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松島散策(五大堂・福浦島・瑞巌寺)

2008年8月9日(土) 今日は松島散策、11:30家を出る。仙台は暑いといっても木陰に入れば風が涼しい。仙石線松島海岸駅で下車し、先ず五大堂へ向う。 五大堂には、瑞巌寺守護のための五大明王(不動明王・金剛夜叉明王・大威徳明王・降三世明王・軍荼利明王)像が祀られている。小さな島のDsc09388上に建てられているので、3つの橋を渡って行くが、後の2つは“すかし橋”になっている。参詣の前に脚下を良く照顧して身も心も引き締めさせるための配慮と云うが、結構隙間が大きく海面からの高度感もある。高所恐怖症の人はおっかなびっくり、みな腰が引けている。五大堂縁起に拠ると、平安時代初期の807年坂上田村麻呂がこの島に毘沙門堂を建て、 828年慈覚大師が瑞巌寺の前身、松島寺を建てて五大明王像を祀ったとのこと、それ以来五大堂と呼ばれるようになったらしい。現在の建物は1604年、伊達政宗が紀州(和歌山県)の名工鶴衛門家次に命じて建立したもの、方三間の宝形造で、四方に勾欄つきの縁を巡らし、正面に向拝をつける。内部に家Dsc09392型厨子を置き、五大明王像を安置する。有名な蟇股(かえるまた)の彫刻など、雄健な桃山建築として、国重要文化財に指定されている。残念ながら扉が閉まっており五大明王像は拝めない。堂宇を一回りして蟇股の十二支の彫物を鑑賞する。確かに五大堂を待合わせ場所にすれば判り易いが、逃げ場はない。井上ひさし著「青葉繁れる」の待合わせ場面を思い出し、 思わずひとり笑いが浮かぶ。そこから福浦橋(通行料200円)を渡り、福浦島に上陸する。福浦橋は出逢い橋とも呼ばれ、1967年に完成した全長252m、朱塗りの美しい橋であるが、灯台下暗し、渡るのは今回が初めてである。湾内の水色も嘗ての高度経済成長期の頃と較べると、少し改善されDsc09425たようである。福浦島は自然植物園として保護されており、250種の植物が自生しているとのこと、樹木に名札が掛けられているのが嬉しい。 島内には弁天堂が建ち、茶店もあり、遊歩道が縦横に巡っているが自然度は高い。キノコ観察をしてみると、(オオミノ)クロアワタケやコゲチャイロガワリなど7種類を見つける。仙台も雨が少なかったのか種類、量ともいまいち。カワラナデシコ、キツネノカミソリ、コオニユリ、ミヤマウズラ(?)、ヤブランなどの野の花も咲いている。樹木はアカマツを主体に、コナラ、タブ、モミなど、松島というがアカマツやクロマツの純林という訳ではない。第一展望台より毘沙門島、引通島(ひきどうししま)、馬放島(まはなしじま)などを、第二Dsc09491展望台から九の島、青鰻島(あおなぎしま)、獺島(かわうそしま)などを眺める。 松島の本当の美しさは島に渡ってみないと分からない。 満足して福浦島を後にし、最後に瑞巌寺見学へ向う。瑞巌寺は正しくは松島青龍山瑞巌円福禅寺といい、臨済宗妙心寺派の寺である。天長五(828)年、慈覚大師円仁により開創され、天台宗延福寺と称した。鎌倉時代中期の13世紀半ば、執権北条時頼公が法身性西和尚(俗名真壁平四郎)を開山とし円福寺と改称、建長寺派の禅寺に改めた。円福寺は鎌倉幕府庇護のもとに大いに栄え、室町時代にも五山十刹制度の諸山に位置づけられ、末寺を作り発展した。 しかし戦国時代に寺勢は衰え、その末期に妙心寺に属した。江戸時代の初め、Dsc09467仙台62万石の祖となった伊達政宗公が、師傅虎哉禅師のすすめで現在の大伽藍を完成させた。工事は慶長九(1604)年に始まり、檜、杉、欅の良材を熊野に求め、京都・根来の名工を集め、5年がかりで完成した。本堂御成玄関、庫裡廻廊は国宝に、御成門、中門は重文に指定されている。史跡瑞巌寺洞窟群と、その前に並ぶ西国三十三観音巡拝所の観音像を眺めた後、拝観料700円を支払い境内に入る。瑞巌寺を拝観するのは3度目か4度目であるが、今日はひとりなのでじっくり見学できる。法身窟、中門、伊達政宗公が朝鮮から持ち帰った樹齢400年の紅白の臥竜梅、本堂、庫裡、宝物殿の順に巡る。本堂の障壁画はレプリカではあるが豪華絢爛、上段の間、上々段の間は特に素晴らしい。つい回廊を二回りもしてしまう。宝物館の青龍殿では瑞巌寺中興の祖、第99世雲居希膺禅師の350年遠忌(平成20年9月8日)を記念し、特別展が開催されている。重要文化財の1326年製雲版をはじめ、伊達政宗公甲冑像など見応えのあるものが多い。一日中歩き回ってすっかり疲れ18:00帰宅。

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