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ハプスブルク家王宮とカフェ・モーツァルト

2010年4月19日(月) 7:00起床、TVのチャンネルをCNNに回す。今日まで63,000フライトがキャンセルになり、680万人の乗客が影響を受けたとのこと、航空会社の損失は日々2億ドルにも上るらしい。 P1130219アイスランドの火山噴火の影響は誠に甚大である。但し、希望的観測として、EU各国の空港の50%が今日再開見込みであり、BAが40,000ftのテスト飛行を行った結果エンジンにダメージは無かったなど、前途に明かりが灯り始める。7:30朝食、昨日同様たっぷり食べて昼の食糧も確保する。9:00ロビーでM氏より最新情報を聞く。今朝5時起きして空港へ行ってきたとのこと、仕事とはいえ斯かる事態になると添乗員も大変である。その結果、23日の成田行きOS51便の座席を34名分無事確保できたとの事、突然の思いがけない吉報に皆から歓声があがる。それから、ここのホテルは高いので午後からもっと料金の安いホテルへ移り、そこで4泊して帰国便を待つとの事、12:00までに各自チェックアウトを済ませ15:00ロビーに再集合する様指示される。勿論誰にも異論などあろう筈が無い。午後の再集合までの時間を有効に使うべく、直ぐにチェックアウトしてSCをホテルに預け市内見物に出る。地下鉄で市中心部のカールスプラッツに出てぶらぶら街歩き、先ずアルベルティーナ宮殿と新王宮を眺めてから 王宮庭園(ブルク公園)のベンチに坐り緑陰で一服する。P1130217その後、蔵書220万冊を誇る国立図書館(1726完成)や、入口に大きな4体の女神像が立つパラヴィチーニ宮(1784年建立)等を眺めながらハプスブルク家の王宮へ。王宮の入館料は日本語のオーディオガイド付きで9.9€、残念ながらシニア割引はない。順路の初めは宮廷銀器・食卓調度保管室(銀器コレクション)、王宮で実際に用いられていた銀器、金器(鍍金)、磁器の豪華な品々が陳列棚に並ぶ。ハイライトは 全長30mに及ぶセンターピースやハプスブルク・セットと呼ばれる磁器セット、又、アウガルテン、ヘレンド、セーブル、ミントンなどの磁器セット、更に、ウィーン宮廷の銀器シリーズ、伊万里コレクション、グラン・フェルメイユ、ウィーン会議に用いられたセットなど。眩いばかりの膨大な豪華コレクションであるが、元々は縁戚を結んだスペイン王家P1130224が新大陸から略奪してきた金銀財宝が元手であろうことを思うと、素直に感心する訳にもいかない。銀器コレクションが終わり、ミュージアムショップを抜けて皇帝の階段を昇ると、次にシシィ博物館と称する部屋が6室続く。皇妃エリーザベトが日常生活で愛用した品々、婚礼前夜に着用したドレスのレプリカ、肖像画、サロン列車の実物大レプリカ、1898年、ジュネーブで暗殺された時の凶器やデスマスクなどが展示されている。男性(自分だけかもしれないが)にとってはやや退屈な空間、オーディオガイドの説明が一々くどすぎる。ハプスブルク王朝最後の皇帝として内憂外患に翻弄される夫の力になることもなく、因習的な宮廷生活に馴染めないからとひたすら自己逃避の旅を続け、帝国の瓦解を早める遠因ともなったエリーザベト皇妃を美化し過ぎ、観光客を呼び込むためとはいえ皇妃失格の女性を崇め過ぎているように思われる。シシィ博物館を抜けると最後は皇帝の部屋、ハプスブルク皇帝のプライベートな生活空間である。エリーザベトの夫であるフランツ・ヨーゼフⅠ世の執務室や居室、エリーザベト皇后のサロンや居間など19室が続く。皇帝の居住空間には謁見の間、執務室、寝室などがあるが、いずれの部屋も調度品は意外なほど質素である。それと対照的に皇妃の居住空間は華やか、化粧室兼体操室で美貌とプロポーションを保つため連日運動に励んでいたとは、いやはやモデルや女優でもあるまいし、P1130226 自覚の足りない我が儘女としか見做せない。つまらないものに時間とお金を費やして損をしたような気分で見学を終える。帰路、カフェ・モーツァルトのオープンテラスでコーヒーブレーク、天気は良いし風は爽やかだし、今日のような日は外で過ごすに限る。メランジェと名物のモーツァルトトルテを注文する。デメールのザッハートルテよりも甘さが控えめで美味しいかも。コーヒーもケーキも4.4€、二人分で19€を置く。ホテルに戻ると14:20、皆既にロビーに集まっている。14:45迎えのバスに乗り三ツ星ホテルのゼナトール(H.SENATOR)へ都落ち、市の西部にあり、中心部まで電車で20分くらいかかる所である。 16:00着、エンジ色と灰色に塗り分けられた新しいホP1130227テルで、一階にスーパーマーケットが併設してある。302号室に入ると明るい内装の機能的なシティホテル、これならアナナスホテルやドゥ・フランスよりずっと使い勝手が良い。ミニバーや浴槽はないけれども、これで十分である。TVはサムスン(SAMSUNG)の薄型壁掛けタイプ、大型画面で映りが良い。17:00夕食の仕込を兼ねて近所の探索に行く。市電の駅ローゼンシュタインガッセ(Rosensteingasse)は目の前で、徒歩5分圏に別のスーパーマーケットやコールセンター、銀行、コインランドリー、教会(Marien Kirche)、それにアジアンレストランにピザ屋にハンバーガー屋まで一通り何でも揃っている。結構便利な所である。ホテル併設のスーパーで食料品とビールを購入する。500ミリリットルの缶ビールが50セント前後(約65円)と格安なのに感激し、つい3本も買ってしまう。ホテルに戻って部屋で簡素な夕食を済ませ、風呂に入って下着を洗濯する。風呂上りにビールを飲みながらガイドブック「地球の歩き方・ウイーンとオーストリア」を開き、明日以降の作戦を練る。ウィーンの街歩きにも飽きたので、明日はヴァッハウ渓谷へ足を延ばすことに決める。(続く)

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