« 煌きのギリシャ・ハイライト周遊7日間の旅 | トップページ | ギリシャのトイレ事情 »

アテネ市内観光

2011年1月17日(月) 6:20起床、外は真っ暗で風が強い。7:00朝食に降りる頃やっと薄明るくなる。コンチネンタルブレクファストは簡素、生野菜がない。ヨーグルトとパンとハム・ベーコンを食べジュースを飲む。コーヒーは不味。 食後ホテルの周囲を20分ほど散策する。オスカーホテルはラリッサ駅の近くP1140648であるが、各建物の壁に落書が目立ち道路にはゴミが散乱する。街に活気が感じられないのは、観光のオフシーズンに加えて経済危機のせいであろう。8:30バスに乗りアテネ市内観光に出発、現地ガイドはギリシャに40年以上住んでいるという日本人女性のノリコさん、非常に歯切れが良く、簡潔明瞭な説明が有り難い。一箇所目は古代アゴラ、市内ではアクロポリスと並ぶ重要な遺跡であり、当時の政治・宗教・文化施設が集中していた場所である。哲学者ソクラテス(前470頃~前399)やプラトン(前427~前347)、歴史家のヘロドトス(前485?~前425?)が活躍していた場所に居るかと思うと感慨もひとしお。丘の上にヘファイトス(又はテセウス)神殿が建つ。 P1140649柱だけでなく屋根も破風も残っており、建設当時の原型を最も良く留めている神殿である。但し修復工事中の今は、内部に立ち入ることは勿論傍にも近づけない。他にアグリッパの音楽堂、円形の建物跡であるトロス、公文書館のメトロン等を案内してもらったが、全て礎石が残るだけで、傍らに崩れた石材がゴロゴロ横たわる。かなりの想像力がないと遺跡見学は楽しめない。せめて復元想像図でも各建物跡に掲示してくれるとよいのだが・・・。遺跡内にはオリーブやドングリの木が沢山あり、実が辺り一面に落ちている。チケット売り場附近にはおっとりした性格の大型犬がたむろしており、誰にでも尻尾を振りながら近づいてくる。飼い主のない野良犬であるが、市当局が予防注射を打つなどきちんと管理しており、狂犬病の危険はないらしい。観光客から餌をもらっているのか実に人懐っこく、ギリシャは野良犬天国の様である。二箇所目はアクロポリス、ギリシャ古代遺跡のハイライトである。チケット売り場からアクロポリスの丘へ登っていくと、右下にオディオン(ヘロデス・アッティコス音楽堂)が見えてくる。アッティカの大富豪にして政治家のヘロデス・アッティコスが161年に建築しアテネ市民に寄贈したもの、今でも夏になると演劇やコンサートが上演され6,000ほどある階段席が観客で埋まる。音響効果はP1140661抜群らしい。プロピレア(前門)にさしかかると、左にアグリッパの台座があり、 右上に小さなアテナ・ニケ神殿(前424完成)が建つ。プロピレアの北翼はピナコテク(絵画館)と呼ばれ、奉納品や絵画などが納められていた部屋である。プロピレアをくぐるといよいよパルテノン神殿(前432完成)にご対面、46本のドリア式石柱に支えられた巨大神殿(31mx70m)は神殿建築の最高傑作と謳われる。現在は柱と梁、破風の一部しか見ることができないが、高さ12mのアテナ女神像が神室に安置され、全体が彫刻や浮彫りで荘厳された完成当時の姿はさぞかし神々しく美しいものであったろう。ノリコさんが薦める対角線から神殿を眺める位置で記念P1140657写真を撮り、 東端のギリシャ国旗が翻る展望台からリカヴィトスの丘と市街地を一望する。そこから引き返し、6体の少女像の柱廊を持つ繊細優美なエレクティオン神殿(前408完成)を見学、再びプロピレアをくぐって古代アゴラを眼下に眺めながら出口に戻る。ギリシャ政府は2009年6月、丘の麓に新アクロポリス博物館を完成させ、国外に持ち去られた神殿装飾品(例えば大英博物館所蔵のエルギン・マーブル)の返還交渉を始めているとのこと、近い将来オリジナル品がギリシャ国内に戻る日が果たしてくるかどうか。