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金峯山牛伏寺(きんぽうさんごふくじ)

牛伏寺は長野県松本市内田にある真言宗智山派の寺院であり、信濃三十三観音霊場第二十七番と信州筑摩三十三カ所観音霊場第九番札所に指定さDsc09755れている。古くから修験道の寺として知られ、県下で屈指の規模と文化財を誇る寺院である。今読んでいる江戸時代中期に書かれた「菅江真澄遊覧記1」にも、「伊那の中路」七月二十日の項に牛伏寺へ参詣する場面が出てくる。
御本尊の木造十一面観音立像と両脇侍の不動明王像・毘沙門天像、木造釈迦如来像と両脇侍の文殊菩薩像・普賢菩薩像、木造薬師如来像、木造大威徳明王像の4件8体はいずれも平安時代末期の作で、国の重要文化財に指定されている。また木造如意輪観音坐像、木造蔵王権現像、木造奪衣婆坐像の3件は長野県宝、仁王門(享保十Dsc09761一年(1726)再建)はじめ11件は松本市の重要文化財に指定されている。
寺伝では聖徳太子が42歳の時に自ら刻んだ観音像を本尊として鉢伏山に安置したのが始まりという。寺名については、天平勝宝七年(756)、唐からもたらされた大般若経600巻を善光寺へ奉納する途中、経典を運んでいた二頭の牛が此の地で倒れたことから「牛伏寺」の名がついたという。創建年も天平勝宝七年(756)とされるが鎌倉時代以前の沿革は定かでない。牛伏寺が位置する鉢伏山の山頂には牛伏権現と称して蔵王権現を祀っており、元来が山岳修行、修験Dsc09759道の山だったと思われる。いずれにしても古い寺である。
参道を車で奥まで詰め、一番上の広場(駐車場)に車を置く。標高はすでに1000mほど、そこから長い石段登り、少し先に牛堂と名付けられた二頭の牛が祀られている御堂がある。山門をくぐって本坊の前を通り如意輪堂の前に出る。大きな茅葺屋根を持つ堂々たる御堂である。先ずはこの堂の御本尊である如意輪観音像にお参りする。更に石段を昇り仁王門をくぐると入母屋造銅板葺の観音堂の前に出る。厄除大悲閣の額が掛かる御堂の中に安置される御本尊の十一面観音立像は秘仏であり、お姿は拝めない(御開帳は33年に一度、次回は平成二十九年の春)。般若心経の真言部分を唱えてお参りする。もう一段高みに建つ聖徳太子殿にもお参りし、並びにある厄除けの鐘を1回撞いて家内安全を祈る。今日は他に参拝客の姿はなく、静かな山峡に鐘の音が流れる。

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