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旧吉田家住宅歴史公園(柏市)

2010年11月2日(火) 午後、家人と一緒に市内花野井にある旧吉田家住宅歴史公園に出かける。Dsc06875数年前に所有者からの遺贈を受け、市が3億2千万円をかけて整備し、昨年の11月3日から一般公開を開始した施設である。柏市の指定文化財であるが、このほど国から重要文化財に指定されたとのこと、これは訪ねて見る価値がある。行ってみると駐車場は無料、入館料も無料と極めて良心的、敷地の前には広大な芝生公園まで整備されており、お弁当を拡げる市民の姿がある。吉田家は現在まで43代続く名家であり、一族の祖は平安時代に当地域 の領主であった相馬氏一門に連なると云う。江戸時代には主に農業を営みながら名主として村内の諸事全般を取り仕切り、江戸時代中期頃からは金融や穀物売買等の事業に加え、Dsc06880地域の特産品の醤油醸造業も手がけている。また、文政九年(1826)には、関東に4箇所あった幕府直轄の牧のひとつ、小金牧の目付け牧士(もくし)を務め、名字帯刀御免の家柄である。関東大震災による工場の倒壊で醤油醸造業から撤退し、その後は運送事業やスポーツ振興事業等に力を注ぎ現在に至るとのこと。全長25mにも及ぶ長大な長屋門(天保二年(1831)築造、敷地内で最も古い建造物)から屋敷内に入ると、先ず左右に聳える樹齢二百年の大ケヤキが目に付く。正面には大規模な茅葺屋根の主屋が現れ、その重厚な造りに圧倒される。土間の入口から主屋の内部に入り、式台(玄関)、仏間、帳場座敷を、主屋東隣の格調高い書院と庭園を、そして主屋の北方に建つ新座敷を見学する。土間の上部の重厚な梁組、書院の欄間格子など見所は数々あるが、一番感心したのは大黒柱の太さ、一尺五寸(もしかすると二尺かも)角の材(欅?)が用いられている。当時の調度品が殆ど置かれていないのが少し物足りないが、それでも素晴らしい。主屋から出て新蔵や長屋門を見物し、書院裏の庭園を巡る。ウッドチップが敷かれた庭園にはカニノツメやミドリスギタケなどのきのこが大発生しており、大喜びで写真に収める。サクラが咲く頃、もう一度やって来ようと決心して引き揚げる。

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