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サンクトペテルブルク近郊観光

2009年6月11日(木) 4:30目が覚める。先ず風呂に入ろうと浴槽に湯を張ると、黄色く着色している。 ロシアの水は悪いとは聞いていたが、まさかこれ程とは。ちょっと歯磨きも遠慮したくなる。匂いも埃臭があってよろしくない。それでもシャワージェルでごまかしながら入浴し、さっぱりする。わかめスープと日本茶を飲み、青リンゴをかじる。TVはソニーの薄型、BBCもCNNもEuronewsP1100118も入る。なかなか快適なホテルである。7:30コーヒーを飲みに食堂へ。コンチネンタルブレクファストとあったので期待していなかったが、ビュッフェ方式で料理は豊富、コーヒーの序にベーコンやゆで卵、バナナなども食べる。大食堂に他の日本人グループの姿はなく、ロシアにはあまり来ていない様子、ドイツ人やフランス人の団体が多い。9:00バスで出発、サンクトペテルブルクの 南25㎞にあるツァールスコエ・セロー(皇帝の村の意味、現プーシキン市)のエカテリーナ宮殿へ向かう。 今朝は霧が深い。景色がよく見えないので眠くなる。市の入口にあるエジプト門を通過して、10:30エカテリーナ宮殿着。エカテリーナ宮殿は夏の離宮であり、代々のロシア皇族が毎年5月から8月の4ヶ月間を過ごした住まいである。最初の宮殿は1724年、ピョートル大帝の妃、エカテリーナ1世のために建設されたもので、宮殿の名は彼女に由来する。第二次世界P1100121大戦時にはドイツ軍に占領され、破壊と略奪の憂き目に遭ったものの、現在は見事に修復されている。ロマノフ王朝の家紋、双頭の鷲が金色に輝く正門から入ると、青い塗装が涼やかなロシア・バロック様式の大宮殿が正面に 現れる。1791年6月28日、伊勢漂民の大黒屋光太夫が見た景色と今でも変わっていないであろう。井上靖の小説「おろしや国酔夢譚」を初めて読んだ時以来、いつかは行ってみたいと思っていた宮殿が目の前にある。まさしく夢のようである。今日はドイツから大型客船が入港したとのこと、庭園も館内もドイツ人で溢れている。クロークに上着を預け、ここも又イリーナさんに引率されて見学開始。中央階段を2階へ上り大広間に入る。金箔を押した装飾品が多用された広大な部屋は目映いばかり、 ここで218年前に大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に拝謁し、帰国嘆願を行ったかと思うと感無量である。大広間から食堂や肖像画の間を通り、P1100122眠れる天使像を眺めてから、いよいよ琥珀の間に入る。そこは残念ながら撮影禁止、壁の全面を琥珀細工のパネルが覆う。秀吉の黄金の茶室も顔色なし、形も大きさも色も様々な琥珀片を組み合わせているにもかかわらず、全体としての装飾は見事なまでに調和しており、中には額縁様の窪みにモザイク画を形成している箇所もある。きらびやかさは少ないが、優雅で重厚であり本物を感じる。1949年にドイツ軍に持ち去られてしまい、長い間荒廃していた部屋を、サンクトペテルブルクの建都300年(2003年)に合せて復元したもの、以来大人気というのも素直に肯ける。更に、エカテリーナ2世の肖像画のある絵画の間(?)、緑の食堂、青の客間など贅を尽くした部屋を見学してから庭園に出る。エカテリーナ公園と呼ばれる庭園は600ヘクタールもあり、全部は到底廻れない。ごく一部の、冷たい浴場、キャメロン・ギャラリー、大池の畔に建つグロット(東屋のような建物)のみを見学する。P1100123引き返す途中のカシワの木の洞や損傷部にアイカワタケが何箇所か出ている。ロシアで出逢った最初のきのこである。12:35バスに戻り近くのレストランへ。 昼食の主料理はチキン、デザートの焼きリンゴが美味しい。サクランボジュースはいまいち。食後、ピョートル大帝の夏の離宮であるペテルゴーフへ向かう。ペテルゴーフはサンクトペテルブルクの南西30㎞、フィンランド湾に面し、フランス式の上の庭園、中央の大宮殿、噴水群のある下の公園から成る。15:00着、今回は下の公園のみの散策、入口から入って大宮殿前の見晴台に立ち、下の公園とフィンランド湾を眺める。素晴らしい景色である。6月のロシアは美しい。大滝の噴水群やサムソン像を眺めながら階段を下り、ローマの噴水、傘の噴水、いたずらの噴水などがある道を行く。 公園には、アヤメ、キショウブ、チューリップ、パンジー、ベゴニアなどが咲き乱れ、未だ花をつけてはいないがギボウシがびっしり植えられている。イリーナさんに聞いたところでは、あくまでも鑑賞用であり、ギボウシの若芽(ウルイ)を食べる習慣はないとのこと、もっともである。海辺に建P1100126つモン・プレジール宮殿のテラス迄行き、フィンランド湾を眺める。海辺には太公望がいる。フィンランド湾は魚が豊富で結構つれるらしい。そういえばサンクトペテルブルク市内のネヴァ川や運河でも釣り糸を垂れるアングラーの姿を見かける。帰りは深い森の小道を行く。 樹種はカシワ、ハンノキ、ボダイジュが多く、そこにもアイカワタケが発生している。但し、地上生のきのこは全く見当たらない。運河を渡った処から運河沿いに駐車場へ戻る。16:30バスに乗り、サンクトペテルブルクへ引き返す。もう夕方であるが、まだ真昼のように明るい。18:30ジョージアというレストランに着き夕食をとる。主料理はロシア風串焼きのシャシリク、味付けはまずまず、バルチカ7の小瓶を飲む。20:15ホテルに戻る。TVを点けるとWHOが新型インフルエンザのレベル6(PANDEMIC)を宣言したと告げている。とうとう世界的大流行、毒性が強くないのが救いである。昨日に続きスーパー通い、ライ麦醗酵飲料クヴァス(KVASS)を買ってくる。それを試飲するうち23:00、未だ明るいが明日は5時起き、もう寝なければ。(続く)

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