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フィヨルドランド国立公園

2004年4月16日(金) 5:30のモーニングコールで起きる。睡眠時間3時間は辛い。それと昨日虫に刺された箇所が腫れ上がり痒い。2056:00朝食、ミルフォード・サウンド観光に出るグループが一斉に食堂に押しかけ、大行列が出来る。7:00バスで出発、小雨が降っており未だ薄暗い。 クィーンズタウンはスキーリゾートとして世界的に有名で、シーズンは6月から10月上旬とのこと。市内の戸建て住宅は1,500~6,000万円ほどで買えるが、対岸の北斜面にある高級住宅地の別荘は数億円もするらしい。バスはリマーカブル山脈を左に見て、ワカティプ湖畔を延々と南に進む。ワカティプ湖はNZで三番目に大きい湖、やはり氷河湖であり、長さ80㎞、幅5㎞、平均水深は300mとのことである。8:30モスバーンの町に入る。人口500人ほどの小さな町で、鹿の解体を生業にしているらしい。近年、羊の飼養頭数は激減しており、10年前の9,000万頭が今では4,500万頭(西暦2000年時点)にすぎない。原因は、イギリスがEUに加盟してスペインから羊毛を輸入するようになり、NZからの輸出が減少したためである。やむなく鹿の飼養に切り替えて、現在200~300万頭まで増えつつあるとのこと、鹿角は漢方薬の原料として中国や韓国に高値で売れるし、肉はドイツを始め欧州各国へ結構な値段で売れる。203 皮も皮革製品に利用できるとあって、あと10年も経てばNZのイメージは嘗ての羊の国から 鹿の国になるやもしれぬ。それはともかく、モスバーンは今回の旅では最南端の地、南島の先端にも近い。そこから94号線に入ると道は北上する。ティアナウで休憩、2002年12月に皇太子殿下ご夫妻がNZを訪れた時は、この町のホテルに宿泊されている。因みにティアナウ湖は二番目に大きい湖である。更に北上するとフィヨルドランド国立公園に入る。NZ固有の常緑樹、南極ブナ(BEECH TREE)の大原生林が一面に広がる。葉の形は日本のブナに似ているがずっと小さい。樹皮は苔に覆われ、老木の幹はヒノキかマツのように赤茶ける。日本のブナのような新緑、黄葉の204 情趣はなさそうである。NZにある14のフィヨルドのうち、車で行けるのはミルフォードサウンドのみとのこと。10:15エグリントン平原で写真タイム、大平原が一面草紅葉に染まる様は圧巻である。10:30ミラー湖、対岸の山を湖面に映す小湖である。フィヨルドランドの年間降水量は7,500~8,000mm、一週間のうち少なくとも5日間は雨が降り、南半球で一番雨が多い地域だそうである。どうりで南極ブナの森が苔でびっしりと覆われ、巨大な木性シダが繁茂している訳である。山肌に懸かる条痕は木雪崩(Tree Avalanches)の痕というが、土石流の名残でもあろうか。11:10デバイド 峠にさしかかる。標高534mは、サザンアルプスを越え207る峠の中で一番低い。峠の断崖絶壁には、雨が降ると出現するカスケード(Cascade)と呼ばれる滝が幾本も懸かる。その眺めは、谷川連峰・仙ノ倉山北面の西ゼン・東ゼンの景色のようでもある。11:25モンキークリーク、ガイドさんの指示を受け皆で沢の水を飲みに行く。実に素直なものである。ホーマートンネルを抜けると道は一気に下る。12:05 CHASMの滝に寄る。いわゆる甌穴(Pot Fall)である。12:45ようやくミルフォード・サウンドビジターセンターに到着、和食弁当をもらって早速乗船する。船内で味噌汁 と緑茶が出て、お昼を食べながらの観光になる。はるばるとやって来たが、上空には厚く雲が垂れ込め、山の頂も稜線も見えない。迫力もなければ感動208もいまいち、その上船内にはサンドフライなるブヨまがいの毒虫が多く、それがしつこくまとわりつく。往復16㎞、所要1時間40分のクルーズに出航するや直ぐに、右手にボウエン滝が現れる。落差160mは那智や華厳の滝をも凌ぐ。もちろんミルフォード・サウンド随一である。左右の絶壁に滝が次々に現れる。これでもかこれでもかと現れ、やや食傷気味となる頃、船はタズマン海に出てUターンする。雲が切れて山々が姿を現す。オーパ!、さすがに雄大な景観である。14:50ビジターセンターに戻り、再びバスに乗って帰路に着く。16:35ティアナウの町で再び休憩、天候が回復し空に豪勢な虹が2本もかかる。19:20クィーンズタウンに帰着、そのまま湖景皇宮飲楼(レイクサイドパレス)なる中華料理店に直行し、夕食をとる。ホテルに戻って風呂に入ると0:00、直ぐにベッドにもぐりこむ。(続く)

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