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世界遺産「タリンの歴史地区」(その1)

2012年4月9日(月) 6:30起床、ちょうど朝日が目の前のSEBビルの右手に昇るところ。顔を洗うと手が痛くなるほど水Dsc05366道の水が冷たい。昨日、街を歩いた限りでは、エストニア出身の大関把瑠都の写真や銅像は見当たらない。 この国では大相撲人気も未だしの感。7:00から朝食。ベーコン、ソーセージ、ゆで卵、生野菜(キュウリ、トマト、パプリカ)、ヨーグルト、パンを食べ、グレープフルーツジュースとコーヒーを飲む。さすがは一流ホテル、美味しい。9:00ロビーに集合し、徒歩でタリン旧市街見学へ繰り出す。現地ガイドはタリン在住11年というNさん、30歳くらいの小柄で魅力的な女性である。タリンはバル ト海のフィンランド湾に臨む港町、嘗てはソ連の一地方都市に過ぎなかったが、現在は北欧に開Dsc05396かれたバルトの窓として多くの観光客が行き交う。タリンの歴史は、1219年デンマーク王がトームペアの丘に城を築いたことに始まる。エストニアの人々はその城をTaani Linn(デンマーク人の街、或は要塞)と呼び、現在のタリンの名の由来になったと云われる。その後はドイツ人の入植が進み、13世紀の半ばにはレファル(Reval)の名でハンザ同盟に加盟、ロシアとの貿易中継点として繁栄した。今尚、中世の姿をそのまま留める旧市街は、タリンが一番豊かだったその時代に負うところが大きい。タリン散歩の手始めはトラムの乗車体験、ホテルの最寄り駅から2番線の電車Dsc05399に2駅乗って、ふとっちょマルガレータの最寄り駅で降りる。1回券は0.8ユーロ、市電の運転手は女性が殆ど。ふとっちょマルガレータからスール・ランナ門をくぐって旧市街に入り、三人姉妹、聖オレフ教会、城壁、ブラックヘッドの会館、大ギルドの 会館、聖霊教会、ラエコヤ広場、市議会薬局、旧市庁舎、聖ニコラス教会、トームペア城、アレキサンドル・ネフスキー聖堂、展望台Patkuli Vaateplats、展望台Kohtuotsa Vaateplatsの順で案内してもらう。最初のふとっちょマルガレータは、町の最も重要な出入り口を守るため1529年に建てられた砲塔であり、直径が24m、壁の厚さは4.7mもある。まさにずんぐりむっくり。帝政ロ シア時代は監獄として使われ、囚人の世話で尊敬を集めた女性の名前に因んで名付けられたという。現在は海洋博物館として使用されている。スール・ランナ門をくぐりピック通りを進むと右手にあるのが三人姉妹、15世紀に建てられた商家集合体であり、現在は一泊4万円の五つ星最高級ホテルとして使われている。2007年5月24日に天皇皇后両陛下がお泊りになり、Dsc05410今でも予約すればその時のエンペラー・メ ニューが味わえるらしい。その先に聖オレフ教会、13世紀半ばの建立で1840年改築、ノルウエーの聖人王を祀る教会である。124mの塔は旧市街で最も高い。次はラボラトーリウミ通りにある城壁、最初に木造の城壁が造られたのは13世紀前半、その後14世紀から16世紀にかけて補強や増築が繰り返された。当時の城壁の長さは2.5㎞、そのうちの1.85㎞が今に残っている。9つの塔があるラボラトーリウミ通りの城壁は最も良くかつての姿をとどめているとされる。ピック通りに戻って先へ進むとブラックヘッドの会館が現れる。ブDsc05421ラックヘッドの会館は、守護聖人にエチオピア生れのマリティウスを戴いた友愛会の会館。ブラックヘッドの友愛会は1399年に組織されたギルドのような社交団体で、外国人や未婚の若い商人が大ギルドに加わるための準備期間としてこ こに籍を置いた。16世紀にオランダ・ルネッサンス様式に改築された建物の外壁は、騎士のレリーフやハンザ都市の紋章などで飾られている。その先の小広場右側には1410年に建てられた大ギルドの会館(現在はエストニア歴史博物館)が建ち、左側には14世紀初めに建立された聖霊教会が建つ。マジパンで有名な店Kalevの前を過ぎ、サイア・カンク通り(別名白パンの小道)を抜けてラエコヤ広場に至る。広場の北東角にある市議会薬局を覗いてから、30分間休憩を取ることになり一旦解散。市議会薬局はヨーロッパで最も古い薬局のひとつ。記録に現れるのは1422年、1580年から10世代主人を務めたブルヒャルト家は、ロシアのピョートル大帝の死の床にも呼ばれたという。現在も薬局として営業しており、通常の薬の他、ハーブティーや15世紀のレシピで作られたスパイス入りワイン“クラレット(Klarett)”なども売られている。トイレに行きたくても近くに公衆トイレはないので、広場に面するカフェ(Restoran Rae)に入りコーヒーを注文、序にトイレを借りる。街歩きも結構くたびれるので幕間の一服にちょうど良い。

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