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ヌビアの遺跡群(アブ・シンベル神殿)

2007年2月2日(金) 5:00起床、モスクの尖塔からコーランの祈りの声が響く。6:00朝食、ゆで卵、野菜サラダにオレンジジュースと軽めにする。SCはホテルに預け必要最小限の手荷物だけ持ってアスワン空港へ向う。エジプトの道路はインドに比べれば快適、両側のグリーンベルトには夾竹桃、鳳凰木、ブーゲンビリアなどの花木が植えられている。8:00空港着、安全検査は非常に厳しく出発ロビーに入るまで2回もある。ベルト、時計、メガネ、小銭など金属は何でも引Cimg5524っかかる。9:00搭乗、MS247便はほぼ満席、アブ・シンベルまで280㎞、僅か30分のフライトである。9:30離陸、直ぐに眼下にヌビア砂漠が広がる。 どこまでも淡褐色一色の単調で荒涼たる景色、その中に道路が一本真っ直ぐに走っている。9:56アブ・シンベル空港に着陸、10:20発のシャトルバス(乗り合いバス)に乗る。15分ほどで神殿近くのバスターミナルに到着、ナセル湖畔に建つ神殿に向って道は下って行く。日差しは強烈、サングラス無しでは眼が痛くなる。それでもさほど暑くないのが助かる。約3300年前にラムセス2世によって建立されたアブ・シンベル大神殿・小神殿はアスワンハイダムの建設による水没の運命にさらされたが、1964~68年ユネスコの協力によりナセル湖の水位が届かない60m上の台地に移転されたもの、 両神殿は今は少し離れているが、元来はもっと寄り添って建てられていたらしい。先ず大神殿の方から見物する。Cimg5526移築の際神殿をブロックに切り分けたため、組立の際後背部をコンクリートドームで補強してあるというが外から見る限り全く判らない。正面4体のラムセス2世坐像は像高20m、日本ならさしずめ相馬の百尺観音である。正面左から2体目が崩れているのはBC27年の大地震の為らしく、移転の際に修復することなく、元のままに頭部や胴体を転がしている。内部は当然ながら撮影禁止、奥行き60mの神殿内部 は大列柱室、前室、至聖所から成る。大列柱室の見所は、オシリス神の姿をした8体のラムセス2世像の柱、ヒッタイトとの壮大な戦闘場面を描いた浮彫(左右全く同じ図案、左の方が保存状態は良い)などである。前室は王妃ネフェルトアリのレリーフが美しい。至聖所には右からラー・ホルアクティ神(太陽神)、神格化したラムセス2世、アムン・ラー神(王の守護神)、プタハ神(万物の創造神)の4体の坐像が並んでいる。春分の日と秋分の日(ラムセス2世の誕生日と即位の日と説明するガイドもいる)である2月21日と10月21日に、太陽の光が至聖所の内部まで射し込み、ラムセス2世と神々Cimg5539 の像が光り輝くように設計されていたものらしい。移築に際し充分に配慮はなされたものの、今では1日後にずれてしまっているとのこと(→22日)、本当かどうかは自分の目で確かめていないので判らない。正妃ネフェルトアリのために造られた小神殿(ハトホル神殿)は、大神殿に比べれば一回り小さいというだけで、これまた堂々たる規模である。正面にはラムセス2世立像4体とネフェルトアリ立像2体が並ぶ。アフリカの澄み切った青い空にセピア色の神殿が良く映える。中に入ると列柱室の壁に彫られた図案は左右微妙に異なる。至聖所の天井や壁は例の如くコプト人の焚き火の煤で真っ黒である。それにしても機械も動力も無い古代によくも手彫りでこれだけの建造物を完成させたもの、ファラオの絶大な権力と技術集団の汗と涙に脱帽する。12:15シャトルバスに戻る。空港に着くと又も厳しい検査、ベルトを外したり靴を脱いだりの大騒ぎになる。13:05MS250便に搭乗し13:52アスワン空港に着陸する。バスでアスワン市内に戻り、エンジンボートでナイル川に浮かぶ島のレストラン(Aswan-Egypt)へ行く。Cimg5556 昼食はヌビア料理の羊肉シチュー(カバブ・ルーラ)、なかなかいける。宗教上の理由で酒類は出さないとのこと、ビールを飲み損なう。午後は古代の石切り場へ“切りかけのオベリスク”を見物に行く。赤花崗岩の石切り場に切り出し途中で放置されたオベリスクが横たわる。BC1500年頃のもので完成していればエジプト最大とされる大きさである。最後は香水(壜)屋に案内される。ガラス細工師がガラス管をバーナーで炙り、ラクダ形やランプ形の香水壜を作ってみせる。中に入れる香水は、クレオパトラやエジプトの女王、蓮の花などと名付けられ、どれでも35gが25ドル、植物から抽出した100%精油なので驚くほど安い。けれども最近の日本人は余り香水をつけないし、それにツアー女性の年齢が年齢、 あの齢で濃厚な香りをぷんぷん撒き散らされても困惑するばかり、迷惑だし、気の弱い男性なら卒倒しかねない。もっとメンバーを良く観て連れて来なくては、、、結局誰も買わない。17:00アスワン駅着、列車の発車まで時間があるので駅前のスーク(市場)を見学する。各種香辛料が山のように積まれている。中でもハイビスカスの花の乾燥品が目立つ。 よくホテルのWelcome drinkに出てくるが、色はともかく埃っぽくて美味しいものではない。ナイルエクスプレスに乗る外国人観光客が大型バスで続々集まってくる。17:50ナイルCimg5563エクスプレスに乗り込む。緑と淡いベージュの2色に塗り分けられた車体は、埃まみれで余り綺麗とはいえない。一等寝台車は2人一室のコンパートメント、広さは一畳半といったところ、SC2個を入れると一杯になる。それでも背もたれクッション付きの3人掛け椅子、洋服掛け、水道付き洗面台、食事テーブル、ダストボックス、大鏡、それに石鹸とタオルまで揃っている。コンパクトながら良く出来ている。トルコ、インド、ベトナムなどの寝台列車に較べれば最上等の天国、内鍵も掛けられる。18:17発車、カイロまで12時間の長旅が始まる。30分ほど経つと担当車掌が飲み物販売に来る。缶ビール1本(LUXOR CLASSIC)とマンゴージュース2本を買う。19:00夕食も運んでくる。肉の煮込み料理とパンのセット、筋肉で歯ごたえがあり過ぎる。噛み切れず飲み込むのに骨が折れる。何の肉なのか、ラクダ?まさか。20:00夕食の膳を片付けた車掌が今度はベッドを作りにくる。もっとも椅子を倒すだけで、毛布やシーツは既に敷いてある。枕を置いて出来上がり、チップに一人1ドル計2ドルを渡す。2段ベッドは幅がありフカフカ、歯磨きしてもぐりこむと適度な揺れも手伝い直ぐに眠くなる。(続く)

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