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タージ・マハル/アーグラー城/ファテプル・シークリーの都

2006年2月28日(火) 6:20起床、16CHでNHKが映る。昨日の日経平均株価は16,192円(+91円)である。一人参加のSさんが昨日から食あたりで体調を崩す。8:25出発、これまでの都市に比べアーグラーのCIMG3156 朝は極めて涼しい。日本の5月のように爽やかである。先ずタージ・マハル観光に向う。8:40着、パーク&ライド方式とのことで、バスから電気自動車に乗り換える。5分ほどで入場門着、インド№1の観光地は観光客と売子でごった返している。入場ゲートで手荷物検査とボディチェックがあり、ライター、タバコ、マッチ、電池、懐中電灯、携帯電話、食べ物など全て没収されるので要注意である。カメラだけをぶら下げて参道を進むと、赤砂岩に白大理石を象嵌した堂々たる正門が現れる。門をくぐると、広々としたイスラム式庭園の彼方に、世界一美しいといわれる 白亜の霊廟が現れる。完璧なまでのシンメトリー(対称性)、完全無欠の造形美である。ムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが国をCIMG3161傾けるほどの費用をかけて、愛する后ムムターズ・マハルのために造営した霊廟は、常軌を逸した病的なものさえ感じさせる。白大理石は350km離れたラジャスタン州から運び込まれたとのこと、22年の歳月(1632~1654)をかけ、2万人の労働者が毎日働いて出来上がった汗と涙の結晶である。タージ・マハルに向って左側にある赤砂岩の建物は、廟に付き物のモスクであるが、 右側にある全く同じ形状・材質の建物はシンメトリーを保つために造られた迎賓館とのこと、「そこ迄やるか」である。外国人は靴カバーを着けて廟内に入る。入口正面の白大理石に描かれる植物紋様は、全て貴石(トルコ石、赤サンゴ、孔雀石、ラピスラズリ、・・・、貝)を象嵌したものである。内部は暗いが目が慣れてくると、八角形の部屋の中央に后の棺(模擬棺、本物は地下室に安置)が置いてある。飾り棺としても、意外に小さい棺である。その左側に置かれた一回り大きな棺はシャー・ジャハーンのものであるが、CIMG3176それだけがタージ・マハルの完全なシンメトリーを壊している。けだし歴史の皮肉である。テラスに出るとヤムナー河から吹上げて来る川風が心地よい。北インド観光の今がベストシーズンである。モスクも見学してから庭園を歩いて入口に戻る。園内には黄緑色のインコやシマリス(エゾシマリスそっくり)が遊ぶ。 10:30アーグラー城へ向け移動する。ムガル帝国第3代皇帝ジャラール・アッディーン・ムハンバト(アクバル帝)によって建設が始められ、孫のシャー・ジャハーン帝によって仕上げられた都城である。10:45着、赤い城と呼ばれる通り、宮殿も城壁も門も近隣で採れる赤砂岩で出来ている。赤砂岩で造った建物の中は夏涼しいそうである。アクバリー門から入場して、ジャハーンギル宮殿、ローシャン・アラの館 (ゴールデン・パビリオン)、ムサンマン・ブルジュ(囚われの塔)、皇帝の寝殿とアングリー庭園、 ディワーネ・カース(貴賓謁見の間)、ディワーネ・アーム(一般謁見の間)、バザールと順に一巡りする。中では、ディワーネ・アースの白大理石の列柱ホールが圧巻である。ちょっとコルドバのメスキータを想い出す。イスラムの美学(造形美)は大したものである。11:40見学を終え、市内の大理石工房兼土産物店へ行く。皿や箱やペンダントに加工され、貴石を象嵌された白大理石製品は、工芸品の域を超えて芸術品といっても良い。いずれも数万円から数十万円と高価、良いものであることは判るが手が出ない 。昨年家内が 買ってきた小箱は5万円ほど、どうりで値段を言わない訳である。屋上展望回転レストランが売り物のPUSHP VILLA(花の館)へ行って昼食、タージ・マハルが見える。その頃から同行者の中にお腹をこわす人が出てくる。特に一人参加のS氏とT氏の症状がひどく、真っ青な顔をして何回もトイレに行く。女性の中にも何人かお腹のゆCIMG3231るくなった人が出る。やはりホテルで調理されたものでも、生野菜やカットフルーツ、ジュースなどは危ない。家内や娘から聞いてここまで一切口にしていないが大正解である。一旦ホテルへ戻って食落着きをする。14:30オプショナルツアーのファテプル・シークリーの都を見学に出発、さすがに一日3つの世界遺産見学は疲れる。 ジャイプール方面に40kmほど走り15:45到着する。其処はアクバル帝が1571年アーグラー城から都を遷した新都城で、同じように赤砂岩で出来ている。僅か14年間しか使わなかったため、建物の保存状態は極めてよい。宮廷地区のゲートから入り、一般謁見の間、貴賓謁見の間、宝物殿、パンチ・マハル (五層閣、風の宮殿とも)、妃達の宮殿、ハーレム、浴場、廷臣ビルバルの館、厩舎を順に見学する。妃の宮殿の精緻な彫刻と五層閣は素晴らしいが、CIMG3238午前中のアーグラー城と似ているのでやや集中力が薄れてくる。17:00バスに戻る。帰りの車窓から眺めると、なるほど赤砂岩を加工する石屋が沢山ある。18:20ホテルに戻る。皆強行軍にバテバテである。 夕食はホテルの外のレストラン(RIAO RESTAURANT)へ行く。ラジャスタン州の民族舞踊なるショーを見物しながら夕食を摂る。これまでと同じ大皿料理で美味しい物はないが、現地旅行社差し入れのラム酒が付く。また、二人の踊り子は小顔でスリムなインド美人、スペインのフラメンコダンサーとはまるで違う。Sehr gut !踊りの内容は、遠く離れて暮す夫(恋人)が早く帰ってくるようにと願う嫋々切々たるもの、ついついラム酒を飲み過ぎる。20:45部屋に戻って荷造り、帰国の準備にかかる。明日米国のブッシュ大統領が来印するとのこと、また飛行機が遅れなければ良いが。(続く)

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