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映画「サラエボの花」

Dsc078682013年1月10日(木) 今日は柏市立図書館から借用したDVDで映画「サラエボの花」を観る。歳のせいか、どうも無意識に生活を単純化させる力が働くようで、最近振幅の大きい生活がしにくくなる。映画を見始めると連日映画を見たくなるし、「われ逝くもののごとく」を読むと森敦の全著作を読みたくなる。アルコールはワインに偏るばかり、どうもいけない。
内容は、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボに暮らすシングルマザーのエスマと12歳の娘サラの物語。2006年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品である。1992年から1995年まで続いたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1991年から10年間続いたユーゴスラビア紛争の一部)では、20万人の死者と200万人の難民が発生したと云われているが、その過程で民族浄化と称して大量虐殺や集団レイプが行われ、結果として沢山のエスマやサラのような境遇の母子が生み出されたのであろう。2009年11月にボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル市を訪れ、多くの建物に残る無数の弾痕から多少なりともその凄まじさを感じては来たが、バルカン半島から遠く離れた平和な日本で暮らしていると、この映画を真に理解するのは難しい。エスマの抱える戦争後遺症や不安心理がなかなかピンと来ない。評価は☆☆☆★。それにしても六つの共和国(スロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア)、五つの民族(スロベニア人、クロアチア人、セルビア人、モンテネグロ人、マケドニア人)、四つの言語(スロベニア語、セルビア語、クロアチア語、マケドニア語)、三つの宗教(正教、カトリック、イスラム教)、二つの文字(ラテン文字、キリル文字)をモザイク状に内包する国家ユーゴスラビア連邦の複雑さ・困難さは、略単一民族、略単一言語、略無宗教?、共通文字の日本人には到底理解できない。

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