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「新版 北陸のきのこ図鑑」

2013年8月14日(水) 石川きのこの会初代会長、池田良幸氏の大労作「北陸のきのこ図鑑」(株式会社橋本確文堂、2005年)の改訂新版がこのほど出版されたことを知り、菌類書籍専門の佐野書Img042店(通信販売専業、注文は「佐野書店ブログ」)に発注したところ、早速ユウパックで送られてくる。定価9,450円のところ8月15日までは特価8,505円、しかも送料無料なのがありがたい。装丁はやや簡素になったものの、初版15,000円の半値でこれだけのきのこ図鑑を入手できることは幸せ、特にきのこの顕微鏡観察を趣味にする方には絶対お薦めの図鑑である。
内容を見ると、全体構成、分類体系は旧版と全く変わらず、掲載数1,403種、描画数1,396種の数と並び順も同じ、従って種の解説も同じ、まぁ新版というよりは改訂版といったところ。それでも、原色描画の差し替えが12種、顕微鏡図の差し替えが198種、学名変更等の加除修正に至っては4,000箇所以上に上る。気が遠くなるような超労作であり、ある意味、日本一のきのこ大図鑑である。
因みに、描画差し替えは、136.ニセシロシメジ、285.セイヨウタマゴタケ、480.ヒメクズタケ、525.アシボソトマヤタケ、615.アカササタケ、755.オオダイアシベニイグチ、873.ムラサキカスリタケ、1091.チャハリタケ、1135.マスタケ、1257.マクキヌガサタケ、1287.ツノマタタケ、1340.シャグマアミガサタケの12図、種名と描画の不一致があったわけでもなく、あえて差し替えなくてもと思うものばかり。
また、描画中の和名の変更箇所は次の75箇所。即ち、19.コクリImg044ノカサモドキ(仮)→モリノハダイロガサ、45.トガリキヤマタケ(仮)→ヌマキヤマタケ、88.オオカヤタケ(仮)→オオイヌシメジ、107.ケンロクエンミネシメジ(仮)→ケンロクエンニオイキシメジ(仮)、155.キヒダサカズキタケ(仮)→オオキヒダサカズキタケ(仮)、186.スギシロホウライタケ(仮)→フユノスギカワタケ(青木)、197.ビロードツエタケ→コブリビロードツエタケ、200.ツエタケ→ブナノモリツエタケ、215.サビイロオチバタケ(新)→ハナオチバタケ褐色型(サビイロオチバタケ)、217.ハリガネオケバタケ→ハリガネオチバタケ、224.カヤネダケ→スナジホウライタケ(竹橋)、261.カブダチキチャホウライタケ(新)→アシゲキチャホウライタケ(新)、283.ミヤマツルタケ(新)→ミヤマツルタケ(仮)、285.セイヨウタマゴタケ(新)→セイヨウタマゴタケ近縁種、309.フクロツルタケ→シロウロコツルタケ(フクロツルタケ)、320.コツブコガネテングタケ(仮)→ココガネテングタケ、355.ベニヒダタケ→ケンロクエンベニヒダタケ(仮)、379.オオミノモリハラタケ(仮)→オオモリノカサ、416.ネナガヒトヨタケ(巨大型)→ネナガノヒトヨタケ(巨大型)、419.ミヤマザラミノヒトヨタケ→ザラミノヒトヨタケモドキ、420.ヒダヒトヨタケモドキ→ヒダヒトヨタケ、428.オオツブザラミノヒトヨタケ→オオツブザラミノヒトヨタケ(仮)、438.ニセムジナタケ(仮)→ハゴロモイタチタケ(帆足)、457.ミヤマフミヅキタケ(仮)→クチキフミヅキタケ、522.コイムラサキアセタケ→コキイロアセタケ(新)、524.シラヤマアセタケ(仮)→シラヤマアセタケ(新種)、553.クリフウセンタケ→ニセアブラシメジ(クリフウセンタケ)、566.ムラサキシメジモドキ類似種→アイカシワギタケ、568.