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サーンチーの仏教遺跡

2006年2月26日(日)  4:00ビデーシャ(VIDISHA)駅下車、早朝からホームに沢山人がいると思ったら殆どがホームレス(路上生活者)である。ホームにも駅舎にもボロをまとってゴロゴロ寝ている。辺りは異臭(糞尿の匂い)が強烈に漂う。思わず鼻と口を押さえるほど。4:05迎えのバスに乗る。4:30ロッジ風のホテルにチェックイン、デイ・ユースで朝まで使う契約である。早速コンセントに変圧器をセットし、デジカメの充電を行う。引き出しを開けるとロウソクと蚊取り線香が入っている。どちらも日本製品と全く同じ形である。田舎のホテルは停電も蚊も多いと見える。CIMG2996風呂場は余り清潔とはいえず、しかもシャワーしかない。風呂は諦めて顔を洗い下着をとり替える。歯磨きをしてさっぱりしてからベッドに横になり、朝の集合時刻まで一眠りする。7:00ロビーに行き、傍らの食堂で簡素な朝食を食べる。蚊が物凄い。天井のファンを回してもらうとやっと少なくなる。 7:25出発、サーンチーは余り日本人観光客が入っておらず、仏教関係の巡礼団がやって来る程度とのこと。一番多いのがスリランカやタイの仏教関係者らしい。10分ほどで公園風に整備された遺跡につく。紀元前3世紀のアショーカ王時代に始まり後5世紀まで造営された一大仏教センターも、今ではストゥーパ(仏塔)3基しか残っていない。見所はアショーカ王が基礎を造ったCIMG2997という第一ストゥーパ、中でも石柵(欄楯;らんじゅん)の東西南北に建つ四方門(トラーナ)の彫刻は素晴らしい。釈迦の4大仏蹟、 すなわちルンビニー(生誕の地)、ブッダ・ガヤー(悟りの地)、サールナート(最初の説法の地)、クシーナガル(入滅の地)に纏わる物語が細緻に彫りこまれている。彫刻の中に釈迦そのものの姿は見当たらず、菩提樹、仏足跡、法輪などに象徴されて間接的に表現される。トラーナは日本の鳥居に形がそっくりである。そう言えば発音も似ている。北門(仏陀の奇跡)、東門(仏陀を身籠り不思議な夢を見る母マーヤー夫人)、南門(仏陀の誕生)、西門(最初の説法)の順に外側から眺め、ストゥーパの中段に上って内側からも眺める。日本は仏教国だと思って現地ガイド氏は一所懸命説明してくれるが、葬式仏教が盛んなだけである。一般の日本人は釈迦の物語もろくに知りはしない。誠に申し訳ないことである。朝のうちの見学は風もあり涼しい。西へ500mほど石段を下った所にある第二ストゥーパは紀元前2世紀の造営、トラーナは無いが石柵に彫られた花や動物の浮彫が美しい。第三ストゥーパと、その傍らに建つ現役の スリランカ寺院も見学する。9:30朝休CIMG3016 憩したホテルに一旦戻ってお手洗いを使い、 昼の弁当を受け取る。いよいよこれからカジュラーホまで10時間・310kmの長丁場の旅が始まる。今回の行程で最も厳しい部分である。9:40出発、40人乗りの大型バスなので車内はゆったりしているが、エアコン(AC:冷房のみ)はONかOFFしかなく、細かな温度調節は出来ない。しかもON/OFFの切り替えには一々バスを停めねばならない(?)。ACを切れば猛烈に暑くなるので、どうしても冷え過ぎになる。更にその上、運転席と客席はパネルで完全に仕切られており、運転席の空調は効かないとのこと(?)、小型扇風機があるだけで運転手氏とその助手には眞に気の毒である。今の時期はまだ良いが、3月末から5月にかけての酷暑期は地獄であろう。それでも運転手氏はプロ意識旺盛で誇り高い。 おんぼろバスを良くコントロールする。CIMG3031 11:20畑の中にポツンと建つドライブイン(?)でテーブルを借りて昼食を摂る。一応裏手に粗末ながら囲いの付いたトイレらしき物はある。男子は畑の中に進み、インド式に大地に放尿する。そこかしこに人糞やら牛糞が転がっており、足元から目が離せない。そのトタン小屋のドライブインが街道唯一の休憩場所で、他に気の利いたレストランやガソリンスタンド等一軒も無い。この先は完全な青空トイレになると聞いて女性達は青ざめる。サービスで出された紅茶をうっかり飲んでしまったが、甕の水や洗い水を見るとすさまじい。沸かしてあるといっても尚心配な濁り具合である。 そういえば何となく腹具合が・・・。12:00再出発、山は全く見えず小麦畑が連なる大平原である。CIMG3029舗装されてはいてもガタガタ道、埃っぽくマスクが手放せない。バスは警笛を鳴らしっ放し、人間、動物、自転車、バイク、オート三輪、トラクター、トラックなど速度が全く異なる存在が同じ道を進んで行くので、実にやっかいである。対向車線も含めて一車線半位の道幅しかなく、対向車も結構やって来るので追い抜くにはヒヤヒヤの連続、スリルとサスペンスだけは満点である。13:30ようやくサーガル(SAGAR)の町に入る。ホンダやヤマハのバイク販売店も在る大きな町である。そこから一段と道が悪くなる。内臓まで揺すぶられる感じである。 これでも年々良くなっていると言われれば返す言葉も無い。14:15青空トイレ、女性は道路脇窪地のブッシュの陰、男性は麦畑で用を足す。山歩きの際の雉撃ちと異なるのは、観光バスが停まると地元の子供達が走り寄って来る点である。のんびりしてはいられない。16:00二回目の青空トイレ、今日はヒンドゥー教の祭りと日曜日が重なったため道路がすいており、通常10時間かかるところを8時間で着けるとのこと、幸運(?)である。車窓から眺めると、人も動物も必ず木陰で休んでいる。此の地では緑陰の有り難さは格別である。16:50チャタラポール(CHHATARAPUR)の町に入る。延々農村 地帯を走ってきたがあと45kmである。18:00とうとう、やっと、漸くホリディ・イン・カジュラーホ(HOLIDAY INN KHAJURAHO)に着く。大理石を敷き詰めた2階建ての高級ホテルである。カジュラーホの村は人口1.5万人、世界遺産の寺院群の間にホテルが林立する観光の村である。米系ホテルだけに欧米系の白人が多い。120号室に入る。ダブルベッドの広い部屋で、有り難いこと にミネラルウォーター(MW)1リットルのサービス付き、電気ポットまである。顔を洗って髭を剃る。夕食前ではあるが、MWをポットで沸かし、持参のカップ麺(日清麺職人)を食べる。日本で食べる10倍、いや100倍も美味である。19:30ホテルのレストランで夕食、マトンカレーもビーフカレーもフィッシュカレーも豆カレーも、 皆同じようなぐちゃぐちゃ味、ちょっと舐めただけで箸を置き、バナナとリンゴとミカンだけ頂く。丸ごとの果物は安心安全なので、ビタミンCを補給する。見ていると添乗員氏も絶対生もの(カット野菜やカットフルーツ)は食べない。流石に気をつけている。部屋に戻って風呂に入りさっぱりする。SCが埃で真っ黒なので雑巾掛けをする。今日は禁酒の日とかでホテルでもアルコール類は一切売らない。ビールなしで辛いインド料理を食べるのは辛い。とっておきのシンハービールをこっそり飲む。ヒンドゥー教徒じゃないので罰も当るまい。(続く)

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