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世界遺産「モスタル旧市街」

2009年11月21日(土) 4:45起床、今日はクロアチア南端のドブロヴニクから、プリトヴィツェ湖群国立公園に近い北辺のコレニツァ(Korenica)まで大返し、途中、ボスニア内戦の激戦地となったモスタル市に立ち寄る行程。6:00荷物をドアの外に出し朝食にレストランへ降りる。パンにハム、ゆで卵、ヨーグルト、それにキウイフルーツを食べる。7:30出発、阪急の3グループが次々と出立するので慌しい。P1110323 バスは8号線を北上しドブロヴニク大橋を渡り、左手に多島海を眺めながら進む。やがて、内湾の対岸に長大な城壁を持つ町が現れる。ストン(Ston)という町で、城壁はヨーロッパ第二位の長さ(第一位はイギリスにあるハドリアヌスの城壁)を誇り、塩田と牡蠣の養殖で有名とのこと。事実、内海にはカキとムール貝の養殖浮標が沢山浮んでいる。アドリア海産の牡蠣なるものを食べてみたかったが、ぎりぎりツアーでは夢のまた夢。ボスニアに入り再びネウムの町のスーパーマーケットに立ち寄る。ドライフルーツ4種類と缶ビール2本を購入し、残っていたクロアチア通貨を使い切る。ネレトヴァ川を渡ってから右折、海岸線と別れて内陸部へ向かう。海霧が立ち込め辺りは真っ白。温州ミカンは今が収穫最盛期のようで沿道に露店が建ち並ぶ。P1110326ボスニア・ヘルツェゴビナは旧ユーゴスラビア諸国の中では経済発展が一番遅れているらしく、人口約440万人の農業国である。沿道には野菜畑が続き、家の佇まいが質素で貧しくなる。道路も悪くなり、川の土手や路傍にはゴミが目立つ。 道行く人の風貌がオリエンタル風なのは、長らくオスマントルコ帝国の支配下にあり、トルコから移住してきた人々の血が混じっているせいであろう。10:35モスタルの街に入る。モスタルは国の南西部、ヘルツェゴビナ地方の首都であり、1566年トルコの建築家によってネレトヴァ川に架けられた石橋「スタリ・モスト(古い橋)」が市名の由来になっている。P1110333大聖堂近くの駐車場でバスから降りると、辺りの建物の壁には無数の弾痕が生々しく残り、屋根や窓の無い廃屋も目立つ。1992年3月、旧ユーゴスラヴィアからの独立をめぐり内戦が勃発し、翌93年にかけて20万人の死者と200万人の難民が発生したという。  20年近く経った今でも廃屋や弾痕をそのままにしておくのは、民族紛争の悲惨な記憶を風化させず、二度と過ちを繰り返さないようにする為であろう。先ずモスタルのシンボルである石橋を見物する。長さ30m、高さ20mの石橋はセメントを一切使わず、組み合わせた石を鉄の鉤で補強したもので、オスマン建築の傑作といわれる。P1110332その石橋も1993年11月に爆破されたが、2004年7月ユネスコや世界銀行の支援のもとに復元され、今では平和の象徴となっている。ネレトヴァ川の澄んだ流れを跨ぐ白いアーチ橋は青空に映えて美しい。橋を渡って左岸の街に入ると、そこはイスラム教徒地区であり、玉石を敷いた通りの両側に土産物や工芸品を商う店が建ち並ぶ。土産物はトルコ風の雑貨品、プレート、銅器、スカーフ、ジュウタン等、売り子もエキゾチックな顔立ちで、まるでトルコの田舎町に迷い込んだような錯覚を起す。橋の畔に小さな歴史資料館があり、内戦で破壊された当時のP1110331 橋や街並の写真を展示している。そこの売店の看板娘は今回の旅行中一番の美形、 スロヴェニアやクロアチアで出逢った女性は“後弁天前不動”のタイプが多かっただけに、漸く眼福を味わう。12:00から街中のレストランで昼食、オレック(お焼き)とチェヴァブチチ(羊の焼肉キョフテをパンに挿んだもの)とヴァクラバ(カステラの蜂蜜漬け)を食べる。料理も又トルコ風である。バスプールへ戻る途中、ジプシーの親子が「マネー、マネー」と言いながらしつこく擦り寄って来る。メンバーの何人かはバッグを開けられるところまでいったが何とか事なきを得る。日本人観光客が来るようになってから、それを狙うジプシーも増えているらしい。13:20バスに乗り、コレニツァへ向かう。14:30ボスニアを出国しクロアチア再入国、クロアチア側は道端にゴミひとつ落ちていない。15:15高速道路のGSでトイレ休憩、トイレはどこも清潔である。P1110337レギュラーガソリンの価格は1リットルが1ユーロと日本よりも高い。 高速道路はガラガラで、バスは丘陵地帯を快調に走り抜ける。17:30再びトイレ休憩、3日前にも立ち寄ったPAである。18:30コレニツァの町に入りドライブイン・マコーラ(Macola)で夕食、トマトスープとローストチキンと揚げパン(沖縄のサータアンダギーそっくり)が出る。ローストチキンは地鶏のように固い肉であるが味は良い。20:00今宵の宿マコーラ着、三ツ星ホテルで先ほどのレストランと同系列らしく、熊やら鹿やら狐やらの剥製がロビーに飾ってある。115号室に入るとトリプルベッドが据え付けてあるだけの簡素な部屋、繁忙期には3人まで詰め込むのであろう。それでもTVは新しく、CNNが入る。冷蔵庫もある。早速シャワーを使うと、皆が一斉に使い出したらしくお湯がどんどんぬるくなる。明日のプリトヴィツェ湖群国立公園は標高が高いので寒いかもしれず長袖の下着を着込む。それなのに暖房の調節が悪く部屋の中が異常に暑い。やれやれ、仕方が無いので窓を少し開けてベッドにもぐりこむ。(続く)

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