ヒメカワムラフウセンタケ(仮)→ナツノカワムラフウセンタケ、569.キヒダフウセンタケ→オオミノキヒダフウセンタケ(仮)、573.イロガワリムラサキシメジモドキ(仮)→アイカシワギタケ(に併合)、610.ツバフフセンタケ→ツバフウセンタケ、631.タカネナメニセムクエタケ(仮)→タカネニセツエタケ、649.カガノモミウラタケ(新)→カガノモミウラタケ(仮)、654.コモミウラタケ(新)→コモミウラモドキ、669.ヒメクサウラベニタケ(仮)→コクサウラベニタケ、678.ハルシメジA→ハルシメジ、679.ハルシメジB→ウメハルシメジ、699.アカゲヒダハタケ(仮)→アカゲヒダハタケ(新称)、733.ススケアワタケ(仮)→コゲチャアワタケ(仮)、740.ニシキイグチ→ニオイバライロイグチ(新)、743.バライロウラベニイロガワリ→ハクサンウラベニイロガワリ(仮)、749.タカネウラベニイロガワリ(新)→タカネウラベニイロガワリ(仮)、753.カバイロアミアシイグチ(新)→ミヤマアミアシイグチ(高橋)、757.アジナシアシベニイグチ(仮)→ニオイバライロイグチ(新)、756.アケボノヤマドリタケ→アカジコウ、812.ヨゴレニガイグチ(新)→ヨゴレキニガイグチ(新)、827.ナガエノニガイグチ(仮)→ウスキニガイグチ、852.ニセクロハツ→アカハニセクロハツ(下野仮)、956.キカラハツタケ→キカラハツダケ、1033.ウスカワホウキタケ→ウスカワホウキタケ近縁種、1043.コノミタケ(能登地方名)→コノミタケ、1050.ハナビララッパタケ(仮)→オオムラサキアンズタケ、1059.アカコウヤクタケ属の一種→ヒビコウヤクタケ属の一種、1062.マンシュリカカワタケ→コミノカワタケ、1109.アントロディエラ・ホエネリイ→シロカサブタダケ、1136.ヒラフスベ→アイカワタケ(ヒラフスベ型)、1143.オリゴポルス・フロリホルミス→レンゲタケ、1163.クダアナタケ(新)→ナガバタケ(クダアナタケ)、1179.ライトポリア・ヤポニカ→アフリカノリミアナタケ(新称)、1197.エゾカワラタケ→エゾノカワラタケ、1215.ナガエノケシボウズタケ(吉見新)→ウネケシボウズタケ、1224.ヤブレツチグリ→ヤブレツチガキ、1231.キクメタケ→スミレホコリタケ、1238.クロホコリタケ(糟谷新)→クロホコリタケ、1240.ニオイオオホコリタケ(仮)→クロホコリタケ(奇形)、1243.キノボリホコリタケ(仮)→クロゲチャブクロ(仮)1313.アスココリーネ・サルコイデス→ヒメムラサキゴムタケ(新)、1331.ヒメシトネタケ(仮)→ツチイロヒメチャワンタケ(仮)、1353.ペジサ・ミクロプス→タヌキノチャワンタケ(小山)、1368.アレウリナ・イマイイ→オリーブサラタケ(新称)、1387.ヒポクレア・バキバシオイデス→チャイロボタンタケ(新称)、1389.ツノタケ→ポドストロマ・アルタケウム、1392.ヒポミケス・クリソスペルムス→アワタケヤドリタケ、1394.ヒポミケス・トリコテキデス→タコウキンヤドリタケ(仮)。
初版発行以来8年の歳月が経ち、その間の研究の進展で、仮称や学名であったものに正式和名が付与されたものの変更は分かるが、望むらくは、描画の差し替え理由も含め、和名変更理由の一覧表が附録にでもあれば、説得力も納得性もより高まると思われる。それにしても、シャッターとカーテンを下ろした穴蔵のような部屋に籠もり、新旧きのこ図鑑の改訂箇所チェックに丸一日を費やすなど、ネクラでなければ到底出来ない作業、つくづく吾が性格が嫌になる。

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