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世界文化遺産「リラの僧院」

2013年4月9日(火) 6:00起床。外はまだ真っ暗だが車の音や市電の動き出す音が聞こえてくる。眠りは全然Dsc09243足りない。水道水は飲めるらしいが妙に生ぬるいのでやめておく。TVはトルコのBEKO製の旧式、9チャンネルまで入るがブルガリア語とキリル文字でさっぱり分からない。外は寒いのか暑いのか見当がつかないので、念のためセーターをリュックに入れる。7:00漸く明るくなる。窓から眺める周囲に高い建物はなく、せいぜいが5、6階止まりのレンガ屋根、古ぼけた町である。朝食に1階レストランへ。野菜サラダ(トマト、キュウリ、オリーブ)、スモークチーズ、焼き豚を食べチェリージュースとカプチーノを飲む。味はまずまず。ウエイトレスのチェックが厳しく、パンを持ち帰ろうとした女性が注意を受ける。8:00バスに乗りリラの僧院へ出発。いきなり初っ端からブルガリア観光最Dsc09267大のハイライトへ。それにしては天気がいまいち、今にも降り出しそうな空模様。車窓から出勤風景を眺めると、男性も女性もジャケットやコートの色が暗い。車はなかなk立派で、ベンツ、VWなどドイツ車が多い。フォードやプジョー、日本車もちらほら。街路樹は芽吹いたばかり、白い花が咲いている木はプラムとのこと、樺類の花序が風に揺れる。ソフィアは標高550mの高原都市、近くのヴィトシャ山(2290m)の山頂にはまだ雪が残る。高速道を走る。沿道の初めは丘陵地帯の牧草地、北部のドナウ平原では大麦、小麦、裸麦、ライ麦、ビート、タバコなどが作られ、果樹栽培も盛んDsc09274らしい。低山はヨーロッパクロマツと思われる針葉樹の森で蔽われ、枝打ちされているようなので植林か。白樺はちらほら、ポプラもある。高速道路の法面は荒削り、岩盤を斜めに開削しただけで芝も張られていなければコンクリートの被覆もない。但し、路面は良く整備され振動は殆どない。ギリシャのテッサロニキまで高速道路を延伸中とのこと、完成すればソフィアから4時間半で行ける。「わが谷は緑なりき」といった景色が続くが一皮めくると赤土、ラテライト?、本当に紅い。どんよりしているのと霧が深いのとで沿道の写真は殆ど撮れない。9:15ガソリンスタンド(GS)でトイレ休憩、併Dsc09295設の売店でブルガリアのビール2種類を購入、500ミリリットル缶のザゴルカ(Zagorka)が1.9Lv(130円)、カーメニッツァ(Kamenitza)が1.7Lv(115円)、日本の半値以下である。沿道や畑地に紙やビニル屑などのゴミが目立つ。コウノトリで有名なコチェリノヴォ村通過、繁殖のためアフリカから渡って来るらしく、屋根の煙突の上に営巣している一羽を認める。リラ村にさしかかると道はメティオラのようなこごしい岩山の間に分け入るようになる。雨が落ちてくる。リラとは水の豊富な処の意味、山中に200の湖があり、多くの渓流がかかる。柳など木々の芽吹きが美しく、クロモジのような淡黄色Dsc09289の小さな花を沢山つけた木も見られる。10:45リラの僧院到着、標高は1150mほど。平日で天気も悪いせいか駐車場はがら空き。僧院の歴史は10世紀にさかのぼる。イヴァン・リルスキという僧が、隠遁の地としてこの場所を選び、小さな寺院を建立したのが始まりとされる。14世紀には時の王の庇護のもとで現在の形の僧院が建てられ、最盛期には全国から3,600人もの修道士が集い、僧院文化を花開かせた。僧院の建物は1833年の大火でフレリョの塔(鐘楼)を除き焼失してしまったが、その後復旧され、1983年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。敷地内の中Dsc09308央に建つ聖母誕生教会を中心に見学。正面のアーチをくぐると、コの字型に広がる外回廊の壁と天井は色彩豊かなフレスコ画で覆われている。36の聖書の場面とこの地方のそれぞれの時代の生活の様子が描かれているとの由、聖書を読んだこともない門外漢には分からない。教会内部は写真撮影禁止。内部に入ると、ブルガリア正教の総本山というだけあってイコノタス(聖障)が立派、幅は10mもあり、精緻な彫刻と金箔が施されている模様。ブルガリア木彫芸術の最高傑作といわれるイコノタスであるが、何しろ薄暗いし、ろうそくの煙でくすんでいるしで、しかと見定めるのは困難。外へ出ると雨が雪(霙)に変っている。薄手のヤッケでは寒く傘を持つ手が冷たい。境内の湧水を汲みに来ている地元の人の姿はあるが、参詣に訪れる人は稀、ましてや大型バスの観光客は我々だけ、閑散としている。集合時間まで境内を一巡り、ブルガリア語初の文法書を著し、僧院長でもあったネオフィット・リルスキ(1793-1881)の墓などを見学する。序に無料トイレも利用する。12:00バスに戻り、昼食をとるため下の村のレストランへ向かう。

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