« 国立オペラ座 | トップページ | 世界遺産「リーガ歴史地区」(その2) »

世界遺産「リーガ歴史地区」(その1)

Dsc04980リーガの町が歴史に登場するのは1201年、ブレーメンの僧正アルベルトがここに上陸し、要塞を 築いたことに始まる。彼等は帯剣騎士団を組織し、リーガはドイツ人によるバルト地方征服の根拠地となる。1282年、ハンザ同盟に加盟、15世紀にはハンザ同盟都市として莫大な富と繁栄を謳歌した。旧市街を彩る教会や商家などはその頃に建てられたものである。国立オペラ座を出て公園を抜け、ブリーヴィーバス大通りに建つライマの時計や自由記念碑を眺めながら旧市街に入る。最初に目に入るのは 火薬塔、高さ25.5m、壁の厚さ3mの円塔は14世紀に建てられ1650年に建て直されDsc04986て火薬の保管に使われた。現在は軍事博物館となっている。次はリーヴ広場の北の角に建つ猫の家。屋根の先端に伸びをする猫が見える。この猫は以前は反対の方向を向いていたという。嘗てこの家に住んでいた裕福なラトヴィア商人は、ドイツ人が支配的なギルドへの加入を拒否されたことに腹を立て、大ギルド会館に尻を向けた猫を屋根に取り付けて鬱憤を晴らしたといわれる。その後、大ギルドの会館はコンサートホールに変わり、猫は音楽に誘われて向きを変えたという逸話が残る。そこからズィルグ通りを進みリーガ大聖堂前に出る。リーガ大聖堂Dsc04995は、1211年に僧正アルベルトが建設を初め、その後何 度も増改築がなされて18世紀の後半に現在のような姿になった。一昨年(2010/2011)の大雪でダメージを受けたとかで現在大規模修理中、屋根の銅板葺き替え等の作業が進行中である。天を突くように聳える高さ90mの塔は1776年に建て直されたものだが、それ以前の塔はさらに50mも高かったとのこと。大聖堂に入る。見所のひとつとされるステンドグラスは正面主祭壇を除き修復のため取り外されている。もう一つの見所、パイプオルガンは1883年に造られたものだが、木彫で装飾されたフレームは16世紀以来のものが使われており、重厚な雰囲気を醸し出す。パイプは6,718本を数え、最長のものは10m、造られた当時は世界最大であったと云う(現在は4番目)。12時から行われるこのパイプオルガンを使ったショートコンサート(夏期は日曜日以外毎日)を聴くために、大聖堂南側の嘗ての修道院の回廊を見学して時間待ちする。回廊には大砲、鐘、松の木(旧い基礎材?)、土管(給排水管?)など、種々雑多なものが置いてある。展示Dsc05011品というよりは物置き状態、中には1985年に塔先端から取り外された雄鶏もある。世界遺産を構成する中核建造物としては少し侘しい感じ。12:00から30分間、大聖堂内の信徒席に座りコンサートを聴く。厳粛なパイプオルガンの音色が堂内に響き渡り、聞き惚れるうちにうとうと。曲目はJohann Sebastian Bachの「Choral Prelude Herzlich tut mich verlangen(BWV727)」、Johann Gottfried Waltherの「Concert H-minor(after A.Vivaldi)」、James F.Konkelの「Adagio」、Johann Pachelbelの「Chiaconna F-minor」の4曲。オルガン奏者は1978 年生れDsc05003のInese PAICA氏(女性)、ラトヴィア音楽アカデミーのピアノ科とオルガン科の卒業生で、在学中にパリで開催された第4回ニコライ・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(若手ピアニストの登竜門)で2位、同年ヴィリニュスで開催されたM.K.Ciurlionisオルガンコンクールで3位になるなど腕は確かである。昼食はリーガ城近くのビアハウス、アルス・アルセナールス(Alus Arsenals)、チーズを溶かしたスープとロールキャベツとチョコレートケーキを食べ、ラトヴィアのビールUZAVASを飲む。バルト海沿岸の町ヴェンツピールス(Ventspils)にあるUzavas Brewery製の生ビールは300ミリリットル1杯が1ラッツ(180円)、今回の旅行中飲んだビールの中ではベスト。

|

« 国立オペラ座 | トップページ | 世界遺産「リーガ歴史地区」(その2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 国立オペラ座 | トップページ | 世界遺産「リーガ歴史地区」(その2) »