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利尻島の旅(2/2)

2007年7月24日(火) 5:00起床、体の節々痛む。朝湯にゆっくり入り目を覚ます。目の前の浜では 朝採り昆布を家族総出P1040504で並べる作業の真っ最中、漁家の朝は早い。高級昆布として有名な利尻昆布も1等から4等までの規格があり値段も倍違うとのこと、今年は天候に恵まれず今日が2回目の浜干しらしい。それだけに今日は昨日以上の好天で礼文島もくっきりすっきり見える。7:00朝食、有機栽培大豆の抽出成分を与えているという鶏の卵は殻が3倍も厚い。卵黄も盛り上がりオーナー自慢の一品である。なんでも魚介類以外の食材は全て島外から取り寄せているとのこと、米も野菜も有機栽培品らしくこだわりも筋金入りである。納豆、 ホッケの塩焼き、黒豆の煮物、フノリの味噌汁が出て朝からご飯を2杯も食べる。ウエルカ ム・ドリンク券でモーニングコーヒーを飲む。豆を冷蔵庫から出した後20分かけて常温に戻し、手で挽いて煎り出す本格コーヒー、その香りと味はひP1040542たすら深い。徹底したこだわりである。レンタカーを10時に頼み、ペシ岬遊歩道へ散策に出る。海岸の岩場に行くと見慣れないタンポポが咲いている。葉も茎も丈夫で、茎が分枝し花がついている。後で調べると北海道の高山に咲くというフタマタタンポポのようである。10:00レンタカーで島内観光に出発、軽自動車を頼んでおいたはずなのに普通車(日産CUBE)を手配してくれる。3連泊すると色々特典がある。料金は3時間まで5,000円、その後1時間延びる毎に1,050円増しである。先ず利尻山神社へお参りに行く。その後反時計周りに島内を一周し主な見所を訪ねる。最初は北端の富良野園地、いわゆる原生花園で今はエゾフウロ、ハマエンドウ、ハマナス、ヒオウギアヤメなどの花が見られる。2箇所目は利尻山の五合目、沓形コース登山口にある見返台園地、標高450mの駐車場から四阿の建つ展望台までひと登り、路傍にはミヤマウP1040564ツボグサやヨツバヒヨドリが咲く。展望所からはハイマツ帯の上に聳える利尻山と、群青色の日本海に浮かぶ礼文島がくっきり見渡せる。デジカメの電池が厳しくなる。 昨日は充電する間もなくダウンしてしまい大失敗。山を降り3箇所目の沓形岬公園へ行く。沓形港に隣接する場所でクロユリやハマナスが咲く原生花園であるが今は花が少なく、紅花のシュムシュノコギリソウばかり目立つ。外気温21℃、陽射しが強く気温以上に暑く感じる。礼文島が間近に望める。また利尻山の姿も素晴らしいが、最近出来たホテルの建物が邪魔になる。もっと景観に配慮して建設地を選んで欲しいもの、 全く勿体無い。園内に建つミニビジターセンターに立ち寄り利尻島のキノコの解説板を読むと、これまで島内で発見されたのは200種類ほど、毎年シーズンになると島の人達も夢中になってハタケシメジ、フキサクラシメジ、ボリボリ(ナラタケ)、ラクP1040570ヨウ(ハナイグチ)を探し求めると書かれている。キノコの宝庫の筈であるが、今回はチャコブタケの幼菌一種類に出逢っただけでキノコ観察は不発に終わる。4箇所目は西海岸にある寝熊の岩と人面岩の奇岩怪石、および北のいつくしま弁天宮、 いずれも余り感心しない。5箇所目は南端の仙法志御崎公園、個人的にはそこから眺める利尻岳の姿が一番美しいと思われる。左右にバランスよく両翼と裾野を引いた姿は何時まで眺めていても飽きない。山の美形コンテストがあれば間違いなく日本のベスト10に入るであろう。海岸に自然磯観察場が設けられており、エゾバフンウニ、キタムラサキウニ、ナマコなどを観察できる。カラスが浅場のウニを捕まえては上手に殻を割って食べている。利尻島のカラスは日本一のグルメである。6箇所目は南浜湿原、利尻島一大きい湿原はミズバショウやミツガシワの群落があるが花期は過ぎ、今はタチギP1040573ボウシの青紫の花ばかり目立つ。とうとうデジカメの電池が切れる。7、8箇所目のオタトマリ沼と姫沼園地はどちらも湖畔まで行ってみただけで一周1.1㎞の湖畔周遊歩道には入らず、湖面が穏やかなら見えるという逆さ利尻富士も今日は拝めない。15:00宿に戻る。 今日は台湾からの観光客7名を含め20名弱の宿泊客で大繁盛、何となくほっとする。ベッドに横たわり、ジェームズ・ヒルトン作「失われた地平線」を読む。作中のシャングリ・ラの舞台は崑崙山脈深くの隠れ里、どう読んでも雲南省の中甸とは結びつかない。中国(人)はパクリの達人である。18:00夕食、3連泊だと特別メニューも付いて一段と豪華、 ウニ尽くしに加えてホタテのお造り、磯ツブの煮物、ホッケの焼き蒲鉾、チカのフライ等が並ぶ。この3日間で一生分のエゾバフンウニを食べた気分である。生ビールと赤ワインを飲んで酔う。酔い醒ましに一人でペシ岬に登りに行く。礼文島の後に沈む夕日を眺める積りであったが低い雲に妨げられる。暮れるにつれ利尻山の姿が紫色のシルエットに変わる。上空にかかる半月の風情も捨てがたい。近畿地方今日梅雨明け、本州の夏本番も近い。

7月25日(水) 6:00起床、7:00朝食、P1040594昨日と同じメニューであるが味噌汁に珍しい海草(ギンナンソウ?)が入っている。 再びモーニングコーヒーをご馳走になり8:00チェックアウト、3日間お世話になったヘラさんの家を後にする。フェリーターミナルへ行きフィルイーズ宗谷号に8:25乗船、観光大使が歌う利尻旅情の歌声に送られ北の島に別れを告げる。天気は下り坂、来た時より風が強く波が荒い。10:40稚内港着、稚内駅まで歩きコインロッカーに荷物を預ける。とうとう小雨が降ってくる。駅裏にある北市場へ行くとカニやウニなどの生ものが主体、仕方が ないので南稚内駅との中間にある副港市場まで15分かけて歩いてP1040591いく。旭川以北最大のショッピングモールというだけあって、北のガラス館、日帰り入浴施設(港のゆ)、スーパーマーケット、屋台村(波止場横丁)、レストラン、海産物専門店(丸善)などが集まっている。丸善に入り利尻昆布や鮭トバ、姫タラなどのお土産を買い足す。鮮魚が実に安く、近所に住んでいるなら買いたくなるものばかり、生サンマ1尾28円、真ツブ1個750円、ホッキ貝4個550円、活きホタテ5枚500円、宋八ガレイ10枚300円、黒ガレイ2枚450円、生青鱒1尾500円、時鮭1尾3,200円などの値が付いている。波止場横丁のラーメン店“北の香り”に入って昼食、帆立ラーメンを食べる。再び歩いて稚内駅に戻り、直ぐ近くの宗谷バスターミナルで13:35発空港行きのバスを待つ。(完)

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