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四万温泉

2009年4月9日(木) 9:30に自宅を出発し、妻と一泊二日の四万温泉旅行に出る。以前群馬県に9年間も住みながら四万温泉に宿泊したことはなく、今回は清水の舞台から飛び降りる積りで高級旅館を予約、まあ冥土の土産というところ。ETC車載器にカードを差し込み、外環道、関越道を走る。ETCレーンを初めて通過、なるほどスムースで気持ちがよい。11:00嵐山PAで休憩、Dsc05498 渋川ICで高速道を下り妻と運転を交代する。群馬県は第二の故郷、風景はどこもかしこも懐かしく、どの山の頂にも想い出がある。今日は外気温が25度もあり夏日となる。12:45四万温泉日向見無料駐車場着、先ず日向見薬師堂にお参りする。現在の御堂は、慶長三年(1598)伊勢国鹿目喜佐衛門が、真田信幸の武運長久を祈願して建てたものである。寺院建築としては県内唯一の国指定重要文化財であり、県内最古の建物である。こじんまりした御堂であるが、地元の人々に大事にされている様子が窺える。境内に斉藤茂吉(1882-1953)と品川弥二郎(1843-1900)の歌碑が立つ。「四万谷にしげりて生うる杉の樹は古葉をこめて秋ふかむなり」(茂吉)、「粥腹も四万の薬師のおかげにて強飯(こわめし)さへも五杯六盃」(弥二郎)。四万温泉の薬効を求めて、Dsc05509昔から文人墨客や政府要人が湯治に訪れたのであろう。 側にある足湯でくつろいでから、日向見川の畔に建つ無料共同浴場、御夢想の湯を覗いて見る。四万温泉発祥の地の看板が掲げてあり、最近建て替えられたばかり、真新しい。小さい浴槽はせいぜい2、3人しか入れないが、今時無料開放とは、地元の人々のおもてなしの心が嬉しい。次々と若人が入浴にやってくる。附近の樹々はやっと芽吹いたばかりで、シーズンオフの平日の温泉街に観光客の姿は殆ど無い。チェックインできる時刻まで間があるので、四万ダムと奥四万湖見物へ。湖水の色は目の覚めるようなコバルトブルーで今日の青空よりも碧い。とにかく神秘的な色である。 周囲の山々の雪は融けたばかりで、山頂部には雪が残る。Dsc0543114:15今宵の宿、四万たむらに入る。水涌館六階770号室は15畳の和室で広々、最上階なので温泉街の眺めが良い。時間が早いのでたむらの森と呼ばれる裏山の散策に出る。旅館の奥の駐車場から小倉の滝へ通じる道を辿り、湯薬師神社隣の民家の脇から林道を登る。湯薬師神社の創建は宝暦年間(1751-1763)頃か、創立者の江戸屋幸助を顕彰する昭和30年建立の石碑に、「翁没後150年余云々」の銘文がある。境内に建つ馬頭観音4体は、享和三癸年(1803)、文化三丙年(1806)、同四丁年(1807)、嘉永三庚年(1850)に奉納されたものである。館主の田村家個人の氏神様にしては規模が大きく、山口地区全体の守り神でもあろうか。急な林道を登っていくと途中に東屋があり、更にひと登りすDsc05413ると中腹に台地が広がる。そこが散策コースらしく、ヤマザクラが植えられ遊歩道が巡っている。暫らく手入れがなされていないのか荒れており、番頭さんや仲居さんが薦めないのも頷ける。特にヤマヒルが出るとあっては、気温が上るこれからの時期の散策は難しい。16:10部屋に戻る。たむらは温泉三昧を売りにしているだけあって、四万たむらに7箇所、系列の四万グランドホテルに3箇所、計10箇所の浴場がある。いずれも利用できるとのこと、夕食前に甍の湯と竜宮の湯へ入りに行く。甍の湯はいわゆる大浴場であり、熱め、中温、ぬるめの浴槽がある。長湯も烏の行水も自由自在である。竜宮の湯は河原に掘られた露天風呂で混浴である。川が増水すると隠れてしまうらしく幻の湯とも呼ばれる。当然ながら妙齢の婦人の姿はない。それどころかどの浴場も貸切状態で、温泉場にDsc05512来て話し相手がいないというのもどこか物足りない。18:20から夕食、料亭山桜なる個室で食前酒のブルーベリーワインから始まるコース料理をいただく。小付は四万たむら自慢の創作料理の入母屋づくし、家型容器がなんとも可愛らしい。中味は白子豆腐、長芋明太子和え、早蕨黄味酢よごし、姫栄螺、香茸旨煮、地元花豆煮、下仁田産子持蒟蒻の7種類、何れも美味しい。外にも鍋物、造里、煮物、蓋物、揚物、強肴、香物、御椀、御飯、水菓子と山海の珍味が続続。飲み物はISの中瓶。食後再び湯巡りに出て、今度は甌穴の湯(庭園露天風呂)、御夢想の湯(檜風呂)、岩根の湯(タイル風呂)に入る。各々趣向を凝らした浴場で風情がある。泉質は弱アルカリ性硫酸塩泉(ナトリウム・カルシウム一塩化物硫酸塩泉)、無色透明でさらさら、草津のなおし湯と呼ばれるだけに体に優しい。ゆっくりのんびり浸かるのに良いが、のぼせてしまい、今日は是までと切り上げる。(続く)

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