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行念寺の十九夜塔(柏市)

Dsc061632008年3月1日(土)  先日紹介した庚申塚の道路を挟んだ向側に、行念寺という浄土宗のお寺がある。正式には金龍山行念寺不退院と称し、創建は室町後期の明応二年(1493年)、小金・東漸寺開山の經誉愚底上人の開基で、集落全十四戸を祖徒とする小さなお寺さんである。その境内に各種の石塔が並んでいる。そのうちの一つに、「明和四丁亥年(1767年) 十九夜女中講中 十月吉日 中新宿村」銘の“十九夜塔”がある。文字の上部には、十九夜講の守り本尊である如意輪観音像も浮き彫りされている。庚申塔の片方の建立年(1762年)とほぼ同時代のものである。江戸時代には、子宝や安産を祈願するため、陰暦十九日の夜に若妻たちが集り、供物を供え念仏を唱えながら月の出を待つと云う行事(十九夜講)が盛んに行われていたとのこと、240年前に此処中新宿に暮らしていた女性達が建てた供養塔である。庚申塔といい十九夜塔といい、昔は事ある毎に集落で寄り合いを持ち、運命共同体としての結束を図っていたことが良く分る。陰暦十三日、十七日、二十三日、二十六日の夜にも無病息災や豊作を祈願する同じような月待ちの行事があったらしいが、それらの石塔は境内には見当たらない。そういえば二十六夜塔をどこかで見たような覚えもあるが・・・、さてどこだったか、最近は記憶力がめっきり衰えてしまい、昔のことを想い出すのは容易なことではない。 

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