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プランバナン寺院遺跡とサンギラン初期人類遺跡

2009年2月23日(月) 朝一、ボロブドゥル遺跡からの朝日鑑賞を全員がパス、後期高齢者といP1080677う年でもないのに勿体無い。 5:15起床、せっかくなので一人でボロブドゥルへ参詣に行く。ホテルから徒歩5分、幸い入口の門は開いている。正面(東)から146段の石段を登り、大ストゥーパの前に立つ。お参りしてから四囲を見渡すと、生憎東の地平線上に雲があり朝日が昇るところは見られない。けれども、昨日雲に隠れていた2つの高峰が見える。東にあって天を突くように聳え、絶え間なく煙を吐き出しているのはメラピー火山であり、北にあってジャワ富士とでも呼びたくなる秀麗な山容はスンビン山である。標高3,000mを超える2つの山は地元の人々に神の山として崇められており、それら高峰に囲まれるこの地が聖地建立に相応しい場所であることが頷ける。P1080678メンバーに合流し腹ごしらえをしてから出発、プランバナンへ向う。8:30プランバナン寺院遺跡群の中で最大規模を誇るロロ・ジョグラン寺院に着く。プランバナンは、仏教国シャイレンドラ王朝にとって代ったヒンドゥー教国、古マタラム王国が9世紀中頃に築いた寺院群である。1549年の大地震によって崩壊してしまったが、1937年から修復が行われ、現在はシヴァ神、ブラフマー神、ヴィシュヌ神を祀る三大祀堂が天を突いて聳えている。 三大祀堂の前には、各主神の乗り物であるナンディ(牛)、ハンサ(水鳥)、ガルーダ(鷲)を祀る御堂が対で建っており、中間の位置に二つの小祀堂も建つ。2006年5月27日に発生したM6.3のジャワ島中部地震(死者5,000人)により被害を受け、現在修復工事中で、内部に入って拝観できるのはヴィシュヌ堂だけである。P1080681シヴァ堂とブラフマー堂の基壇腰壁に施されている古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の浮き彫りは結局拝めず仕舞い、アンコールワットのそれと比べてみたかったのであるが・・・。ヒンドゥー教では創造神ブラフマーが最高神で、守護神ヴィシュヌと破壊神シヴァがこれに従う筈であるのに、ここでは中央祀堂に祀られるシヴァ神が主神で、ヴィシュヌ(左堂)、ブラフマー(右堂)を副神としている。シヴァ教からヒンドゥー教への移行過程と解釈する学者もいるが果たしてそうであろうか。バスに戻る途中、材上生の白いきのこ(キシメジ科?)を見つけ、そろばん玉のような小さく紅い堅果を拾う。 しつこい物売りをようやく振り切り、再びバスに乗ってソロ(SOLO)へ向う。ソロは別名をスラカルタともいい、16世紀以降中部ジャワを支配したマタラム王国の王都として栄えた町である。現地ガイドのスナール氏によると、ソロ旧市街は昨年世界文化遺産に登録されたとのこと、真偽のほどは定かでない。最初にカスナナン王宮の内庭と附属博物館を見学する。王宮は1745年の建立、第13代の王が現住している。豪華絢爛にはほど遠く、興味深い事物は見当たらない。次いで市内の別の場所にあるマンクネガラン王宮を見学する。前者P1080578が反オランダ派で後者が親オランダ派だったらしく、1787年に王家が分裂して今に至る。 平凡な王宮を立て続けに見せられても古都の落ち着いた佇まいやしっとり感は分らない。どちらか一箇所にしてもらい街歩きできれば良かったのであるが。NOVOTEL SOLOのレストランで昼食をとる。冷房が良く効いている。ジャワ料理と云うがインドネシア料理との違いが判らない。そこでもビンタンビールを飲む。三度バスに乗り中部ジャワ州の山中にある世界遺産、サンギラン初期人類遺跡へ行く。到着した途端に空が暗くなり雷鳴が聞こえ出す。それにしてもソロといいサンギランといい観光客の姿は殆どなく、土産物屋の売り子は欠伸状態。アーケードつきの長い通路を歩き、二つの資料展示館と250万年前の露出地層を見学する。展示館には、19世紀末に発見されたジャワ原人(ピテカントロプス・エレクトゥス)の頭骨レプリカのほかに、出土した動物化石(亀、水牛、ワニなど)も並べられている。まあ、古生物学者や人類学者でもない限り興味を持てる内容ではない。しかも停電になり暗くておぼろげにしか見えない。これでは観光客を呼べるはずもない。遥遥とやって来たのにがっかり、あの悪路をこのバスで2時間かけて引き返すかと思うとトP1080685ホホ。ようやくジョクジャカルタの町に戻り、レストランで中華料理の夕食。 鶏の唐揚げを肴にビンタンピルスナーを飲む。20:00から世界無形文化遺産の影絵芝居「ワヤン・クリ」を鑑賞する。ランプの灯りが点るだけの薄暗い会場に、楽団(男子13名、女子5名)の奏でるガムランン音楽の哀調が流れる。語り部でもある人形遣い(ダラン)が、インド古代叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」に素材をとった物語を諄々と語る。そして物語の進行に合せ数多の人形を自在に操る。 舞台の表からは白布に投影される幻想的な光と影の世界を味わえ、裏からは彩色された人形自体の美しさやダランの鮮やかな人形捌き、楽団の演奏を観ることができる。夜を徹して演じられるとのことであったが、メンバーの一人に腰痛が出て中座のやむなきに至る。今回の旅の記念に劇場の入口売店でワヤン・クリの人形を一体買い求める。水牛の皮に紋様をくりぬき美しく彩色したもの、空港売店より高いが造りはより精緻である。21:00ハイアット・リージェンシーホテル(HYATT REGENCY YOGYAKARTA)にチェックイン、336号室に入る。まともなホテル、旅行会社も良く考えている。ウエルカム・フルーツのサラック3個が付き、エアコンの効きもよろしい。明朝SCをドアの外に出すと成田空港まで触れないので、土産物を詰めるなど最終荷造りをする。(続く)

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