42の電車に乗る。武蔵野線回りで9:45上野原駅着、Dsc05967飯尾行きバスを待つ。他に登山者の姿はなく、 坪山名物ヒカゲツツジの花期は終わったのかもしれぬ。ヤマヒル対策として、スパッツを巻き虫除けスプレーを噴霧する。10:25やっとバスが来る。乗客は僅かに4人、これでは採算が採れる筈もない。県道18号、上野原丹波山線は曲りくねった山道で狭い。谷筋はミズキの花盛り。11:20坪山登山口の御岳神社前で降りる。熊出没注意の看板を見て、リュックに鈴を付ける。渓流にかかるコンクリート橋を渡り、山麓の集落を眼下に眺めながら登山道を辿る。東西両ルートの分岐点に出て西ルートに入り、渓の右岸を進む。枝沢の左岸に移り、対岸の黄銅鉱の採掘跡を見ながら登っていく。元は畑と思われる開けた所に出るとワラビが沢山生えている。暫しワラビ採りを楽しむ。ひたすらの尾根登りであるが、ずっと緑陰なので助かる。下部は杉林、中腹は檜林、上部は雑木林に覆われる。林を吹き抜ける風が爽やかで心地好い。標高800m附近にイワウチワ群生地の看板が立つが花は完全に終わっている。その先はDsc05983ヒカゲツツジの大群落があるが、やはり花はひとつもない。例年なら5月上旬まで見頃の筈だが、今年は来るのが遅かったようである。西上州の立岩でもヒカゲツツジの花を見たが、ここは比べ物にならぬほどの大群落、 盛期にはさぞかし見事であろう。男性2人組が下ってくるのとすれ違う。標高950m附近からイワカガミの群落が現れ、花は終わりかけながらも残っている。ミツバツツジの咲き残りもちらほら。まともな山歩きは半年ぶり、そのせいか今日は調子が上らない。13:00漸く坪山の山頂(1,102.7m)に着く。先着していた男女3人組は、入れ違いにびりゅう館・阿寺沢方Dsc05989面へ去る。三等三角点があり、山名標識が立つ。北面の眺めが良く、三頭山(?)の姿が大きい。カンカン照りで日影もないので即下山する。山頂直下でびりゅう館・阿寺沢と佐野峠・松姫鉱泉への下山道が左右に分れる。 右の松姫鉱泉へ下る道に入る。最初は急下降、次いで痩せ尾根に変るが良く踏まれている。道の真ん中に、熊のものと思われる太い糞が黒々と大量に横たわる。かなり新しい。やれやれ、この道を通る人は少ないと見える。急遽クマ避け鈴をジャラジャラと鳴らしながら歩く。やがて尾根通しの道と右に松姫鉱泉回り道が分れる箇所に出る。疲れたので右の巻き道に入る。沢の源頭部を西へ巻きながら山腹を辿る道は標高1,000m余、谷側へ転げ落ちそうで危うい箇所もある。13:45峠を思わせる開けたDsc06012ところに出る。道標があり、左は佐野峠・松姫鉱泉であるが、右は枕ん地蔵・県道へ20分とある。 右はどこへ出るのであろう。地図を見てもはっきりしないので結局左へ進む。モミジガサの群落に出あい、暫し若芽を採取する。14:08巻き道が終わり、尾根通しの道と合流する。やがて左下に林道が現れ、間もなく登山道が吸収される。造林用の作業道で一般車通行禁止の看板が立つが、タラの芽採りの2人組が四躯で上って来ている。新しく伐開された林道らしく、谷側の法面にタラノキが沢山生えている。14:25西原峠(標高1,030m)、そこから再び右の山道に入り、松姫鉱泉へ向う。 ヒノキとアカマツDsc06022の林の中をジグザグに下る。15:10ようやく一軒の民家の裏手に下り着く。飼い犬にしてみれば怪しげな闖入者、盛んに吠えられる。表に回りこむと直ぐに葛野川に突き当たる。渓谷にかかる中風呂橋の上はマイナスイオンが一杯で実に涼しい。橋を渡ってひと登りすると国道139号線に出る。15:25バス停のある松姫鉱泉に到着、次のバスは15:56、タイミングも良い。帰りのバスも乗客は自分ひとりで貸切状態、途中のバス停から権現山の登山者が3人加わる。16:28猿橋駅着、今日はイワウチワもヒカゲツツジも拝めなかったが、コシアブラ、シドケ、タラの芽、ワラビが採れたことで良しとする。16:53の電車に乗り、20:00帰宅。

