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世界遺産「アルルのローマ遺跡とロマネスク建築」

2008年1月16日(水) 6:40起床、SCの荷造りをしドアの外に出してから食事に下りる。7:00になっても外は真っ暗、夜明けが遅い。狭い食堂は団体旅行客でまるで戦場のような騒ぎ、ウェイターやウェイトレスが少ないので料理の供給やテーブルの後片付けが追いつかない。フランスパンや乳製品は香りも味も良く非常に美味、さすがは本場である。部屋に戻ってトイレに座ると便座が冷たいのなんの、出るものも出なくなる。温かいウォシュレットが恋しい。8:30出発、モナコ観光へ向う。バスの運転手はベルナールさん、最終日のパリまでずっと運転してくれるとのこと、腕は確かだが気難しいことでも有名らしい。バスはイタリアへ続く海沿いの国道を走る。P1060396次々に現れる湾には多数の小型ヨットが停泊しており一帯は高級別荘地、プール付きの瀟洒な邸宅が建ち並ぶ。なんでもビル・ゲイツの別荘もあるらしい。この辺りの海岸はコート・ダジュール(紺碧海岸)と呼ばれ風光明媚なところであるが、今日は生憎の雨、青い筈の地中海も空も鉛色で冴えない。モナコ公国はヴァチカン市国に次いで小さな国で面積は皇居の2倍の1.95k㎡、人口は35,000人であるが、モナコ国籍を持つ人は5,000人だけで他は外国人とのこと、フランスとイタリアからモナコに毎日通勤してくる人が多い。 国境には淡褐色の標石が建つだけでバスは停まることもなく通り過ぎる。9:45屋内大型駐車場に入る。他に観光バスの姿はなく閑散としている。駐車場からエスカレーターとエレベーターを乗り継いで高台のモナコヴィル地区へ上がる。モナコ大聖堂に入り、グレース王妃の墓に詣でる。主祭壇の前に並ぶ歴代大公、王妃の墓の中で、何故かグレース王妃の墓にだけ花が手向けられている。街中を抜けて大公宮殿前広場へ出る。雨はいよいよ本降り、テラスからモナコ市街、モナコ港、モンテカルロのF1コースを眺める。雨に煙るモナコも一興、なかなか風情がある。11:00バスに乗りこみニースへ戻る。沿道の樹木は パラソル松(P1060406地中海松)、糸杉、ユーカリ、プラタナス、それにカナリヤ諸島からもたらされた椰子の木など。また、リュウゼツランやウチワサボテンも目立つ。緯度は北海道の宗谷岬と同じくらいであるが暖地であること判る。11:45ニースの街に戻り、海岸沿いの大通り、プロムナード・デザングレ(イギリス人の散歩道)を散策する。暖かい季節なら日光浴を楽しむノーブラの女性がそこかしこで見られる所である。雨も上がる。そこから歩いてレストラン(La Castia)へ行きお昼を食べる。前菜のニース風サラダは何のことはない、野菜サラダにツナが入っているだけの代物、メインディッシュは焼き豚のあんかけ、それにデザートのアイスクリームが付く。ビールを頼むとKronnenbourgの缶が出てくる。これが3€(500円)は高い。13:25バスに戻りアルルへ向け出発、延着のSCを受け取りに空港に寄る。P1060465 昨日の疲れからいつの間にかうとうと、眼が覚めると車窓から広大なブドウ畑が見える。この辺りの耕作面積の半分はブドウ畑とのこと、納得の景色である。15:00高速道のSAでトイレ休憩、売店でMWを求めるとエビアンの1ℓボトルが1.2€(200円)する。プロヴァンスに近づくと行く手にサント・ヴィクトワール山が見えてくる。セザンヌが生涯描き続けた白い石灰岩の山である。長い平頂を持つ姿はちょっと荒船山に似ている。ピーター・メイル作「南仏プロヴァンスの12か月」がベストセラーになったのは何時だったか、帰国したら再読してみよう。プロヴァンス地方のお土産としては、セミの置物(お守り)、カリソン(アーモンド・ヌガー)、P1060477 石鹸、サントン人形がお勧めとのこと。17:00アルル郊外の跳ね橋(ヴァン・ゴッホ橋、またはラングローワ橋)に着く。橋は1926年に再建されたもので、行き交う船もない運河にひっそりと架かる。120年前のゴッホの絵の世界そのままの光景が眼前に現れるとは、、、感激ものである。アルルはゴッホが晩年の一時期を過した町、ゴッホゆかりの場所が多く、また「アルルのローマ遺跡とロマネスク建築」として世界文化遺産にも登録されている。アルルの街に入り、ローマ遺跡の円形劇場と円形闘技場、写真学校(Ecole nationale de la photographie)、フォーロム広場の夜のカフェ(カフェ・ヴァン・ゴッホ)、P1060493 市庁舎、ロマネスク建築のサン・トロフィーム教会、エスバス・ヴァン・ゴッホの順に巡る。夕闇が迫るにつれ雲が茜色に染まる。すみれ色の空とのコントラストが鮮やかになる。印象派ならずともこの光と影にくまどられる風景を前にすれば思わず絵筆を握りたくなる。アルルは美人の産地としても有名らしく、毎年7月初旬に女王を選ぶお祭りが催されるとのこと、その応募の条件は「代々当地に居住している」「18~24歳、独身」「プロヴァンス方言を読み書きできる」こととなかなか厳しい。街を歩きながら美人を捜してみたが、黄昏に紛れてしまったか見当たらない。18:00からLa Bohemeで夕食、白身魚料理とパスタが出たが味付けがいまいち、皆に習って白ワインを飲む。バスでアヴィニョンへ移動し、21:00旧市街に建つホテル・メルキュール(MERCURE)にチェックイン、309号室に入る。こじんまりした部屋であるが、淡いパステルカラーの色使いが憎い。お洒落で上質な部屋に家人も満足そうである。風呂から上がると22:40、時間は遅いが夕食に殆ど手をつけなかったためにお腹がすいたので、カップラーメン用の湯を沸かす。(続く)

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