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ミュシャ美術館(プラハ市)

2010年4月13日(火) Panska通り7番地に建つ1998年開館のこじんまりした美術館に、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)の作品が展示されている。P1130073 ミュシャは南モラビアのイヴァンチツェ出身、ミュンヘン美術アカデミーとパリのアカデミー・ジュリアンで学んだ後、パリやアメリカで華々しく活躍し、1910年、絵画の代表作となる「スラヴ叙事詩」制作のため帰国している。以降、1911年プラハ市民会館内の市長サロンの装飾を完成し、1918年新しく誕生したチェコスロヴァキア共和国の切手と紙幣のデザインを引き受け、1928年には「スラヴ叙事詩」全シリーズをチェコ国民とプラハ市に正式に寄贈し、1931年には聖ヴィート大聖堂のステンドグラスをデ ザインして、民族の精神昂揚を図るべく祖国に奉仕している。館内は七部構成よりなり、P1130060 各部の主な展示品は以下の通りである。第一部「装飾パネル」:『芸術』シリーズの「詩」、「舞踏」、「音楽」、「絵画」の4部作、『一日の時』シリーズの「朝の目覚め」、「昼の輝き」、「夕べの夢想」、「夜の安らぎ」の4部作、『花』シリーズの「カーネーション」、「ユリ」、「バラ」、「アイリス」の4部作、「ミュージカルポスターのためのデザイン画」、「花」、「果実」などのカラーリトグラフ。第二部「パリ時代のポスター」 :「ジョブ」、 「ロレンザッチオ」、「ハムレット」、「カッサン・フィス」、「ジスモンダ・試し刷りNo.1」、「同No.2」、「ジスモンダ」、「メディア」、「サマリアの女」、「黄道十二宮」など。 P1130077_2第三部「装飾資料集」:1902年出版の『装飾資料集』(美術工芸分野におけるデッサンのための解説書)の原図や下絵など。第四部「チェコ時代のポスター」:「モラヴィア教員合唱団」、「第6回全国ソコル大会」、「第8回ソコル大会」、「全国統一宝くじ」、「「イヴァンチツェ郷土展」、「プラハ春の音楽歌唱祭」、「ヒヤシンス姫」、「砂浜に咲くアザミ」、「岸壁に咲くエリカ」、「スラヴ叙事詩展ポスター」などのカラーリトグラフ。第五部「絵画」:「女預言者」、「運命」、「星」(又は「荒野の女」)。第六部「素描画とパステル画」:「祈る人」、 「陶器とガラスのデザイン画」、「『通り過ぎる風が若さP1130076を奪い去る』のためのスケッチ」、「窓のデザイン画」、「宝飾品のデザイン画」、「三つの習作」、「装飾枠のスケッチ」、「室内の三人の人物」、「二つの習作」、「手の習作」、「プラハの聖ヴィート大聖堂のステンドグラスのデザイン 画」など。第七部「アトリエ」: ミュシャが実際に使用していた肘掛椅子、ライティングデスク、イーゼルが置かれ、壁には「芸術家の子供達」と「赤いコート」の油彩画。3台のショーケースには、「チェコスロヴァキア共和国50コルナ紙幣のデザイン画」、「同10コルナ札」、「同50コルナ札」、「プラハ市民会館の市長サロンの壁画のためのスケッチ」、「岩に座る裸婦」のブロンズ像、「絵皿」(1900年パリ万博の記念品?、縁をフランス王家の紋章である百合の花紋が飾る)、「水差し」など。後がつかえているので1時間余で見学を切り上げ、ショップで図録を購入して引き揚げる。

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