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白骨温泉散歩

2013年11月20日(水) 夜中もエアコンつけっ放し、設定温度22℃。6:30起床、夜のうちに降雪あり辺り一面白く雪化粧。まず朝風呂に入り温まる。午前零時に男女の浴室が入れ替わっており今日は薬師の湯。といっても造りも広さも略同じで余り変り映えがしない。7:30から朝食、湯豆腐、温泉卵、塩鮭Dsc05591でご飯を食べ、オレンジジュース、安曇野牛乳、コーヒーを飲む。宿に居ても退屈なので、小雪がちらほら舞ってはいるが温泉街の散策に出る。先ずは直ぐ傍の薬師堂に参詣。元禄十五年(1702)の建立、石段に立つ二基の燈籠の銘は嘉永元戌申年(1848)と嘉永二己酉年(1849)、今でも「お薬師様」と親しまれている。社殿建立年や燈籠銘から江戸時代中期には湯宿が営まれるようになったこと分かる。石段の下には若山牧水・喜志子夫妻の歌碑が建つ。牧水(1885-1928)は白骨温泉をこよなく愛し何度も静養に訪れたという。牧水の歌碑は「秋山に立つむらさきぞなつかしき 炭焼く煙むかつ峰にみゆ」、喜志子夫人の歌碑は「亡き人のあとしたつね来て・・」。昭和二Dsc05596十九年(1954)、白骨温泉を訪れた夫人が亡き夫を偲んで詠んだ歌であるが、碑面の崩し字が残念ながら読み取れない。特別天然記念物の「噴湯丘」は新宅旅館の先の道路端、杉木立の中にあり、一見熔岩の塊のよう。温泉の噴出口周囲に沈殿堆積した炭酸石灰が噴湯丘を形成したものであり、我が国には類例が少なく貴重なものらしい。湯川の河原に湧く公共 野天風呂(入浴料500円)を橋の上から覗くと、男湯は何の囲いもなくすっぽんぽん、女湯は葭簀掛け。この寒空に男性が2人入浴中。外気温は0℃、雪が絶え間なく降りかDsc05639かり体の芯から冷えてくる。鍾乳洞の上を幾筋もの滝が走る「竜神の滝」を見物し、その向かい側から「隧通し」と「冠水渓」へ通じる遊歩道を降りる。隧通しは湯川の流れが石灰岩を侵食してできた自然のトンネル、洞窟から川が流れ出る珍しい景色。冠水渓は隧通し下流部の渓谷のことで、急流が岩を噛み渦を巻く様子は見事である。 大駐車場の山側に建つ 三十三観音と地蔵像を拝観し、観光案内所の裏手に建つ中里介山文学碑も見学する。三十三観音は、江戸時代、白骨温泉の霊泉的効能を得た湯治客の有志が建立したと伝わる。中里介山文学碑は、氏の大長編小説「大菩薩峠」により白骨温泉が広く世間Dsc05631に知られることとなった功績を讃え昭和二十九年(1954)に建立されたもの、碑面には「白骨の地にゆかり深き中里介山先生作小説大菩薩峠記念碑 白井喬二書」とあり、その前に「上求菩提(じょうぐぼだい) 下化衆生(げけしゅじょう)」と 仏教用語が刻まれた石版が置かれている。介山が白骨温泉を訪れたのは、大菩薩峠第22巻の「白骨の巻」を脱稿した後の大正14年8月2日、一泊したとのこと。11時過ぎに部屋に戻ると蒲団その他綺麗に片づけられている。持参の食料品を部屋で食べて昼食とし、13:00再び散歩に出る。今度は三十三観音が建つ駐車場の右手から遊歩道を小梨平へ上がる。取付き部分が悪く遊歩道とは思えないほど、なんとかクリアしてDsc05648渓沿いの左岸を登る。ミズナラの林を抜けていく道は笹が被り倒木が行く手を遮る。これが遊歩道?、漸く白樺林とカラマツ林が拡がる小梨平に上る。日本秘湯を護る会会員旅館の小梨の湯笹屋の前に出て、帰りは車道(上高地乗鞍スーパー林道)を戻る。遊歩道の上の入り口には「落石の恐れあり通行止め」の表示、どうりで、下の入り口にも表示すべき。14:30部屋に戻る。新たな団体客が到 着する前に露天風呂鬼が城へ入りに行く。源泉温度36度とのことで超ぬるめ、雪がしんしんと降る中首まですっぽり浸かり雪見風呂、風流ではあるが寒くて出るに出られない。脱衣所で服を着る間に湯冷め、仕方がないので大浴場へ直行し温まり直す。18:00かDsc05653ら夕食、今日もキリンの一番搾り大瓶を飲む。献立は、食前酒が梅酒、前菜が小鮒甘露煮ほか5種、凌ぎがおざんざ(納豆菌入りうどん)、お造りはブリと生湯葉、台物は長野県産豚味噌鍋、洋皿が鴨ロースサラダワイン煮、油物は虹鱒唐揚げ・野菜餡かけ、酢の物が塩丸烏賊酢味噌和え、食事が鶏牛蒡ご飯、留椀が吸い物、漬物がいろいろ、水物はフルーツ。白骨温泉の中に一般の家はなく、ホテル従業員は全員寮住まいの由、何せ一番近いコンビニまで41㎞、最寄りのスーパーまでも51㎞という仙境の暮らし。部屋に戻ってグラチャンバレー男子、日本vsロシア戦を観てから4度目の温泉へ入りに行く。

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