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属都湖・碧塔海

2007年6月15日(金) 5:40起床、高地の影響で一晩中うつらうつら、何となく頭が重い。6:30食事に下りる。朝食は5つ星ホテルにしてはお粗末、ジュースも果物も美味しくない。部屋に戻ってお茶を沸かし日本から持参したクッキーを食べる。Cimg6612 7:30出発、今日は高山湖2つの湖畔を散策し高山植物を鑑賞するのがメインである。沿道風景は松山と麦畑と牧場、時々現れる チベット族の建物は木造二階建、窓が小さい。8:06バス終点、そこから10分ほど歩いてシャトルバスに乗り込む。付近は丘陵のような山が連なる高原地形、少し肌寒くセーターかヤッケがほしい。ゴアテックスの雨具をバスに置いてきたのは失敗、やむなく妻にはダイソーの100円ビニルカッパを着せる。樹木の枝という枝にはサルオガセが長く垂れ下がり林床は苔に覆われる。樹種はモミやシラカバなど。草地に群生するミズバショウ似の広葉植物は“水黄”といって夏に黄色い花が咲くとのこと。8:52属都湖の遊歩道入口に着く。 海抜は3,590mもあるが、湖畔の木道は平坦で歩行時間も20分、酸素を吸いながら行けば誰でも歩ける。湖自体は至って平凡、感激するほどの美しさはない。シャクナゲ、タカネバラ?の花Cimg6602木の他、キエビネ?、サクラソウ?、シオガマ、チゴユリ?など名前の判らぬ小さな花をつけた高山植物がいっぱいある。9:15遊歩道終点で再びシャトルバスに乗り碧塔海へ向う。車内にはチベット音楽がゆるやかに流れる。 10:00碧塔海湖畔着、ここも海抜は3,560mある。少し頭痛がしてきたので、1本40元で購入した酸素缶を吸いながら歩く。湖の西岸に沿って4.2kmの木道が整備されており、多少の階段を除けば平坦で歩きやすい。タカネバラ?やムラサキツツジ?、イブキトラノオ?、ナルコユリ?クリンソウ似のプリムラ、ヘビイチゴ?、ミミナグサ?などの花を愛でながら湖畔をゆっくり歩く。できれば高山植物の一々を説明してくれる専門ガイドが欲しいところである。 ビジターセンターや船着場のある所を過ぎると広大な湿原と牧地にさしかかり遊歩道の終点に近づく。途中から降ってきた雨が本降りになる。再びシャトルバスに乗り入口駐車場に戻る。ツアーバスに乗り換えてシャングリラ市内に戻り、順鑫商務酒店のレストランで山菜料理の中食、ワラビとタラの芽が出るが味付けがいまいち。ビールは瀾滄江麦酒(OE10%)、頭が痛み出したので一口すすCimg6644るにとどめる。13:40バスで出発、梅里雪山を望む街、徳欽目指して雲南アルペンルート(214国道)を一路北上する。183kmの道程に6時間かかるとのこと、 チベットのラサまで続く214国道はシャングリラから先が悪路である。それでも徳欽までは何とか舗装されており、山側の斜面はオンタデ?、タカネバラ?、ヨツバヒヨドリ?などの花に彩られる。樹木は圧倒的にマツが多い。八幡平アスピーデラインの景観を幾層倍もスケールアップし、志賀草津道路の景観を何倍も雄大にしたような景色が続く。14:55峠(2,600m)で一回目の休憩、傍らに或るトイレは有料で一人一回5角(=8円)取られる。内部は一段高くなったコンクリート台に数列の溝が切ってあるだけ、扉もなければ仕切り壁もない。所謂ニーハオ・トイレ仕様で非常にハードルが高い。  小はともかく日本人に大は難しい。出るものも出なくなる。この間を利用してバスはブレーキ冷却水を補充する。バスは峠から谷底の街の奔子欄(2,100m)に下り、橋を渡って雲南省から一旦四川省に入る。金沙江の左岸を暫く走り、再び橋を渡って雲南省徳欽県に入る。そこから急激に高度を上げていく。16:00金沙江大湾が眺められる展望台で写真タイム、通称オメガと呼ばれる景勝の地は世界遺産「三江併流」の一部でもある。これまで走ってきた道路が眼下遥かに見渡せる。こうして俯瞰すると雲南 アルペンルートのとんでもなさが分かる。バスは更に白茫雪山峠をめざし断崖絶壁に付けCimg6650られた道を登っていく。谷底まで1,000m以上ある目もくらむ山岳道路が延々と続き、谷側の席は高所恐怖症の人にはとても耐えられない。カーブミラーも無ければガードレールも無し、対向車が来るたびに肝を冷やし、命が幾つあっても足りない。16:40再びトイレ休憩、観光バスが停まるとどこからか直ぐにチップ係が現れ、20元までならちゃんとお釣をくれる。よく観察するとトイレの下は垂れ流しではなく汲み取り式貯槽になっている。この辺りでは人間様の屎尿は貴重な金肥、チップも取って肥料も得る。一石二鳥でまことに抜け目が無い。海抜3,400m位から上は礫で舗装されたデコボコ道になり無茶苦茶揺れる。冬季降雪対策の滑り止めとのこと、とうとう森林限界を超えて4,000m以上の所を走る。18:25白茫雪山峠(4,292m)に着く。チベット族のテントが一張りと5角トイレが建つ。一帯は白茫雪山国家級自然保護区、珍獣のキンシコウ(金絲猴)が棲むCimg6656という。主峰(5,137m)は雲に隠れて見えない。周囲の地面にへばりついている潅木は矮小なム ラサキツツジで三分咲き。峠から10分も下るとデコボコ道から解放され、やがて徳欽の街に入る。谷へ落ちこむ斜面の段丘に腰掛けるように造られた小さな町である。今宵の宿は徳欽から20分ほど先の飛来寺村、19:53とうとう明珠酒店(海抜3,400m)に到着する。とんでもない所に来てしまったという感じ、危険極まりない長時間ドライブの後で皆ふらふらである。西側正面に眺められる筈の梅里雪山は一部が見えるだけで主峰(6,740m)は雲の中に隠れる。梅里雪山はチベット族が崇める8大神山の中のトップ、エヴェレストより神聖視される山とのことで未だに未踏峰である(中国政府方針により2005年以降登山禁止)。 ホテルのレストランに直行し夕食をとる。ゴーヤやチンゲンサイの炒め物では食欲もわかずお粥を少しだけ食べる。カップラーメンを持ってこなかったのが悔やまれる。エレベーターが無いので3階まで階段を上り315号室に入る。床板張りの部屋はひんやり、エアコンはスイッチを入れても動かない。その代わりベッドには電気マットが敷いてある。徳欽地区唯一の3つ星ホテルといっても山小屋に毛が生えた程度、お湯は6:00~9:00と20:00~24:00の間しか使えない。国際電話も両替も不可、色々制約が多い。お茶を沸かし煎餅をかじる。お湯が出るうちに急いでシャワーを使いベッドにもぐりこむ。エアコンなしの部屋は深更とともにしんしんと冷えてくる。(続く)

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