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424.九鬼山

2008年10月26日(日)、歩程4時間30分、単独   4:40起床、未だ真っ暗。日増しに日が短くなる。妻にお握りを作ってもらい南柏駅まで送ってもらう。Dsc029555:58の電車に乗る頃ようやく明るくなる。 空はどんよりしており上天気ではない。 いつものように新松戸、西国分寺、高尾で乗り換え、8:40富士急行線田野倉駅に着く。登山者は他に誰も降りない。雨上がりで濡れている車道を九鬼山めざして歩き始める。9:15池ノ山・札金峠分岐、札金沢を渡り池ノ山コースに入る。いきなりの尾根直登コースはしんどい。それでもカノシタ、アカモミタケ、アシグロタケ、マメホコリ、ビョウタケなどが次々に現れて気が紛れる。2、3日前の雨が引き金になったのか、Dsc02982モミ林の中ではアカモミタケが爆発しており、あちこちに群生が認められる。このコース茨が覆い被さり通る人が少ないことを物語るが、それだけ採る人も少ないのであろう。たちまち用意してきた紙袋が一杯になり、ずっしりと重くなる。池ノ山三角点を気付かないまま通り過ぎ、10:27禾生駅・愛宕神社コース合流点に出る。富士山の方向から間断なく雷鳴が聞えてくる。  そこからは急坂、ヒノキの樹林帯を登る。10:50天狗岩分岐、前回訪ねているので今回はパス、11:05急坂を登り切って富士見平に出る。 今日の富Dsc03013士山は頭が雲に隠れている。先日登った三ツ峠山や以前登った本社ケ丸・鶴ケ鳥山など近くの山々は良く見える。11:15九鬼山頂上(標高970.3m)に着く。去年の11月に続き二度目、前回賑やかだった山頂に今日は誰も居ない。三角点は二等と判る。百蔵山、扇山、権現山、小金沢連嶺の眺めが良く、標高の高い処は紅葉が進んでいる。今日は鈴ケ音峠経由高畑山まで縦走し鳥沢駅へ下る積りで来たが、お土産のアカモミタケが余りに重いのでコース変更、最短コースの杉山新道を禾生駅へ下る。始めはアカマツDsc03030林の中を下って行くがキノコの姿は殆どない。11:50弥生峠、そこからカラマツ林に変わり、やっとシロヌメリイグチを見つける。松喰い虫の被害に遭って伐採されたアカマツの切り株や倒木には立派なツガサルノコシカケが沢山発生している。またアカマツの立ち枯れの根際にマゴジャクシも見つける。12:10ハチのテラス、そこから先の下りで更にナラタケ、アカヤマタケ属、コオトメノカサも見つける。13:15禾生駅に着く。次の大月行き電車は13:34、ホームのベンチでお握りを食べながら待つ。16:10南柏駅帰着、夕食はきのこ鍋にしてもらい、今日採取してきたアカモミタケ、シロヌメリイグチ、ナラタケをカジカや鶏肉と一緒に煮る。

