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塩の道散策(千国越えコース)

2008年10月11日(土) 6:00起床、小雨。朝食を済ませ8:45出発。雨具を着けて出たが、雲が切れ青空も覗いてくる。Dsc02235 白馬アルピコターミナルで栂池高原行き9:05のバスに乗り、9:25落倉下車、落倉自然園入口に立つ石仏群の所から塩の道を歩き始める。塩の道は正式には千国(ちくに)街道といい、内陸の城下町松本と日本海の漁港糸魚川を結ぶ生活道路である。深い谷間の山道を牛方やボッカの背で塩や海産物を運び、帰り荷は麻や煙草などを運んだという。戦国時代、上杉謙信が武田信玄に塩を送った「義塩」の故事もこの道に由来するというから少なくとも五百年、松本の歴史からすると壱千年の古道である。 今日は最も良く整備されている千国越えコースを、落倉集落から南小谷駅まで歩く。10:00松沢薬師堂、境内には庚申塔、二十三夜塔、道祖神など数多くのDsc02239石仏が立つ。10:15前山百体観音、西国、坂東、秩父の百観音を並べた霊場であるが、現存するのは八十一体である。道端の草むらにナラタケが群生しており、きのこ狩りをしながら行く。11:00沓掛の牛方宿に着く。塩の道に現存する唯一の牛方宿は19世紀初頭の建築、小谷村の有形文化財に指定されている。入場料300円を支払い内部を見学する。土間や囲炉裏、 神棚や仏壇、板戸や生活道具などを見ると、子供時分の記憶が懐かしく甦り、ほのかに 郷愁が感じられる。沓掛石仏群を左に見て親坂を下る。11:25弘法清水、旅人も牛馬も冷たい湧水で喉を潤し一服した場所である。水場には2個の石舟が設置されており、高い方が人間用、低いほうが牛馬Dsc02263用らしい。石舟の上の方に安置されている弘法大師像は安永三年(1774)五月吉日の銘文が刻まれている。錦岩の附近で、コナラの倒木にびっしりとナラタケの幼菌が生えているのを見つける。一週間も経てば大量に収穫できる。 牛つなぎ石を過ぎると、ようやく親坂の下りも終盤、千国の街並が見えてくる。11:45親坂石仏群、傍らに塩の道手水場(トイレ)が建つ。そこの石仏群は殆どが馬頭観音で、銘をみると明治時代に奉安されたものが多い。山道から解放され車道を歩くようになる。千国宿庚申塚を過ぎると間もなく千国番所に着く。石碑に刻まれた「史跡千国番所跡」を読むと、「千国街道千国村番所の創設された年代は明らかではないが、松本藩石川玄番頭康長当時即ち慶長年間に存在していたことははっきりしている。加賀越中越後からの塩、魚類、穀物の要路として手甲キャハンわらじで時には汗をしぼりつつ街道を行き交う人々も、この木戸で通行手形を示し荷物の品改めをしてから通っていったのが目に浮かんでくる。Dsc02315松本藩内に番所の数も拾有余あるが、そのうち特に千国番所は重要視され、藩主水野氏の末までは(享保年間)千国庄屋千国三左衛門及び栗田五左衛門のニ家に更番守衛を勤務させ五十俵を給したが、松平丹波守光慈(戸田氏)の代に至り藩士を差し遣わして更番勤務させた。(中略)この辺りの街道筋には毎年暮の市が立ち小谷四ヶ庄は勿論松本からも商人が集まり織布灯火魚貝類等が盛んに商いされたが藩主松平光則の代に至り維新の風は吹き荒れ明治と改元され翌二年関門廃止令により慶長年間以来二百(四百?)有余年の千国番所もついに終止符を打ち、番役人伊藤軍太夫、市川浪衛門を以て閉門したのである。 (中略)番所では番役人壇上に座し、刀槍銃突棒袖搦等を列して威儀を整え番卒二人を使役して行旅荷物等を検した。南からの行旅荷物には大町の庄屋問屋より通行手形を給し、北からのものは小谷七ヶ村の庄屋がこれを給した。(中略)またこの番所では他国移入品から税金を徴収した。一、塩一駄に付同塩三升二合以上四升迄。一、穀物一石に付同穀三升以上三升五合迄。一、魚類上中下の三等あり一駄に付上百文下五拾文を最高とし中その間にあり。」と書いてある。番所に千国の庄史料館が併設されており、前には歩荷茶屋もある。昔の宿場町の雰囲気が漂う町中をのんびり歩き、千国Dsc02357諏訪神社に参拝する。その先の学校の裏手でクルミを拾う。12:35慈眼山源長寺、上り口の階段脇に三十三番観音が並び、境内には六地蔵などの石仏群が建つ。雨が本降りになってくる。13:10大別当石仏群、ナメコやシイタケが杉林の中で原木栽培されている。こんぴらの足湯を通過し、13:50三夜坂、安永四乙未歳(1775)銘の二十三夜塔が建っている。14:00「熊出没注意」の山道から解放されて南小谷の町に入る。 おたり名産館を覗いてみる。イグチ類が100グラム100円で売られており、中身はシロヌメリイグチ、チチアワタケ、ヌメリイグチ、ハナイグチがごちゃ混ぜである。次々に地元の人が買いに来る。長野県人はイグチ類が大好物とみえる。14:15ようやく南小谷駅に着く。次の普通電車は15:08の辰野行き、時間がたっぷりあるので待合室の座敷に横になる。(続く) 

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