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ウィーン美術史博物館

P1130160 2010年4月16日(金) リンク大通りを飾る最後の歴史的建築として1891年に完成した美術史博物館は王宮と見紛うばかりの豪壮な建物である。特に中央階段と、天蓋までの吹き抜けがあるカフェ・ゲルストナーの空間は豪華絢爛であり、芸術の都ウィーンを代表する美術館に相応しい。ハプスブルク家の歴代皇帝が収集した膨大なコレクションは、ベルヴェデーレ上宮(オーストリア・ギャラリー;19~20世紀のオーストリア絵画)、ベルヴェデーレ下宮(中世とバロック美術館;中世とバロック時代の絵画と彫刻)、アルベルティーナ宮殿(アルベルティーナ;素描画6万点と版画100万点を収蔵する世界最大のグラフィックアート・コレクション)、新王宮(甲冑・武器コレクション、古楽器コレクションなど)に分散展示されており、ここ美術史博物館には、上記以外の絵画や考古学的発掘品などが展示されている。三階建ての一階はエジプト=オリエント・コレクションと古典古代コレクション(古代ギリシャやローマの彫刻など)が、三階は美術工芸品コレクションと貨幣(古銭)コレクションが展示されているが、Die_malkunst 今回は二階の絵画コレクションを集中的に見学する。絵画コレクションの中で特に有名なのは世界最多の点数を誇るピーター・ブリューゲル(父)のコレクションであり、「雪中の狩人」、「農民の婚礼」、「季節の風景・暗い日(早春)」、「季節の風景・群れの帰還(秋)」、「バベルの塔」などの名作が展示室を埋める。そのほか、アンチンボルド、カラヴァッジョ、クラーナハ、コレッジョ、ティツィアーノ、デューラー、ベラスケス、ラファエロ、ルーベンスなどの傑作が目白押しで時間は幾らあっても足りないが、絶対に見逃せない1点となればヤン・フェルメール・ファン・デルフトの「絵画芸術」(カンヴァス、120×100㎝、1665/66年頃)ということになろう。館内で唯一、写真撮影が禁止されている作品である点からも、その重要性がうかがえる。 

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