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黄金寺院ダンブッラと聖地アヌラーダプラ

2009年4月24日(金) 5:15起床、空調の音がうるさく良く眠れず。6:00SCをドアの外に出し食堂へ行く。小振りのバナナを食べ紅茶を飲む。昨夜の到着時は暗くて分らなかったが、シーサイドに建つリゾートホテルである。それなのに僅か7時間、それも寝るだけの滞在では勿体無い。7:00出発、40席以上ある大型バスに現地ガイドのプラバート氏、添乗員のY嬢を含めても22名乗車P1090287なので、一人2席を占めゆったり。先ずは世界遺産「黄金寺院ダンブッラ」観光へ向う。幹線道路とは思えないほど道幅が狭く、対向車が来るたびにスピードダウンを余儀なくされる。車内でメモしたり写真を撮ったりするのが困難なほど凹凸もある。信号は全くない。沿道の樹木はチーク、バナナ、マンゴー、ヤシなど、水田も広がる。日本以上に緑が濃い。 昨日の強行軍の疲れからついつい居眠り、プラバート氏の日本語は達者であるが、その説明を殆ど聞き逃す。クルネーガラの町に入り、湖畔のホテルで少憩。対岸に聳える岩山(クルネーガラ・ロック)の上に白い大仏が鎮座するのが見える。陽射しが強く、人間も動物も緑陰に宿り涼をとる。スローライフのお手本のよう、ここでは時間がゆっくり流れている。10:45ダンブッラの町に入る。文化三角地帯(アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの3都市を結んだ三角形に囲まれP1090286る地域を指し、世界有数の仏教遺跡群が残る地として知られる)の中心に位置するダンブッラに、スリランカ最大の石窟寺院を建立したのは、シンハラ朝第19代王ワッタガーマニー・アバヤ王(在位BC89-BC77)である。 参道入口の建物の屋上に巨大な黄金大仏が鎮座する。駐車場から参道を登っていくと、石窟寺院がある岩山の頂上部がのしかかるように迫る。眼下の中原に眼を転じると、遥か彼方にシーギリア・ロックが望める。寺院に入る前にプラバート氏から「仏像との記念写真は禁止、即ち仏像にお尻を向けて一緒に写真に収まってはいけない」との注意を受ける。仏像の法力が失われることを恐れるらしい。手前の第一窟から一番奥の第五窟まで駆け足で拝観する。各石窟には名前が付けられており、最も古い第一窟はデーワ・ラージャ・ヴィハーラ(神々の王の寺)、そこにはこの寺院最大の仏像、約14メートルの涅槃像が横たわる。 後の壁と同じ自然石に彫られたもので、金箔に覆われている。第二窟以降にも夥しい数の仏像が収められ、全部で160体余もあるとのことP1090288。仏像はもとより、壁も天井も色鮮やかに彩色されており、意外に古さを感じない。時の王朝により何度も修復が重ねられたと聞いて納得する。時間がないので各窟の主尊の前で短く真言のみを唱える。12:00バスに戻る。次は同じく世界遺産の「聖地アヌラーダプラ」観光、バスは北へ向ってひた走る。車窓に岩山がぽつりポツリと現れる。ダンブッラやシーギリア・ロックのような岩山はスリランカに沢山存在し、いずれも遥か昔から神域として人々の信仰を集めている模様。13:30アヌラーダプラの新市街にあるレストランに到着、昼食をとる。早速スリランカのビール、LION LAGERを飲む。製造元のLION BREWERY社は1881年の創業というから、アジアで最も歴史あるビールメーカーのひとつである。大瓶(625ミリリットル)が350円と嬉しい限りであるが、昼酒に顔が赤くなる。 料理もスープもピリ辛なのでビールがP1090289美味い。名物の水牛乳のヨーグルトを試食、ヤシ蜜をかけるとなかなかいける。14:50からアヌラーダプラ遺跡地区を巡る。アヌラーダプラは紀元前5世紀から10世紀末までの1400年間、シンハラ王朝最初の都が置かれた所である。紀元前3世紀、仏教に帰依したデーヴァナンピヤ・ティッサ王は、この地に多数の寺院や仏塔を建立し、また、仏陀が悟りを開いたインド・ブッダガヤから菩提樹の枝を分けてもらい移植した。それ以来、アヌラーダプラはスリランカ仏教発祥の聖地として崇められている。 最初に紀元前3世紀建立の「イスルムニア精舎」を 拝観する。ティッサ・ウェア湖畔の岩山に寄り添うように建つ小さな御堂に参拝した後、本堂に上り、真紅の袈裟を纏った大きな涅槃物を拝観する。掌と足の裏も真紅に塗られているのは何か意味があるのだろうか。傍らの宝物館にある恋人の像(The Lovers)は5世紀の作品、インド・カジュラーホの寺院で見たミトゥナ像よりもずっと上品で微笑ましい。御堂の背後の岩山に登り、東方遥かの山上に白い仏塔(マハー・サーヤ大塔)が建つ聖地ミヒンタレー(真の仏教伝来地)を眺める。岩山の登り口にある巨岩は、筑波山の弁慶の七戻石そっくりである。それにしても暑い。境内に入る前に靴を脱ぎ帽子も脱がねばならないので尚更である。二箇所目は「ルワンウェリ・サーヤ大塔」、紀元前2世紀に建立された世界最大級の仏塔である。現在の高さは55メートルだが、完P1090291成当初は110メートルもあったそうな、年一回石灰で化粧直しされる巨塔は、蒼天をバックに純白に輝き圧倒的存在感がある。基壇上に設けられた供花台の蓮の花は、お参りする人が去った途端、たちまち野猿(スリランカ・ハイイロオナガザル)に食べられる。まあ、これも供養なのであろう。 真言を唱えながら時計回りに大塔を一周する。三箇所目は「スリー・マハー菩提樹」、ルワンウェリ・サーヤ大塔から参道を南に500メートルほど歩いた所にある。分け枝がブッダガヤから運ばれたのが紀元前3世紀というから、それが本当なら樹齢2200年以上になる。けれども幹も枝も細く、それ程の巨樹古木には見えない。きっと何回か代替わりしているのであろう。それでも周囲に白壁をめぐらし、横枝には何本もの黄金の支柱を当てて大事に大切に祀ってある。ハスの花を抱えた人々が続々とお参りにやってくる。同じ仏教徒といっても日本人より余程信仰心が篤い。史跡公園内には沢山の野猿、リス、アマサギなどが遊ぶ。スリランカでは人間と動物が共生していて全く隔てがない。アヌラーダプラにある三大仏塔の残る2つ、アバヤギリ大塔とジェタワナ仏塔も見学したかったが、パック旅行ではままならない。17:00バスに戻り、宿のあるポロンナルワへ向う。18:40ギリタレ貯水池の湖畔に建つロイヤル・ロータスホテルにチェックイン、212号室に入る。昨日のホテルより高級、ここに2連泊は嬉しい。やはり電気式蚊取り線香が備えてある。19:30からレストランで夕食、GOLDBREW LAGERの大瓶を飲む。スリランカ料理はインドのカリー料理よりはましで何とか食べられる。ホットシャワーで汗を流すと21:45、即寝る。(続く)

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