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ルンダーレ宮殿

2012年4月8日(日) 6:00起床。柔らかベッドのせいもあるが、昨日の石畳長時間ウォークの影響もあり、どうも一晩寝ても疲労が抜けない。その上、デジカメの電池収納箇所のストッパー爪が壊れるおまけ付き。 普段酷使しているので無理もないが、何とかあと2日持たせねば。6:45から朝食、目玉焼き2個、ベーコンとハム、生野菜(キュウリ、トマト、パプリカ)、バナナを食べ、オレンジジュースとコーヒーを飲む。夜半に大雨が降った模様、一旦止んでいた空から今度は雪が落ちてくる。8:30二日間世話になったホテルを出発し、バスでバウスカ(Bauska)近郊のルンダーレ宮殿へ向かう。今日は前から2列目の指定席、天気が良ければ写真撮り放題の良席であるが、生憎外は吹雪模様、屋根も地面Dsc05154もたちまち白くなる。今日は立春ともいうべき復活祭であるがバルト三国の春はまだまだ遠い。バウスカへ近づくにつれて雪 はますますひどくなる。辺りは全くの平坦地で地吹雪が起き易そうな地形、民家は屋敷林に囲まれている。9:20バウスカの町に入る。路面は既にシャーベット状態、今更遅いが念のためシートベルトを締める。9:30ルンダーレ宮殿駐車場着、他に車は1台もない。積雪は10㎝くらい、マロニエの並木道を抜けて宮殿へ。受付係は全く融通が利かず、開門の10時ぴったりまでしっかり外のベランダで待たされる。先ず1階で1ラッツ(180円)の写真撮影料をDsc05186支払い、靴カバーを装着する。そうこうするうちに現地ガイドのイネスさんが息せき切ってやってくる。この大雪で車が遅れたらしい。ルンダーレ宮殿は「バルトのヴェルサイユ」ともいわれるバロック様式の豪華な宮殿。ロシアの女帝アンナ(1693-1740)に愛され、貧しい貴族からクールランド大公にまで昇格したビロン公の夏の宮殿として建てられた。建築家はサンクト・ペテルブルクの冬宮などを手がけたイタリア人のラストゥレリである。宮殿の建設は1736年に始まり、途中女帝が亡くなってビロン 公がシベリア流刑になるなど紆余曲折があったが、1768年に完成した。見学コースは長いルート(料金3.5ラッDsc05214ツ)と短いルート(同2.5ラッツ)があり、今日は長いルート。全部で138室ある宮殿のうち公開されているのは保存修復が完了した二階部分、まず黄金の広間から見学を始める。黄金の広間は公の戴冠式が行われた宮殿で最も豪華な広間。金箔張りの漆喰彫刻や天井のフレスコ画できらびやかに飾られる。壁は全室人工大理石らしく、見た目ほどお金はかかっていないのかも。控えの間などの 小部屋を間に挟みながら、白の広間、バラの間、公の寝室、公の謁見室、大理石の広間、公夫人のブドゥアール、公夫人のトイレなどを一通り見学する。白のDsc05268広間は舞踏会が行われた所、白一色の内装は女性の美しいドレスを引き立てる効果があったらしく、ロココ様式の漆喰彫刻が素晴らしい。また楕円形の磁器の間が奥に附属しており、そこには景徳鎮を含む中国磁器が所狭しと並べられている。バラの間は最も華やかで美しい部屋、ピンクの人工大理石の壁面に21の花飾りが 添えられ、天井フレスコ画には春の女神達が描かれる。公の寝室は宮殿の中心部に位置する最も重要な部屋で二対のタイルストーブは1740年の製造、左手の壁にはビロン公と妻ベニグナの肖像画も掛けられている。公の謁見室は赤いダマスク織りで壁面が覆われ別名「赤の書斎」Dsc05273と呼ばれる。ルイ16世スタイルの調度品が置かれ、天井画にはヴィーナスとアドニスの神話が描かれている。大理石の広間は食堂として使われた部屋で天井の美しい花模様が優しい雰囲気を醸し出す。公夫人のブドゥアールは漆喰彫刻が美しい化粧室、壁龕はヴィーナスの乗る貝殻を思わせる。最後は公夫人のトイレ、寝室から隠し扉で通じている。トイレといっても美しく飾られた広々した部屋で、日本の億ションのトイレといえども到底叶わない。全体の印象としては落ち着いており、ヴェルサイユよりもシェーンブルン宮殿の方に似ている感じ。地階に修復工事の経過写真を展示している部屋があったが、それを見ると第二次世界大戦直後は相当荒廃していた様子、調度品や肖像画を含めオリジナルは殆どないのかもしれぬ。12時から宮殿内にあるレストランで昼食。ジャガイモとニンジンのサラダに豚肉の煮込み料理、デザートにラズベリーソースをかけたケーキが出る。いずれも美味。13:20バスに戻り、今宵の宿があるタリンへ向け出発。

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