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赤の広場とクレムリン

2009年6月14日(日) 6:00起床、20階からモスクワ市街を眺めると殆ど起伏がなく、所謂平城(ひらじろ)であると分る。7:00朝食、ベーコンと茹で卵を食べる。9:00バスで市内観光へ出発、外気温18℃。P1100159 先ずモスクワで一番高い丘、海抜120mの雀ヶ丘へ。丘の上に1953年建設のモスクワ大学が建つ。スターリン・クラシックという建築様式で、中央の32階建ての高さは236m、正面の幅が450mという威容、とても大学とは思えない。ロシア全土から秀才が集う超難関校で、ここだけはコネも賄賂も効かないらしい。展望台から市街地を眺める。眼下をモスクワ川が悠々と流れ、オリンピックのメインスタジアムであったルージニキ大スポーツアリーナの向こうに中心部の高層ビル群が見える。丘を下り、小湖の対岸からノヴォデヴィチ修道院を眺める。500年近い歴史を誇る女子修道院で、白壁の聖堂と赤レンガの鐘楼の対比が美しい。この湖の畔でチャイコフスキーが「白鳥の湖」の構想を練ったという逸話もある。次に、本日のハイライト、赤の広場へ向かう。 クレムリンへ通じる大通りを行くと、両側6車線道路の中央にもう1車線、白線道路が設けられている。政府車両専用道路とのこと、独裁国家?はやることが違う。それでも、陰に隠れて既得権にしがみつき、やりたい放題の官僚天国日本に較べれば、分り易いだけましかもしれぬ。10:25赤の広場にP1100164到着して解散、11:55までフリータイムになる。石畳が敷かれた赤の広場は、東をグム百貨店、西をクレムリン、南をポクロフスキー聖堂(ワシリー寺院)、北を国立歴史博物館に囲まれる。先ずモスクワ最大 の百貨店、グム百貨店に入る。館内1階には3本のアーケードが通り、ブランド店が軒を並べる。ディオール、 ETRO、ルイ・ヴィトン、バーバリー、MOSCHINO、CORNELIANI、ソニア・リキエル、MAX&Co.、JIL SANDER、エルメス、ARTICOLI、カルティエ、LA PERLA、ピアジェ、CHAVMET、BOSCO SPORT、モンブラン、フェルガモ、COACH、KENZO、SPORTMAX、ICEBERCなど。こんな店は東京にもない。昔は国立百貨店で、食料品や衣類など日用品を並べていたらしいが、そんな面影は今や微塵もない。アーケード通りには名物のアイスクリームを商う露店がある。 アイスバーを1本買ってベンチで一休み。それから食料品売り場へ行き、自宅用に白樺細工の容器に入った蜂蜜を購入する。再び赤の広場へ出て、レーニン廟、グム百貨店、ポクロフスキー聖堂などを撮影する。1560年建立のポクロフスキー聖堂は、9つの玉ネギ頭P1100167のドームを持つ。塔の高さ、形、色使いの全てが非対称であり、数あるロシア聖堂の中でもひと際異彩を放つ。広場には国内外から観光客が集まり、記念撮影に余念がない。12:05バスに戻り市内のレストランへ。名物のキエフ風カツレツは、バターを鶏肉で包んで揚げたもの、ナイフを入れると融けたバターがドロドロと流れ出す。寒い国ならではの料理であろうがいまいち、単なるフライドチキンの方が美味しい。因みに、モスクワにマクドナルドは50店しかないが、寿司店を含む日本食の店は300店もあるとか、日本食は低カロリーでヘルシーなのでダイエットに関心がある女性に絶大な人気があるとか。女性が集まる店には必然的に男性も集まる。繁盛する道理である。それにしてもロシアの若い女性は実にスタイルが良い。 色白で青い目とくればまさしく白い妖精、シャラポワやコマネチのような美女がごまんといる。それが20歳を越えると、どうして皆判で押したようにポーニョポニョになってしまうのか、不思議なものである。午後はクレムリンの城内観光、トロイツカヤ塔から入城し、P1100170クレムリン大会宮殿、「大砲の皇帝」などを見物して聖堂広場に進む。大統領官邸やロシア連邦大統領府の方へ近づこうものなら、警備スタッフから鋭い警笛を鳴らされる。ぴりぴりした雰囲気で見学する方も緊張する。聖堂広場は、ウスペンスキー大聖堂、 ブラゴヴェシチェンスキー聖堂、アルハンゲルスキー聖堂とイワン大帝の鐘楼に囲まれている。嘗てのロシア帝国の国教大聖堂、歴代ロシア皇帝の戴冠式が行われたウスペンスキー大聖堂に入る。内部の写真撮影は禁止、壁も天井も柱も隈なくフレスコ画で飾られ、イコノスタスは巨大で荘厳である。壁際には真鍮製の棺(廟)がずらりと並ぶ。歴代モスクワ総主教廟とのこと、棺の年号を見ると1400~1600年代のものが多い。聖堂から出て世界最大の鐘、「鐘の皇帝」を見学する。高さ6メートP1100172ル、重さ200トン、しかも大砲の皇帝同様一度も使われたことがない。まさに無用の長物の筈が今やクレムリン観光の名物、世の中何が幸いするか分らない。武器庫、ダイアモンド庫の前を通り、ボロヴィツカヤ塔から城外へ出る。15:30バスに戻り、土産物屋へ。 モスクワ市内は銅像だらけ、ちょっとした街角の広場にも、トルストイ、チェーホフ、プーシキンなど、文豪や英雄の青銅像が立っている。土産物屋では買いたいものがなく、手持ち無沙汰の時間が流れる。市内のレストランで夕食を済ませ、ボリショイサーカス鑑賞へ。ボリショイサーカスといっても、所謂モスクワ国立サーカスではなくて、サーカス「ツヴェトノイ・ブリヴァール」という劇団、人民芸術家ユーリー・ニクーニン創設の伝統あるサーカス団である。19:00開演、観客は6分の入りといったところ、いきなり空中芸から始まり、お手玉芸、空中芸、ピエロ、猫芸、ピエロ、手品、ピエロ、平均台、チンパンジー芸と息つく暇もなく演じられる。木製の椅子が硬いので背中や腰が痛くなるとタイミング良く中間幕、15分間の休憩になる。ロビーには売店が多く親子連れで大賑わい。子供達には欲しいものばかりである。後半の出し物は、白馬芸、黒馬芸、綱渡り、ミンク芸、大玉芸、吊り輪芸、熊芸、飛び板芸と続き、フィナーレは総員の顔見世。21:25幕。動物虐待ではと気になる場面もあったが、オペラやバレエと違って単純明快、分り易い。これで350RUB(1,200円)は安い。22:00ホテルに戻る。部屋に入って冷蔵庫で冷やしておいたビールを飲む。早くも明日は帰国の途、最終荷造りにかかる。0:00頃猛烈に眠くなり風呂にも入らずダウン。(続く)

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