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飯縄寺(いすみ市)

2013年2月25日(月) 飯縄寺(はんじょうじ、或いはいづなでら)は、いすみ市岬町和泉にある天台宗の寺院である。葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」の画風に影響を与えたといわれる江戸時代中期の安房Dsc08576の宮彫師、波の伊八こと初代武志伊八郎信由(1751-1824)の彫刻作品があることで、近年拝観に訪れる人が多い。大同三年(808)、慈覚大師円仁の開山と伝わる古刹は、はじめ萬蔵寺と号していたが、鎌倉時代に土岐氏が戸隠の飯縄大権現を勧請し、以来飯縄寺を名乗っている。本尊の飯縄大権現は、白狐に乗る烏天狗の姿をしている。それゆえ「天狗の寺」とも呼ばれる。山門に「拝観時間十時~四時 都合で不定期に休みます」と書かれた札が掛けてあり、今日は生憎その休みの日に当ったようで、庫裡の受付は閉まっている。拝観料は300円であるが納めようもなく、無断で境内の見学を行う。水屋Dsc08585は寛政九年(1797)建築で岬町指定有形文化財、鐘楼は弘化三年(1846)の建立、いすみ市指定文化財、本堂前の常夜燈は文政二己卯年(1819)の奉納、本堂は寛政九年(1797)の建立で千葉県指定有形文化財である。本堂内部の外陣欄間に、県指定有形文化財の波の伊八の代表作「牛若丸と大天狗」、その左右に二面の「波と飛龍」の彫り物がある筈だが、拝観することは叶わない。もっとも内部の写真撮影は近年禁止されているらしく、見るだけでは物足りないが・・。まあ、本堂向拝の彫り物も伊八の作品のはず、今日はそれらを眺めることで満足し、後日また出直すことにする。最近の新聞報道に拠ると、本堂の天井画52点は葛飾北斎の師、三代目堤等琳の作と判明したとのこと、今後拝観者が益々押しかける名前通りの繁盛寺になるやもしれぬ。

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