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玉龍雪山氷河公園・虎跳峡

2007年6月14日(木) 5:20起床、6:00SCを部屋のドアの外に出す。明け方まで雨の音が聞こえていたがカーテンを開けるともう止んでいる。6:05朝食、うどんもメロンも気の抜けた味がする。 7:00バスに乗車、各自に防寒着と酸素缶が配られる。料金に含まれているのであろうが、さすがにクリスタルハートと悪い気はしない。バスは麗江の北15kmに聳える玉龍雪Cimg6503山(最高峰は5,596m)へ向う。玉龍雪山は5,000m以上の峰が13連なる麗江のシンボル、納西族が神と崇める山で未だに未踏峰である。今日はロープウェイで標高4,506mの氷河公園まで上がる。前山は全てマツ林、なるほど雲南省でマツタケが沢山取れる訳である。7:50甘海子到着、 そこでシャトルバスに乗り換える。せっかく見えていた主峰が次第に雲に隠れる。 この辺りは既に海抜3,000mを越えているが、針葉樹の高木が天を突いて立ち並び森林限界には程遠い。8:02海抜3,356mのロープウェイ山麓駅に着く。早朝にも関わらず続々中国人観光客が押し寄せる。1台に6人づつ乗って氷河公園へ登る。腕時計の高度計で確かめると森林限界は3,900m~4,000m位、最上部の樹木はシャクナゲである。氷河の先端が現れると間もなくの8:28、ロープウェイ頂上駅(4,506m)にCimg6510着く。 防寒着を着て丁度良い位、なんとなく息苦しい。木の階段を辿って4,680mの展望台を目指す。頭がふらふらする。足が地に着かない。酸素を吸いながらじりじり高度を稼ぐ。山頂は雲に隠れたり出たりする。荒々しい氷河が現れる。9:11漸く4,680mの高みにある展望台に着く。避難小屋が建ち、到達証明書が売られている。周りは中国人観光客ばかり、日本人や欧米人はまだ少ない。酸素缶を持って続いていた筈の家人は一向にやって来ない。後で確かめると途中で酸素が切れたので登るのを諦め退却したとのこと、それはない。ハ ーハーゼーゼー、この高さでは比高170mを上るのも楽ではない。 証拠写真を撮ってもらって直ぐに下山、Cimg6523ツアーメンバーも半数は途中で諦めたようである。9:35ロープウェイ頂上駅に戻る。家人の言い訳を聞くと、支給された酸素缶は吸っても吸っても効き目がなく、もしかしたら空気缶かもしれぬとのこと、中国では十分有り得る話である。10:00ロープウェイ山麓駅に戻る。辺り一面に柳の綿毛(柳絮)がふわふわと漂う。再び索道駅~甘海子間のシャトルバスに乗りツアーバスに戻る。麗江市内に戻る途中の草原で高山植物の観察タイム、色とりどりの小さな花が咲いている。 日本のアズマギクやイワオウギ、ノウル シにヤマハハコに似ている気もするが微妙に異なる。また日本では見かけない種類も多い。11:23麗江市内に戻り玉を商う店に立ち寄る。何も買うものはない。麗江観光酒店のレストランで昼食を摂る。納西族の家庭料理というが、とりたててこれはというものは出ない。ビールは四川省攀枝花市産の山城麦酒、水っぽく美味しくない。頭の芯に少し痛みが残るものの空気が濃いので人心地がつく。12:52バスに乗り出発、雲南アルペンCimg6547ルートを北上し虎跳峡へ向う。海抜2,500m~3,000mの山中を行くが、 山の斜面を覆うのはどこまで行っても松林、 今が新緑の季節で滴るような緑が鮮やかである。金沙江の渓谷沿いの道を走るようになると海抜も2,000mに下がり、農村風景が展開する。14:40虎跳峡入口着、渓谷の最も川幅が狭まった箇所を虎が飛び越えたという伝説から付けられた名前である。