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平櫛田中彫刻美術館(小平市)

Img0022012年12月10日(月) 義父の命日が近づいたのでお墓がある小平霊園へ妻と墓参に行く。亡くなってから丸4年、月日が経つのは早いものである。お参りの後、小平市平櫛田中彫刻美術館へ。正式な駐車場はなく、裏手にあるスペース(せいぜい2台分)に駐めさせてもらう。入館料300円。田中が昭和54年に107歳で亡くなるまでの最晩年の9年間を過ごした居宅を小平市が譲り受け、その後作品の寄贈も受けて屋敷内に展示館を新築し、平成六年(1994)に開館したもの。まず展示館の一階、二階、地階の順で見学する。田中の作品は、出身地の岡山県井原市の井原市立田中美術館(昭和四十四年開館)に数多く寄贈されているとのこと、両市で作品を融通しあって企画展示や特別展示を行っている様子である。
展示室入り口ホールにある「転生」(ブロンズ、高238㎝、大正九年)に度肝を抜かれる。不動明王像かと思ったが、すさまじい形相の鬼が口から逆さに人間を吐き出している。「釣隠」、「雲林先生」、「西山公」、「鏡獅子」、「蕉翁」、「良寛上人」、「郭子儀」などの木彫彩色像は、さすがに名人、人物の個性と動きの一瞬を鮮やかにとらえている。また、書もなかなか味わい深い。「不老  六十七十は はなたれこぞう おとこざかりは 百から百から」(紙本・墨書、昭和四十六年)、見習いたいものである。
次いで記念館(旧居)も見学する。玉川上水に臨む広い庭園を持つ書院造の平屋は、国立能楽堂などを手がけた大江宏氏の設計、茶室やアトリエを備え落ち着いた佇まいである。入り口に置かれた彫刻用原木のクスノキ巨木を見ると、田中が自らの作品に永遠の命を与えようとしていたことが分かる。記念に「平櫛田中作品集」(1,800円)を購入し、美術館を後にする。

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