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世界遺産「プリトヴィッツェ湖群国立公園」

2009年11月22日(日) 4:40起床、まず日本茶を作る。6:30朝食に食堂へ。田舎ホテルで何もなく、パンとハムとヨーグルトを食べコーヒーを飲む。まあ自宅にいる時もこんなもの。腹ごなしに外へ出ると今日も上天気、朝方冷え込んだらしく地面に白く霜が降りている。P1110339 7:45出発、辺りは低山が連なり奥久慈の山並の如し、広葉樹は殆ど葉を落としているが、マツやモミなどの針葉樹が多く冬枯れの感じはしない。8:00メインゲートに到着、プリトヴィッツェ湖群国立公園は総面積294平方キロメートル、標高150m~640mの山間に階段状に16の湖があり、それらが92の滝で繋がれている。西の九寨溝とも謳われる景勝地である。遊歩道に入ると直ぐに落差78mの大滝(Veliki Slap)が眼下に現れる。コナラ川の源流にかかり、その名が示す通り公園内最大の滝である。一旦Kaluderovac湖(標高508m/面積2ha/水深14m) の湖畔まで下り、大滝の滝壷へ行く。日本の百名瀑に較べると水量、落差とも物足りない。湖畔の遊歩道や木道を進み、時々橋を渡るなどしてプリトP1110344ヴィッツェ川を遡る。Gavanovac湖(518m/0.9ha/10m)、Milanovac湖(524m/3ha/18m)、Milanovacki滝を経て、9:10 Kozjak湖の船着場(P3)に到着する。一帯は石灰岩地帯であり、川の水に高濃度の炭酸カルシウムが含まれる。その炭酸カルシウムが石灰華を形成し、川の水を堰き止めたために創り出された景観がプリトヴィッツェ湖群である。成因はまさしく中国の九寨溝や黄龍と同じであり、エメラルドグリーンの水を湛える湖水は美しく、湖底の水草や倒木が透けて見える。20㎝位の魚(マス?)の群れも泳ぐ。スケールの点では九寨溝に及ばないものの神秘的雰囲気は十分に漂う。但し、標高が低い分、沈木や落葉が分解され易く、透明度は九寨溝よりやや劣るように感じる。P3にはレストランや売店、公衆トイレがあり、そこで一休みする。トイレは清潔、手洗い用の温水も出るし紙タオルまで常備してある。9:30電気モーター駆動のボートに乗ってKozjak湖を渡る。15分ほどで対岸の船着場(P2)に着P1110348き下船、再び木道を歩く。水辺に大きな葉を広げて群生する植物は何とフキ(蕗)である。 匂いも日本のものとそっくりであるがわざわざ移植する筈もなし、ヨーロッパにも近縁種が自生するのであろうか(?)。又、山側の斜面には日本のブナそっくりの樹肌をした木立がある。おそらくヨーロッパブナという品種であろう。湖畔にはヤマハンノキそっくりの樹木が立並び、葦原も発達している。植生は驚くほど日本に似ている。これなら春の芽吹き時、若葉・青葉の季節や紅葉の盛期の景色は素晴らしいと思われる。もっと近ければ、季節を変えて何度でも訪れるところであるが・・。Gradinsko湖(554m/8ha/10m)、Maii Prstavac滝(落差18m)、Galovackibuk滝(落差16m)と次々に見所が現れる 。標高が高い九寨溝や黄龍と違い息苦しくもならないし、何より累積標高差が小さいので年寄りでも楽に歩ける。日本人のグループを除けば他の観光客は殆ど居ないので、ゆったりと静かな散策を楽しむ。Galovac湖(583m/12ha/24m)の畔に出ると、直ぐ上の道路にバス停(St3)がある。ブナの立枯れにようやくサルノコシカケ科のきのこを見つける。10:30 St3着、直ぐに電気バスが3台やってくる。ベンツ製の15人乗り小型バスである。10:40バス停St2で下車、少しP1110363歩いて出口(P1)に出る。11:00レークホテル前で元のバスに乗り込む。そこから少し先の国立公園内のレストランBORJEで昼食、 マスのバター焼きを食べる。 味はまずまず、塩焼きであればもっと美味いのだが・・。12:30総ての観光が終わり、今宵の宿があるスロヴェニアの首都リュブリヤナへ向かう。13:45うとうとするうちにGSに到着しトイレ休憩、軽油が140円/ℓ、レギュラーガソリンが144円/ℓと日本より少し高い。雲ひとつ無い快晴で天高く青空が広がる。芝生にタンポポが咲き、トキワサンザシがびっしり黄色い実をつける。ムラサキシキブ似の植物もある。さすがに外は晩秋の風が冷たい。その辺りの沿道の民家の壁にも内戦後遺症の弾痕が残る。直進すれば首都ザグレブへ続く道を左折し、カルロチュコバビール工場の傍を通る。日曜日のせいでひっそり閑としている街中を抜け、白樺の純林が続く丘陵地帯をバスは走る。牧草地、トウモロコシ畑、小麦畑が点在する。 14:45国境に到着しクロアチア出国、係員が乗り込んできてパスポートをチェックする。14:50橋を渡ってスロヴェニア入国、そこでも入国審査官と税関職員が乗り込んでくる。パスポートにスタンプを押してもらい入国すると、直ぐ右側に銀色のコニカルタンクがP1110370林立するビール工場(ユニオン?)がある。民家の軒下にはうず高く薪が積んであり、暖炉の煙突からは黄昏の空に幾条も煙が立ち昇る。 16:35リュブリヤナのMホテル着、306号室に入る。内装をリニューアルしたばかりの若々しく明るい部屋で、TVは薄型の最新式(メーカーはGRUNDIG)、パソコン端末の付いた広い机に電気スタンド、冷蔵庫も有りと至れり尽くせり。三ツ星ホテルではあるが今回の旅行中最も良い部屋である。近所にあるスーパーへ買物に行き、乾しイチジク4パックと缶ビール1本、それに柿を調達する。柿は熟柿であるが、“KAKI”という表示で売られている。やはり日本から苗を持ち込んだものであろうか。4個入りパックが1€と安く、食べてみると甘く美味しく大当たり!。夕食前に帰国準備の荷造りにかかる。19:15から夕食、野菜サラダとビーフステーキとケーキを食べる。部屋に戻って缶ビールを開け柿の種をつまみに乾杯、今日までの無事を祝う。風呂から上ると21:30、明朝のモーニングコールは4:15と早いので直ぐにベッドにもぐりこむ。(続く)

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