三箇所目はパナティナイコ・スタジアム、1896年、この競技場で第一回近代オリンピックが開催されている。2004年アテネオリンピックの女子マラソンで、野口みずき選手が優勝のゴールテープを切った瞬間は未だ記憶に新しいが、 競技場に続く道路にはマラソンコースを示す青いラインが未だに残っている。スタジアム前の広場から望むアクロポリスの丘とパルテノン神殿の景色は絵になる。四箇所目はゼウス神殿(2世紀)、コリント式の柱が15本残っている。元は104本の柱があったとのこと、柱と柱の間にアクロポリスの丘とパルテノン神殿が納まる角度があり、これまた絵になる景色。又、境内にはコリント式柱の柱頭飾りのモチーフとなったアカンサス(ハアザミ)が植えられている。観光を終えバスに乗って昼食へ。日本から移植したという桑の木の街路樹は独特の景観、オレンジの並木もあり実はとり放題と羨ましい。ギリシャの平均所得は日本の3分の1位、それでもたいていの家がヨットやセカンドハウスを持ち人生を目一杯楽しんでいるらしい。全てにのんびりした気質なのでいらいらしないことがギリシャ観光のコツとのこと、ノリコさんのギリシャ生活40年の記録「おにぎり オリーブ 赤いバラ」(幻冬舎ルネッサンス)の紹介があり、著者サイン入りなので早速1冊注文する。 途中、土産物屋に寄り、粕取り焼酎のウゾ(トルコのラクと同じもの)を試飲したり、P1140671石彫りのカメオを品定めしたりする。昼食会場はプラカ地区の旧市街にあるタベルナ、名物料理のムサカを食べる。サラダとプリン付き、生ビール(ALFA)を飲む。食後、バスが待つ地点へ歩く途中で、アドリアヌス門(ローマ時代の2世紀)とメルナ・メルクーリ像を見る。彼女がカンヌ映画祭主演女優賞を受賞した映画「日曜はダメよ」を帰国したらチェックしてみよう。14:00バスに戻りデルフィへ向かう。今回のツアーメンバーは36名、大型バスでもやや窮屈。添乗員はU嬢、スリムだが元気溌剌、博識で頭の回転が速く、綾小路きみまろのような話術が楽しい。始めは高速を走り、途中から一般国道に下りる。道路は快適、舗装状態が良く信号は殆どない。沿道には緑野(小麦畑?)が広がりオリーブ畑が広がる。山は石灰岩が露出し雪を被ったように白い。15:55ドライブインで小休止、ギリシャのトイレはどこも清潔なのが嬉しい。トイレチップ代りに缶ビール2本とロクムなどのお菓子を買う。パルナッソス山(標高2457m)の中腹にあるスキーリゾート地、アラホバの町の全景が見渡せる場所で写真タイム、 今年は雪が少なく開店休業状態らしい。それが証拠に早くも咲いているアーモンドの花を所々で見かける。17:10デルフィ・パレスホテル着、47号室に入る。山小屋風で床は板張り、SCの置き場にも困るほどの狭い部屋。それでもテラスからイテア湾とイテアの町が見え眺望は良い。夕陽が沈み湾沿いの町に灯りが点り始める。夕食前に先ほどドライブインで購入した缶ビールのミソス(MYTHOS)を試飲、ギリシャを代表するビールだけに味が良い。19:15から夕食、サラダとズッキーニの煮物とポークの煮込みが出る。味付けはいまいち。それでもピアノの生演奏付きなので贅沢はいえぬ。映画「その男ゾルバ」の曲が演奏されるとU嬢はダンサーに早変わり、いやはや達者なものである。部屋に戻り風呂に入ろうとしたが湯が出ない。皆が一斉に風呂を使い出した為らしくやっと出たのが1時間後、これもギリシャである。22:00過ぎ漸く布団に入る。(続く)

|

« 煌きのギリシャ・ハイライト周遊7日間の旅 | トップページ | ギリシャのトイレ事情 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 煌きのギリシャ・ハイライト周遊7日間の旅 | トップページ | ギリシャのトイレ事情 »