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九寨溝(キュウサイコウ)

2004年6月25日(金)  6:30起床、早朝から遠慮会釈のないクラクション音がうるさい。窓から外を見ると、道路の向う側は急傾斜の山の斜面、その麓と中腹にチベット族の家が建ち並び、経文を印字した201五彩の旗が林立する。羌(チャン)族の集落である。 朝食のメニューは水粥に胡瓜炒め、茹で卵に南瓜。ニンニクや香辛料の使い過ぎ、箸が進まない。早々に切り上げ部屋で持参のコーヒーを飲む。8:00バスで出発、高曇りである。長江水系のひとつ、嘉陵江源流部の渓谷沿いにチベット族の村が9つあることから、この地域は「九寨溝」と呼ばれる。1982年に開放されて、1992年に世界自然遺産に登録され、更に1997年には国際植物保護区に指定されたとのこと、道路沿いにホテルがずらりと建ち並ぶ。5つ星が一軒、4つ星が4軒、3つ星になると70軒ものホテルがあり今尚発展途上、 急速に俗化しつつある。15分ほどで九寨溝の入口に着く。駐車場は既に観光バスで満車である。ここで指定の専用バスに乗り換えねばならぬ。入場料は一人145元、204入口ゲートでパスポートの提示を求められる。 民族衣装を着けた若いチベット族女性がガイドに加わり、指定マイクロバスは一路谷奥を目指して進む。途中下車して諾日朗瀑布の見物、幅320mの大瀑布である。海抜は2,300mほど、そこから森の中を諾日朗三叉路まで散策する。アカカンバ、ダイオウグミ、タラノキ、コナラ、フキなど、目につく植物は日本とさほど変わらない。 空気が清浄で涼しくて気持がよい。三叉路から再びバスに乗り、 一気に左谷(則査窪溝)最奥の長海まで上る。海抜3,100mの長海は、周囲の山々に囲まれ幽玄な雰囲気を醸しだす。その水はあくまで澄明である。今日は奥山が雲に隠れて見えないのが惜しまれる。空気が薄く階段の登り降りは息切れする。長海から少し下って、九寨溝で最も美しいといわれる五彩池へ。205_2エメラルドグリーンの湖水は底石の一つ一つがはっきり見えるほど 透明度が高く、神々しいほど美しい。但し小池なのが玉に瑕。それにしても人が多い。殆どが中国人の団体旅行客である。俄かに富裕になったためか傍若無人の振る舞いが目立ち行儀が悪い。 アカカンバ(ダケカンバより樹皮がはるかに赤い)やシャクナゲ、タカネバラを見る。 その後諾日朗旅遊服務中心(ビジターセンター)の2階レストランで昼食をとる。食後、1階の売店でチベット族の民芸品である連珠やネックレス、ヤクの骨で出来ている箸などを購入する。余りに値段が安いので気の毒になるほど。午後は右谷(日則溝)の奥に入り、海抜2,930mの最上部、原生始林に上がる。そこではシオガマやヤマオダマキの群落に出合う。緯度が低いせいか、海抜3,000mの高地でもなお森林帯である。往路を戻り、要所要所の景勝地でバスを降りて見物する。 箭竹海、熊猫海、五花海では湖畔を散策、 水の中には雷魚(日本でいう雷魚ではなく裸鯉の一種)が沢山泳いでおり、時々ライジングしては羽虫を捕らえる。中では 五花海の水色が素晴らしく、北海道のオンネトーや上高地の明神池を遥かに凌駕する。珍珠灘は巨大な滑滝、手が切れるように冷たい水が流れ、水中に樹木が林立する。 207けだし奇勝である。その後も鏡海、老虎海、樹正瀑布、九寨溝民族文化村、盆景灘などを次々と見物する。実に懇切丁寧な案内である。 現地ガイドの張氏は職務に忠実で真面目である。柳の綿毛が飛びヤマハギが咲く谷を後にして指定バスで入口に戻る。入口近くの巨大な一枚岩は宝鏡岩、最後の最後まで見所が繰り出される。集合場所への途中、露店で桃を買うと10元で20個もくる。中国奥地の物価は呆れるほど安い。迎えのバスでホテルに戻ると17:10、部屋で日本茶を飲み梅干を食べて胃腸を整える。18:00からのホテル夕食は相変わらずの不味、中国の奥地の料理とあればこれも止むを得ない(続く)                                                                                 

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