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「メキシコの月 信州の月」と「天皇(エンペラドール)の密使」

2012年10月14日(日) 今年の6月安曇野を旅行し、松本市南部にある国指定重要文化財馬場家住宅を訪れた際に(本ブログ2012年6月22日記事「松本市散Dsc01464歩」参照)、第15代当主の馬場称徳氏がメキシコ革命の混乱時に日本人移民を多数救出した外交官であったことを知り、氏の評伝「メキシコの月 信州の月」(神津良子著、郷土出版社)と氏をモデルとした小説「天皇の密使」(丹羽昌一著、㈱文藝春秋)を読んでみたいと思っていたが、このほど松戸市にある千葉県立西部図書館から借り受けて漸く実現する。前者は、地域に根ざした文学・歴史・美術書を出版している松本市にある地方出版社の発行であるが、掘り下げが浅く、馬場称徳の人物像や魅力が伝わってこない。「埋もれた歴史・検証シリーズ②」と銘打つには力不足、特に外務省を退官してからの後半生の描き方が弱すぎる。称徳自身が残したものを含め膨大な馬場家文書があるのだから、それらをもっと読み込んで執筆されるべき。後者は第十二回サントリーミステリー大賞受賞作だけに一定の読みごたえはあり、又、実在の人物が数多く登場するのでノン・フィクションに近く、ミステリーというよりは歴史小説である。メキシコ革命時の馬場称徳(作中では灘健吉)の活躍を史実に基づき具現しているように思われる。

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