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ビール神社(鹿嶋神社)

2009年5月25日(月) 日本全国に神社はDsc06285星の数ほどあるが、麦酒神社を名乗るのは恐らくここだけであろう。 所在地は宮城県桃生郡北上町(現・石巻市)十三浜字白浜、北上川が追波湾に注ぐ河口の白砂青松の地に鎮座する。仙台から70㎞、約2時間の道程である。北上山地南端の翁倉山と硯上山に登る前に、10年ぶりにお参りする。正式な社名は鹿嶋神社であるが、ビール神社と呼ばれるようになった由来が北上町観光協会の案内板に記されている。曰く、「当白浜地区に鎮座の鹿嶋神社は、室町時代(推定)に社守佐藤家の氏神として祀られ、今日に至っては当地区の産土様として篤く信仰されている。例祭には、契約講のDsc06281 人々が麦酒を作ってお供えするという全国的にも珍しい風習が終戦まで続いた。この麦酒をお供えするという風習は、いつ頃から起ったのかわからないが、地区内では次のような言い伝えがある。『ある年、大飢饉になりお米で作ったお神酒をお供えすることができず、麦で作ったお神酒をお供えした。やがてお米が収穫された年に、再びお米のお神酒をお供えしたら、その年には不漁不作のうえ、悪病が流行り病人が出る始末となったので、再び麦酒を作ってお供えするようになったといわれている』。当地区では、この言い伝えから例祭や諸祈願祈祷の際はビールをお供えするという風習が固く守らDsc06282れてきた。その後、酒造法が制定されたことで麦酒から市販のビールに変え、今日に至っている。 鹿嶋神社は、このような由来から地区の人々にビール神社と呼ばれて親しまれている。この神社には武甕槌神(たけみかづちのかみ)が祀られている。このことから武運長久の神様として勢いがあり、武道の必勝や商売繁昌・無病息災等で多くの人が訪れている」と。海水浴シーズンの前とあって観光客の姿はなく、集落は眠っているかの様に静かである。鹿嶋神社にも他にお参りする人の姿はなく、境内はひっそり閑と静まり返る。10年前に比べると、社殿も聊かうらぶれた感じがする。日本に4大ビール会社があり、県内に所属事業所も数多あるのだから、全国唯一のビール神社を、もっと盛り立てるような大口寄進があってほしいもの、そう願いながら鹿嶋神社を後にする。

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コメント

初めて知りました。
どこかビール会社のひとつがCMにとりあげたらあっという間に有名になれそう。 そうなると、他のビール会社もこぞってお参りに来るのではないでしょうか? ビール業界、四苦八苦しているみたいだし。 地元の人も投稿番組に出して盛り立てればいいのにね。由来を聞くと、珍しいし、楽しい話題になれそう。 

投稿: てぬきやマイルス | 2009年6月 1日 (月) 02:26

てぬきやマイルス様へ
 ふるさとの事になると、どうしても肩入れしたくなり、つい肩に力が入ります。心温まるコメントありがとうございました。

投稿: shikamasonjin | 2009年6月 1日 (月) 18:57

お邪魔します。筆者の父が白浜部落の東や、出身です。このビールのお祝い、米谷地区にもあるそうですがどなたが伝授したのでしょうかね。大麦は栽培していたのでしょうかね、それはいつごろからでしょうか。大変興味があります。外国との密貿易でもしていれば可能性がありますし、隠れキリシタンが長崎あたりから仕入れた知識かもしれたのではないのでしょうか。
とにかく残すべきべき文化遺産だと思います。十三浜には安永の風土記によれば天当船があったそうですね。調べる価値があるかと思います。

投稿: 佐藤護 | 2017年11月21日 (火) 11:57

佐藤様
ご訪問ありがとうございます。ビール神社は東日本大震災の津波で流失してしまい、今は跡地に祠が祀られていると聞きました。大手ビール会社等の大口寄進でもあって、一日も早く再建されるとよいのですが・・、仙台に帰省する機会に、もう一度訪ねてみるつもりです。

投稿: shikamasonjin | 2017年11月22日 (水) 13:45

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