玉龍雪山(5,596m)と哈巴雪山(5,396m)に挟まれ、世界有数の深さ(世界一とも三番目とも?)を誇る大峡谷でもある。入口から虎跳峡(狭義:川幅が最も狭い箇所)までは右岸沿いに水平な石畳の遊歩道が延びる。麗江ガイドの孫嬢はここまで、別れの挨拶を交わしてから往復5.2kmのミニハイクを開始するCimg6570 。落石事故が多いらしくオーバーハング気味の山側に沿って歩くよう指示される。両岸は見上げるような断崖絶壁、雄大な景観が続く。けれども日本の渓谷のように奇岩怪石がある訳でもなく滝が懸かるでもない。荒々しいだけの単調な渓相である。時々人力車と擦れ違う。2人乗りで片道30元である。黄龍の急坂を登る駕籠かきよりは楽であろうが、乗っている人はと見れば皆メタボ、やはり大変そうである。歩いているうちにも対岸で落石に続く岩崩れが起きる。15:40虎跳峡到着、川幅は真ん中の虎跳石まで5m位か、盛り上がった水が 激流となって岩を噛み奔流となって流れ去る。まさに虎の咆哮のような轟音が絶え間なく響き渡る。雷鳴が聞こえてきたので急いで引き返す。途中からとうとう雨が振り出す。16:35バスに戻った途端に大雨になり危うくセーフ、今宵の宿があるシャングリラ(香格里拉)へ向う。シャングリラは以前は中甸(ちゅうでん)という名の町であったが、ジェームズ・ヒルトン著「失われた地平線」に出てくる理想郷(=シャングリ・ラ)に景観や寺院が何となく似ているとの理由で2002年5月に改名したとのこと、以来中国人カップルの新婚旅行先として人気が出てきているらしい。 中国ではお金になる事なら何でもありである。スルーガイドのZ氏の話によると、理想郷とは名ばかりで、冬は降雪多く気温も氷点下20度、作物はジャガイモと裸麦くらいしか穫れず、輸入に頼る野菜は肉より高いという厳しい土地らしい。バスは金沙江支流に沿って遡り、山また山へと分け入って行く。標高が再び3,000mを越える。登り上げると牧場や草地などの高原が広がる。17:46漢方薬店のトイレを借りて小休止、18:10小中甸にある御花畑で写真タイム、トウダイグサに似た黄色い花(狼毒?)と ランに似た赤紫の花が一面Cimg6588に咲いている。18:55 市内レストランでキノコ料理の夕食、紙のように薄くスライスされたマツタケにヤク肉、豆腐、白菜が入った火鍋、それにキノコと野菜の炒め物が4皿出る。後者のキノコは姫茸、ヒラタケ、ホウキモタシ、白霊茸のようであるが、どれを食べても同じような味、キノコ自体に旨味がある訳ではないので味付けに一工夫が欲しい。雲南省の食用きのこは23種類、マツタケのシーズンは8、9月とのことである。レストランでチベット族の現地ガイド揚氏が加わりホテルへ向う。 シャングリラ市内は現在ホテルの建設ラッシュ、そこかしこで工事中である。19:45天界神川酒店(5つ星)にチェックイン、2322号室に入る。新婚さんが泊まるホテルということで何もかもが若作り、浴室はガラス張りのシースルーで度肝を抜かれる。こんな所に熟年カップルを泊めてどういう積り?、既に棺桶に片足を突っ込んでいるのに何をしろというの?、まあ冥土への土産にはなるか・・・。NHKが入り今日関東梅雨入りを告げている。明日から泊まる徳欽のホテルはSCを持っていけないとのこと、2日間の着替えなどを手提げカバンに詰める。頭痛はないが頭がふらふらする。さすがは標高3,250m、念のため寝る前にバファリンを2錠飲む。デジカメ充電を仕掛け、お互い見ない約束でシャワーを浴びる。(続く)

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