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世界遺産「ポルトの歴史地区」

バスの車窓から眺める風景に絵になるものは少ない。高速道沿いの樹相は単調で、ユーカリかマツの林、 或は両者Dsc03681の混交林が殆ど。ユーカリは16世紀?にオーストラリアからもたらされたもので、今ではパルプ原料としてポルトガル全土に植えられている。生育は非常に早いが、土壌の栄養分をとことん吸収するために土が痩せてしまうとのこと。又、めくれ易い樹皮が林内に堆積し、乾期に起きる山火事を拡大増幅するとのこと、最近は政府も樹種転換に本腰を入れているらしい。11:45ポルトの市内に戻る。昼食前にサン・フランシスコ教会見学。入場料は3.5ユーロ。14世紀にゴシック様式で建造された教会は17世紀にバロック様式に改装されている。身廊とその両側に側廊を持つ三廊式の教会内部は、ターリャ・ドウラーダ(金泥細工)と呼ばれる金泥を塗った木彫りの彫刻で覆われる。それらの金泥細工に使われた大量の金は植民地ブラジルからもたらされたもの。堂内はきんきらきんに輝き、過剰な装飾の氾濫に目も眩むほど。ポルトガルが最も輝いていた時代に、贅の限りを尽くして築かれた建造物群のひとつである。内部の撮影は禁止、左側二番目の礼拝堂に飾られるキリストの家系図「ジェッセの樹」を拝観してから外へ出る。ドウロ川河畔、カイス・ダ・リベイ ラ地区に あるレDsc03714ストランCHEZ LAPINへ行き昼食。まるで吊るし雛のように天井から雑多な物がぶら下がる賑やかな店で、カルドベルデ(縮緬キャベツ)のスープ、真鱈のムニエル、カステラの原型となったお菓子パォン・デ・ローを食べ、サグレスの生(2.2€)を飲む。タラ料理は美味、バカリャウと呼ばれる干しタラを 水で戻してから調理したもので、干しタラの消費量はポルトガルの国民食といえるほど多いとのこと。そのため、漁民は既に16世紀からカナダのニューファンドランド島沖合までタラを獲りに行っていたらしく、大型船もない時代に命懸けで行ったタラ漁がポルトガルの遠洋航海技術にDsc03717磨きをかけ、その後の大航海時代を支えたと云われる。世の中、何が幸いするか分らない。食後は腹ごなしに附近の散歩、カイス・ダ・リベイラ地区の土産物店を冷やかしながらドン・ルイス1世橋の畔の展望台へ行き、行き交う船や対岸のヴィラ・ノバ・デ・ガイア地区を眺める。更にドン・ルイス1世橋を渡り、対岸の展望台へも上ってポルトの旧市街地を眺める。バスに戻り(再び橋を渡り返し)、ヴィラ・ノバ・デ・ガイア地区にある30を越すワイナリーのひとつ、サンデマン(SANDEMAN)社の見学へ。同社の試飲付き見学ツアー料金は4.5ユーロ。1790年スコットランド人のジョージ・サンデマンが創設したワイナリーのトレードマークは黒マントにソンブレロ、「ドン」の愛称で呼ばれる。ツアーガイドは、Dsc03721ロゴと同じ黒マントに身を包みソンブレロを被ったイケメン、7年間日本で暮らし最近帰国して同社で働き始めたとのこと。奥様は日本人、どうりで日本語はペラペラである。見学に先立ち接待所で企業紹介ビデオを見る。ビデオは10ヶ国の言語選択ができ、無論日本語もある。実に分りやすい。国際企業はこうでなくては・・。醗酵槽も貯蔵樽も木製であり、材質はオーク(樫)。見学コースの最後が試飲、樽熟成3年の後瓶詰めされ10年以上寝かされたヴィンテージポート(赤)と白ブドウを原料とし樽熟成3年のホワイトポート(白)の2種類が供される。どちらも馥郁として香りが高く、アルコール度数も20%と通常のワインより大分高い。甘いので飲みやすいが直ぐに酔いが回る。ヴィンテージポートDsc03757は750ミリリットル入り1瓶30ユ-ロ、ホワイトポートは同じく750ミリリットル入り1瓶10ユーロ、他人様の分も飲んでしまったので買わずに帰る訳にもいかず、よんどころなく後者を1本購入する。旧市街に戻って今度はカテドラルを見学。入場料は無料。もとは要塞として建てられ、17~18世紀に改修が加えられたもの。もはや聖堂見学は食傷気味でどこも同じに見える。銀細工の祭壇を眺めただけで外へ出る。リベルダーデ広場に戻りフリータイム。街角の屋台で焼き栗(1袋12個入りで2€)を買い、それを食べながら附近をぶらぶら。靴を買いたかったが日曜日なので店は閉まっている。サン・ベント駅へ行ってホールの壁を飾るアズレージョを見るべきであったが、手洗い借用の為マクドナルドに入りコーヒーを飲むうちにタイムアップ、16:45バスに戻り今宵の宿があるコインブラへ向かう。

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