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ラムコットからのヒマラヤ観賞

2010年11月20日(土) 今回のツアーメンバー20名の内訳は、夫婦4組、旅友の女性3組、一人参加6名(男性2名、女性4名)。殆どの人が50カ国以上を旅している強者、添乗員のTさん(女性)に至っては若い頃インドなどをバックパックで放浪したという猛者である。5:20起床、髯を剃り日焼け止めを塗る。 雨は上ったものの霧が深い。ポカラはネパールでは一番雨が多い所らしく、乾季の今でも緑が濃い。標高は800m、ナガルコットやカトマンドゥよりずっと低いので寒さは全く感じない。6:30朝食、トーストと目玉焼きを食べる。ジュースは果汁100%で美味、つい飲んでしまったが果たしてこの先どうなるか。Tさんに部屋の電気ポットが故障していることを伝える。8:00登山靴に履き替えリュックを背負ってハイキングに出発、霧も次第に晴れてくる。行先はラムコット、ヒマラヤ連峰の大パノラマを最も良く見渡せるハイキングコースらしい。 雨上がりのせいか大気は清々としており、カトマンドゥに較べると街中にゴミは少ない。川の水色も良い。民家の軒下に大根を吊るす風景は日本と全く同じ、沢庵漬け用ではあるまいけれど。すれ違う大型トラックの車体は派手な塗装を施され満艦飾に飾られている。ネパールにもトラック野郎が存在する。車体に書き付けられたネパール語は交通安全を祈る言葉ででもあろうか。バスは谷沿いに山道を登っていく。又、霧が深くなるP1130903。対向車が猛烈な勢いで下りて来るのでヒヤヒヤする。標高1000mを越えると嘘のように霧が晴れ上る。山の斜面にへばりつくように点在する集落を縫ってバスは次第に高度を上げていく。斜面には棚田や段々畑が美しく造成され 、山の湧き水を引き込み灌漑している。薄桃色の山桜(ヒマラヤサクラ?)が咲き、竹林が風に揺れる。長閑な景色である。走る割りに高度はなかなか上らない。9:00漸くラムコット登山口の村に着く。標高は1300mほど。ラムコット は丘というが日本なら立派な山、さすがにヒマラヤを抱えるネパールはスケールが違う。早速、左手の登山道に分け入る。岩を砕いた礫を敷き詰めた道は凹凸があり歩きにくい。山間の集落を結ぶ生活道路であり、稀に車も通る。日本で言えば林道である。路傍にはワラビに似たシダ類、シソ科の小花、或いはツリフネソウやリンドウ似の花が咲く。 やがて展望が開け、マッターホルンP1130908のようなマチャプチャレ(6993m)の鋭鋒を中心に、左にアンナプルナⅠ(8091m)と同サウス(7219m)、右にアンナプルナⅣ(7525m)、同Ⅱ(7937m)、ラムジュン・ヒマール(6986m)が展開する。 アンナプルナ・サウスの左に見える筈のダウラギリは雲の中に隠れ、残念ながら今日は拝めない。ここはナガルコットよりも高峰までの距離が近いだけに一段と迫力があり、神々しさもひとしお勝る。ラムコットの中腹には粟畑(アワではなくシコクビエかも)が広がり、山頂直下に集落もある。今が刈り取り時期らしく、畑で働く 女性達は朗らかで愛想が良い。トラピクスの団体が下山してくるのに出会う。ラムコットに登るのは日本人団体客だけのようで他の国の観光客は全く見かけない。10:25ヒンドゥ教の小寺院が建てられた山頂(標高1565m)に到着、チベット族の露天商が4P1130917人先着しており、シートの上に天珠石のアクセサリーを並べている。集落の子供たちも4、5人集まってくる。皆、人懐っこい。どこからかポインセチアの枝を手折って来てプレゼントしてくれる。メンバーのひとりがオカリナを取り出し「コンドルが飛んでいく」を吹奏する。哀愁の音色が山峡を流れる。折りしも数羽のコンドル?が飛来し天空高く舞う。ネパールの鷲はおもてなしを心得ている。雲が出てきて ヒマラヤが隠れ始めたのを機に下山、往路を戻る。下山の途中、北東方向の山稜に建つ日本山妙法寺の純白のストゥーパを認める。11:40登山口に戻る。集落の広場に村人が集まり歌やダンスに興じていて賑やか、P1130919メンバーの何人かは早速踊りの輪に加わる。ネパールでは土曜日が我々の日曜日、学校も官公庁も今日は休みである。民家のトイレを10ルピーで借用する。観光客向けに改装したのか独立棟で扉もある。便器はトルコ式、バケツと手桶と水道蛇口が備わる。11:50バスに乗りポカラへ帰る。途中の車窓から眺めると、庭先で上半身裸になり水道の水で体を洗う農婦があり、 谷川の畔に車を停め沢水で体を洗うトラック運転手がいる。冷たくないのだろうか、沐浴とはこういう事であるか。ポカラの町に戻ると陽射しが強い。12:30ダムの堰止湖であるポカラ最大の湖、フェワ湖の湖岸に着く。順番を待ち、漕ぎ手つきの4人乗りボートに分乗して舟遊び。水は比較的澄んでいる。ヒマラヤの高峰は雲の中に姿を隠し、逆さヒマラヤの妙景は味わえなかったものの、ゆったりした時間が流れる。ヒンドゥ教の寺院(バラヒ寺院)が建つ小島を一回りして船着場にP1130926戻る。昼食会場は湖畔近くの日本食レストラン古都、すき焼き定食を食べる。 ネパール人は牛は殺しも食べもしないが水牛は食べるとのこと、この肉も水牛であろうか。他に味噌汁と漬物と揚げだし豆腐がつく。やっぱり日本食はよい。ライセンス生産品のサン・ミゲルを飲む。食後、近くのスーパーマーケットでネパールビールを2本購入する。NEPAL ICEの小瓶が100Rs(120円)、EVERESTの缶が140Rs(170円)と思ったほど安くはない。更に、本屋に入りネパールの野鳥図鑑を求める。15:15ホテルに戻る。電気ポットが直っていたのでミネラルウォーター(MW)を沸かしてコーヒータイム、その後、庭園の散策を兼ねてきのこ観察を行う。ホテルはセティ・ガンダキの流れを見下ろす高台の上に建ち、広大な敷地を持つ。林の中、池の畔、芝地と広範に探索したが、見つかったのはサルノコシカケ科のヒイロタケのみ、空模様が怪しくなってきたので部屋に引き揚げる。テラスの椅子に坐り、再び姿を現したマチャプチャレを眺めながら、松本清張作の「波の塔」を読む。優雅なひと時である。緑のたぬきで腹ごしらえをしてから夕食に臨む。19:00ホテルのレストランで夕食。案の定、昨夜と同じ料理が並んでおり食欲が湧かない。鶏の唐揚げのみ食べる。風呂上りにNEPAL ICEを試飲してみたが不味。MWで歯磨きをして10時前に蒲団に入る。(続く)

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