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アンコール・ワット/バンテアイ・スレイ

2003年9月18日(木) 4:00起床、5:00出発、払暁のアンコールワットを見物に行く。各遺跡群に入るには顔写真を貼り付けた38参観チケットが必要で、 1日券は20ドル、3日券は40ドル、7日券は60ドルもする。これらの遺跡群はカンボジアが外貨を獲得できる貴重な宝、それだけに遺跡に通じる道路に設けられたゲートと遺跡入口での警察官によるチケットのチェックは厳重を極める。5:15着、懐中電灯を持った観光客が三々五々集まってくる。その数100人ほど。遺跡の左手から鶏鳴と読経の音が流れてくる。皆西塔門付近に屯し、中央祠堂と尖塔の背後から昇る朝日を待つ。空が次第に明るさを増し夜が明ける。生憎雲が厚く、ポツポツ雨も降りだし、朝焼けを背景にしたアンコール・ワットのシルエットは拝めない。ホテルへ戻って朝食にする。カンボジアラーメンとイチジクなどのドライフルーツを食べる。30 サボテンの実というドラゴンフルーツも食べる。外皮はホヤのような感じで朱色、果肉は地味で淡いグレーにキウイのような細かい黒い種が入る。ほんのり甘く酸味は無い。淡白で上品な味である。9:00再出発、東洋のモナリザと呼ばれる女神(デバター)像があるバンテアイ・スレイへ向う。女の砦という意味らしい。バンテアイ・スレイはラテライトと紅色砂岩で築造されたこじんまりした遺跡、紅色砂岩は硬いのか彫刻の保存状態が良い。遺跡保護の為、中央祠堂周辺はロープが張られ、女神像を近くで見ることは叶わない。クメール人女官をモデル にしたと思われる女神像は5頭身から6頭身、あくまでも人間臭く、31親近感は持てるが神々しさはいまいち。見学を終えてシェムリアップの街へ戻る途中、民家の庭に立ち入り写真を撮らせてもらう。子供が多い大家族、モデル料に1ドル渡すと大喜び。何をするでもなく戸口や床にぼんやり座り込んでいる人も多い。田植えをしている人もおり、見ると苗ではなく、かなり長桿に育ったものを植えている。飲用水は井戸である。11:20から小1時間オールドマーケットの見学、女組は買物にいそしむ。シルクのスカーフ、仏像の置物、銀製品など、ちょっと交渉すれば何でも言い値の半分にまけてくれる。ホテルのショップで買う値段の3分の1から5分の1位にはなる。食品市場は干し魚や獣肉などのすさまじい臭気が漂う。呼吸をするのも憚られるほどである。地雷で片足を失くした人や子供達の物乞いにいつまでも付きまとわれ、落ち着けない。 12:15から1時間、日本人オーナーのレストランで昼食、鍋料理とバナナの天麩羅が出る。35鍋はタレの味がいまいち、ココナツミルク味には馴染めない。13:30一旦ホテルに戻って休憩、15:00再びアンコール・ワットへ行く。好天も好天、これ以上望めぬほどであるが、何しろ日差しが強烈で猛烈に蒸し暑い。これでも4月、5月に較べればましな方らしい。四囲を環濠に囲まれたアンコール・ワットに朝と同じく西参道から入る。明るい日中に見る参道は幅も高さもある堂々たるもの、先ず第一回廊の壁面レリーフ群を見学する。 西面にはインド古代叙事詩「マハーバラタ」と「ラーマーヤナ」の戦闘場面、南面には「スールヤヴァルマン2世の行軍」と、死後の世界を現す「天国と地獄」が描かれる。更に、東面はヒンドゥー教の天地創生神話で知られる「乳海攪拌」の説話が50mに亘って描かれ、北面は東側半分は彫刻が雑であるが、西側には「不死の妙薬アムリタをめぐる神々と阿修羅の戦い」が描かれている。説明されても意味が分らずピンとこないが、見事な彫刻群である。第二回廊、第三回廊へ昇る階段はもの凄い急勾配、踏み代も10~15㎝と狭く極めて危険 な代物である。第二回廊、第三回廊の壁面には素晴らしい女神像が並ぶ。苦労して登り詰めた中央祠堂にはヴィシュヌ神やシヴァ神ではなく、仏像が祭られている。2時間ほどの駆け足の見学を終え、最後はバケン山(60m)へ登る。39アンコール・ワットの夕景を眺め、大平原に沈む夕陽を眺める趣向であるが、たちまち雷鳴が響き黒雲立ち込める。雨季とあって天気は急変する。せっかく登ったものの、急いで象の道を下る。因みに乗象料金は登り15ドル、下りは10ドルである。バスに乗り込むと直ぐに雨となる。18:00ホテルに戻り、シャワーを浴びてさっぱりする。毎日汗だくでTシャツの替えが無くなったので、風呂場で洗濯する。19:00~21:00夕食、メニューは昨日と同じで前菜、主菜、デザートを各々5種類の中から選ぶ。トレンサップ湖で取れるという白身魚を選んだが、そろそろ日本食が恋しい。食事の間に舞台でアプサラダンス(天女の舞い)を見せてくれる。踊り子はうら若いクメールの乙女5~8名、6人の楽団に2人の囃子も付く。 さすがに身のこなし、手足の動き、指の反りとも優雅なもの、アンコール王朝の貴族になったような気分がする。(続く)

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