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世界遺産「リーガ歴史地区」(その2)

昼食後、リーガ城(北側部分は海外美術館と歴史博物館、他の部分は大統領官邸)を眺めDsc05041てからバスに乗り新市街へ。アルベルタ通りの角で降り、ユーゲントシュティール様式の建築群を巡る。 ユーゲントシュティール(Jugendstil)はドイツ語圏に於けるアールヌーヴォーの呼称、19世紀後半にヨーロッパ各地を席巻した新芸術様式(世紀末芸術)であり、特に建築の分野に強い影響を及ぼした。その特徴は過度に装飾的なデザインで、曲線や植物模様を多用し、デフォルメされた人体像なども使われた。ユーゲントシュティールの到来はちょうどリーガの大建築ブームと重なり、1900年頃から始まって十数年の短期間に膨大な数の多様な建築を残した。当時のブルジョア階級が先を競うように富を注ぎ込んだ結果、市内中心部の建物の4割はユーゲントシュティール様式で建てられたという。これらの建築群はある意味、旧市街以上にリーガをリーガ足らしめている要素である。それらの中で最も装飾的傾向が強い初期ユーゲントシュティールを代表する建築家がミハイル・エイゼンシュティン、映画「戦艦ポチョムキン」の監督セルゲイ・エイゼンシュティンの父である。今回は彼が手がけた建物を主体に見て回る。 最初はストレールニエク通り4番地の建物(1Dsc05047905年完成)、花輪を捧げる女性像で飾られており誠に優美。次はアルベルタ通りの角に ある13番地の建物(1904年)、動物、植物、喜怒哀楽を表す人面、女性など多数の彫刻で飾られる。続いてアルベルタ通り8番地の建物(1903年)、中心部のライオンと人面を含む装飾が見事で、珍しい青レンガが使われている。そして、同4番地の建物(1904年)、最も完成度が高いユーゲントシュティール建築のひとつと云われ、シンメトリーのファサード中央の窓は美しい曲線で縁取られ、最上部は建物を守護する2頭のライオンと3つのメドゥーサの頭で装飾されている。更に、同2a番地の建物(1906年)、赤タイルつきの柵のようなファサードが印象的で、これまた女性やスフィンクDsc05045ス、人面などさまざまな彫像で装飾されている(写真上)。次はエリザベテス通りに進み、33番地の建物(1901年)は、エイゼンシュテイン最初期のユーゲントシュティール建築で、ファサードを飾るポセイドン?などの力強い彫像群に圧倒される(写真中)。最後は同10b番地の建物(1903年)、青いレンガの壁面と最上部を飾るデフォルメされた人面が目を引く(写真下)。殆どの建物は現在集合住宅として使用されている様子であるが、互いの修復競争も盛んな様子、今では往時の輝きを取り戻したものが多い。上ばかり眺めて歩くので首が痛くなり肩も凝る。これだけごてごて飾り立てた建物を見せられると、コンクリート打ちっ放しのようなシンプルな建物が恋しくなる。1時間ほどの見学で再び旧市街へ。

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