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シーラーズ市内観光及びビシャプール遺跡

2007年11月22日(木) 6:00起床、まだ外は薄暗い。6:45食堂へ朝食に降りる。8:30市内観光に出発、外は結構冷える。最初の見学箇所は「アリー・エブネ・ハムゼ聖廟」、ドームのブルータイルが朝日に輝き美しい。一般に聖廟はモスクと違い、原則としてイスラム教徒以外は入れないとのことであるが、中には拝観を許している所もある。P1060125 入口で女性にチャードルを貸してくれる。内部は天井と壁の全てが鏡張りで眩いほど、中央にアリー・エブネ・ハムゼの棺が安置されている。二箇所目は「キャリーム・ハーン城塞」、ザンド朝(18世紀)時代にキャリーム・ハーンの居城として使われていた城塞で、市の中心にあるショハダー広場に面している。装飾を施された四隅の円塔と淡黄褐色の高い壁が印象的である。内部には入らず外から眺めただけで次の目的地へ移る。三箇所目は「コーランゲート」、エスファハーン方面からシーラーズに入る場合の入場門であるが、現在は幹線道路の傍らに平行して置かれている。P1060136 門の上部にある小部屋には古いコーランが置かれていて、旅人の安全を見守っているとのことである。四箇所目は「エラム庭園」、春には250種類のバラが咲き乱れるという楽園も、乾季の今は秋バラがぽつりぽつり咲いている程度である。庭園の真ん中に、ガージャル朝時代(1779~1925)の代表的建築物であるエラム宮殿が建ち、園内には樹齢300年の糸杉並木をはじめ、ザクロ、イチジク、ミカン、ビワなどの果樹も沢山植えられている。市民憩いの植物園で、カップルや家族連れ、それに写生に興じる女学生で賑わっている。散策にはもってこいの気候、フリータイムに園内をぶらぶら歩くと実に気持ちが良い。10:30エラム庭園見物を終えて、シーラーズの西方120㎞に位置するビシャプール(BISHAPOOR)遺跡へと向う。 通常の観光ルートでは案内しないサーサーン朝ペルシアの王都、しかも千P1060140夜一夜物語と関係有りということなので皆の期待大いに高まる。11:35途中の町にある唯一のレストラン(CHESHMEH RESTAURANT)で早目の昼食、有り体に言えばドライブインである。鶏の串焼き、サラダ、ヨーグルト、ライスのメニューは田舎臭い味付けで塩辛い。本格的NABのKHOSH GOVARを1本飲む。それにしても大都会の高級レストランでも、こんな片田舎の食堂でも、請求される金額はNAB一本につき10,000RIs、どうもおかしい。 それと、イランに来て以来毎日野菜サラダをどんぶり一杯食べているがお腹の調子はなんとも無い。カットフルーツも酸っぱいヨーグルトも問題なし。乾燥気候のお陰かもしれないが案外衛生状態は良い。12:30昼食を終え先へ進む。海抜2,000m級の峠越えにさしかかると、グランドキャニオンを思わせる渓谷と、妙義山を巨大にしたような岩山が現れる。地層が積み重なり褶曲しているのが見て取れる。P1060157 木も疎らに生えているものの、樹種は単調で広葉樹が一種類だけ、荒涼としたセピア色の世界が続く。イランの国土は懐が深く、どこまで走っても風景はなかなか変らない。14:25ようやくビシャプール遺跡に着く。サーサーン朝のシャープール1世(在位AC241~271)時代の都の跡であるが、ガイドブック「地球の歩き方」にも出ていないスポット、ここまで来る観光客は(特に外国人は)殆どいないようである。 それが証拠に説明版の文字がペルシア語だけで皆目判らない。山峡の河谷の左岸台地上に、崩れたままの廃墟があるだけで、まだまだ観光客を呼べるレベルに至っていない。 本格的な修復はこれからで、壷などの発掘品は管理棟傍らのテントに雑然と収納されている。それでも遺跡入口にミニ博物館を建設中であり、将来は観光スポットとして脚光を浴びるようになるかもしれぬ。礼拝所、謁見の間、ワレリアンの牢獄などを一巡りするが、2時間半もかけて来る価値があるとはやはり思えない。旅行会社のパンフP1060173レットにはお勧めポイントの第一に掲げられているが、誇大広告ではないのかとメンバーも騒ぎ出す始末。大体、千夜一夜物語に出てくる実在の王名はアッバース朝(AC749~1038)のもので、よく調べてみれば時代がずれている。 こんな索漠とした廃墟に艶めかしさを期待してくる方もどうかしているが・・・。同じ河谷の右岸の崖に彫りこまれたレリーフも見学する。サーサーン朝第4代ワフラーム1世(在位273~276)の戴冠式の様子や、ローマ帝国やアラブとの交戦の様子が描かれ、保存状態が良い。これらのレリーフを観て長時間のドライブにようやく納得する。河の水は底石がくまなく見えるほど美しく、魚影も沢山認められる。16:00シーラーズへ向け往路を戻る。早くも空に満月がかかる。19:00コーランゲートに着きトイレ休憩、19:35シーラーズ国際空港に到着、SCをチェックインカウンターに預けてから空港ビル内レストランで夕食をとる。蒸しチキンにどっさりのサフランライス、誰も食欲がない。香辛料は穏やかであるが、イラン料理はどうも口に合わない。21:15エスファハーン経由テヘラン行きIR328便に乗り込む。機体はロシア製か、珍しく新しい。スチュワーデスも皆飛び切りの美人、これなら良い。直ぐに飛び立ち1時間弱でエスファハーン空港に着く。迎えのバスに乗り、アリカプホテル(ALIQUPA HOTEL)に23:30チェックイン、201号室に入る。ISO9001の認証を受けている街中の4つ星ホテル、設備は旧いがツインベッドがあり、浴槽も広くて深い。アメニティーも何でも揃っている。先ず風呂に入ってさっぱりしてから、カップラーメン(エースコックのわかめ)を食べる。やれやれ、カップラーメンが一番美味いとは・・・、1:00頃ダウン。(続く)

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