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421.三ツ峠山・天上山

2008年10月5日(日)、歩程8時間、単独   4:45起床。妻も早起きしてお握りを作ってくれる。南柏駅へ送ってもらい5:58の電車に乗る。今のところは高曇りであるが天気は下り坂、果たして日中一杯もつかどうか。新松戸、西国分寺で乗り換え、高尾で河口湖行き直通電車に乗り継ぐ。9:05三ツ峠駅着、他にも10人ほど団体登山者が降りたが、皆タクシーをチャーターして登山口方面へ去る。Dsc017931時間半の車道歩きを省く積りらしい。暑くもなし寒くもなしのハイキング日和、道標に従い車道をテクテク行く。9:35山祇(やまつみ)神社、傍らに立つ説明板には、「富士箱根伊豆国立公園・三ツ峠 三ツ峠は、古く奈良時代に修験道の開祖“役の行者小角”が庵を営んで以来、富士山に次ぐ関東の霊山として広く知られ、“神鈴峰”または“仙泉山”といわれた。近代では、木無山、御巣鷹山、開運山の三つの峰から成っている事から“三ツ峠”と呼ばれるようになった。一説には、全山に湧水が豊富な事から“水峠”であるともいわれる。(中略)。天保三年(1832)、日光東叡山輪王寺一品法親王から上人号を認許された三ツ峠中興の祖、善應空胎上人が入山、仏道修業と布教を行い、御堂や石像を建立し、古蹟の顕現に努めた。二世親誉豊恭信阿、三世信盈安西栄阿、Dsc01799四世修善大道浄阿、五世明善和尚と、明治初年の廃仏棄釈によって廃庵するまで法燈の絶えることがなかった。だるま石、岩窟(あな)観音、御鈴権現神社跡、一字一石供養塔、八十八大師、愛染明王等の史跡が数多い。 このお社は、通称“山の神さん”といわれて、大山祇命(おおやまつみのみこと)を祭神とする山祇神社であり、三ツ峠の守護神である。昭和51年10月15日指定 西桂町教育委員会」とある。お参りして先へ進む。車道の傾斜が増し、やがて神鈴の滝遊歩道入り口が現れる。遊歩道は柄杓流沢に沿って付けられており、ウッドチップが敷かれている。出口近くになると視界が開け、三ツ峠山の景色が俄然優れてくる。出口に建つ涼風荘は閉鎖中。10:05憩の森公園、駐車場と公衆トイレ完備。10:18車道ゲート、今朝駅で見かけたグループはここまでタクシーで入ったものと思われる。左の山道に入ると直ぐに達磨石の前に出る。再び傍らの説明板を読む。「西桂町指定史跡・だるま石 この場所は旧地名を畳石または御丈石といい、畳7枚を敷ける平らな石があったが、水没してしまった。 ここへ、文久年間(推定)三世信盈安西栄阿和尚のとき、多数の信者が集まって、頂上にむかって左側の“あしだが谷”という沢から牽いてきて建てたといわれる。Dsc01811この巨大な自然石と刻まれている梵字によって、だるま石建立の目的がごく最近解明された。この文字はアークと読み、密教の五智如来の中心である大日如来を意味する。大日如来は密教の根本教主で、そのご利益の光明は四方を照らすことから、大光明遍照といわれる。(中略)。水の豊富な三ツ峠は、古来数多くの水難をもたらしていることから、水難防止の祈願をこめて、五智如来の中心仏である大日如来の梵字を刻んだものである。石の大きさは、水難による苦労の大きかったことをそのまま物語っている。同上」。アカマツ林の登りにさしかかるもキノコは存外少ない。やっとホテイシメジの群生を見つける(土産用に採取)。11:00大曲り、栗のイガとアケビの皮が沢山落ちている。11:10股のぞき、その辺りから次々と見知らぬ茸が現れ、写真を撮るのに忙しくなる。Dsc01888 アミタケ、クロカワなどの食菌も見つける(土産に追加)。それにしても静かな山である。駅から表登拝道を歩く人は他に誰もいない。11:50馬返しで一服。下山してくる人とすれ違うようになる。不二石を過ぎ、12:32漸く八十八大師に着く。みたび説明板を読む。「西桂町指定史跡・八十八大師と周辺の史跡 一、八十八大師。文久期の頃、近隣の信者によって寄進されたものである。空胎、豊恭、安西、大道、明善の五代にわたって、間口七間奥行二間の“お長屋(ちょうや)”に籠もって彫ったといわれている。宗派は浄土宗の一派で時宗または一向宗ともいわれる宗旨である。現在八十一体が数えられ、佛像のお顔は全部異なっている。石の材質は、俗に“ひえ石”と言われる水成岩の一種であるが、この附近からは産出しない。Dsc01896 二、空胎上人の墓。三つ峠仏教信仰の近世の開祖である。天明五年(1785)武蔵国生まれで、のち輪王寺一品法親王から上人号を授けられた高僧で、天保三年に三ツ峠に入山され、御堂や石像を建立し、古蹟の顕現と布教に努力した。文久二年(1862)に、ふもとの下暮地村で78歳の高齢で歿している。三、一字一石供養塔。近郷の信者の参詣の時、経文を小石に書いて埋めたところ。四、御鈴権現神社跡。徳川家康公を祀り、出世と養蚕の神として、西桂、都留市周辺から、八代、御坂方面の信者が多く参詣した。天保六年に空胎上人が、総檜造り三手先祖八ッ棟造りの社殿を修復したと言われるが、惜しくも焼失した。五、その他の史跡。岩窟観音、愛染明王、総本社跡、西国坂東秩父各札所の供養塔など数多く、この辺りが信仰の中心であり、往時の仏教信仰の盛大さを偲ばせている。同上」。Dsc01910 急登も終わり傾斜が緩む。トリカブトの大群落の中、岩壁の基部を回り込んで行く。廃屋・廃材が放置されている白雲荘跡を通過し、12:52一字一石供養塔に出る。直ぐ先の右手高処にある神鈴権現様を訪ねお参りする。登山道に戻り屏風岩の基部を通過、何組ものクライマーが岩登りの練習に励んでいる。四季楽園、富士見山荘の前を通りザレ場を登りつめると、13:25漸く開運山頂上(1,786m)に着く。前回ここに登ったのは1985年10月26日、もう23年も前のことになる。二等三角点と山名碑は昔のままであるが、山梨百名山の標柱(と方位盤)は近年設置のものであろう。今日は富士山どころか近くの山々も見えない。ガスが出てきて雨もぱらつく。紅葉には未だ早い。10分間休んだだけで下山、四季楽園に戻り、三ツ峠山荘前を通って天上山へ向う。フジアザミやアキノキリンソウが咲く高原を行くと13:52木無山、そこで母の白滝と天上山への道が分かれる。左の天上山へ続く6.5㎞、2時間10分の道に入る。カラマツの混交林の中を緩く上り下りしていく道は歩きやすい。途中雨が強くなってきてとうとう雨具を着る。食菌のDsc01971ハナイグチとカヤタケを採取。やがて山腹の巻き道となり、殆ど水平に近い楽な道が続く。 15:10大鉄塔、晴れていれば富士山の眺めが良い所である。霜山の山頂も巻いて15:56林道西川新倉線に飛び出る。もう薄暗い。ロープウェイ山頂駅への道を緩く登っていくと、モミの幼木の周りにアカモミタケを発見、お土産が重くなる。16:22小御嶽神社が祀られる天上山(1,140m)に着く。そこから下ると直ぐにロープウェイ山頂駅(カチカチ山展望台)が現れる。疲れたし、雨も本降りになってきたので河口湖畔までロープウェイで降る(片道400円)。天上山は縁結びの神様らしく、こんな天気の、こんな時間にも上がってくるカップルが多い。山麓駅から歩くこと15分、17:00無事河口湖駅に着く。 

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