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奈良国立博物館・第61回正倉院展

2009年11月2日(月) 奈良国立博物館ではちょうど正倉院展の開催中、01 今年が第61回であるが、天皇陛下御即位二十年を記念し例年より名品の出陳数が多く開催期間も3日間長いとのこと。朝から盛況であるが平日のせいか行列や待ち時間はなく、無料のコインロッカーに荷物を預けることも出来る。11:00から見学を開始、出陳数は66点、宝物だけに名称が仰々しく、総てが漢字のため読み下すのに骨が折れる。例えば、小刀が「斑犀把緑牙撥鏤鞘金銀荘刀子(はんさいのつかりょくげばちるのさやきんぎんそうのとうす)」であり、絞り染めの帯が「紺地浅緑目交纐纈絁間縫帯(こんじあさみどりもっこうこうけちあしぎぬのまぬいのおび)」である。千年以上も前の品物だけに保存状態はまちまちであるが、宝鏡類(漆背金銀平脱八角鏡、平螺鈿背円鏡)や紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)、桑木木画棊局(くわのきもくがのききょく;寄木細工の碁盤)などは保存状態が極めて良好で、高度な技法が駆使された超一級の美術工芸品である。また、光明皇后直筆の「楽毅論」は第一回正倉院展以来の出展とのこと、美しくも力強い楷書体に皇后の人柄が偲ばれる。古文書類のコーナーにさしかかる頃には自由に身動きできないほど館内に人が多くなる。照明を落としてある上に、老眼が進んでいることもあり、何より漢文なので読もうとする気力が萎え退却、12:40売店で図録を購入して見学を終える。一服してから本館の平常展も鑑賞する。平常展は中国・朝鮮の渡来仏を含む仏像と、中国古代青銅器(坂本コレクション)が展示の中心であるが、その中に南円堂から寄託されている法相宗六祖像(いずれも国宝)のうちの二体がある。伝行賀像と伝神叡像であるが、南円堂では拝観できないだけに思いがけない嬉しい出合いである。他には、秋篠寺から寄託されている伝救脱菩薩立像と伝梵天立像(いずれも重文)は、元は伎芸天立像と一組の仏像であったとされるだけあって、彩色も当時のまま残り非常に美しい。14:10見学を終える。今日の奈良国立博物館と正倉院展は自分にとっての初めて物語、満足して会場を後にする。、

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