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口之宮湯殿山神社(西川町)

2014年7月6日(日) 山形県西村山郡西川町本道寺大黒森381番地に鎮座し、祭神は湯殿山神社と同じく大山祇神、大己貴命、少彦名命の三柱。出羽三山の麓にはもともと、八方七口という八つの登山Dsc00878口、即ち、羽黒山の羽黒口、阿吽院の肘折口、日月寺の岩根沢口、注連寺の七五三掛口、大日坊の大網口、大日寺の大井沢口、本道寺の本道寺口、昭高寺の川代口(寛永年間に閉鎖)があり、それぞれの寺院が登山口を支配し、全国からやって来る信者たちが落としていく莫大な銭を握るべく相競っていた。その中の本道寺が此の神社の前身であり、明治七年(1874)廃仏棄釈令が発せられると、寺号を廃し、口之宮湯殿山神社と改称した。大同四年(809)、湯殿山に参拝した空海によって開山されたと伝わる。湯殿山四別当寺(本道寺、大日寺、注連寺、大日坊)の中の正別当として湯殿山の中心的別当寺でDsc00871あり、歴代藩主や徳川幕府の篤い崇敬を受け、江戸時代には梁間18間、桁68間という東北一の伽藍を誇ったと云う。明治元年、戊辰戦争の戦場となり、将軍家の祈願寺であったために、新政府軍の攻撃を受け、大伽藍は焼き払われてしまう。現存の建物は明治二十二年(1890)に再建されたもの。
湯殿山から仙台へ帰る途中、国道112号線沿いに建つ口之宮湯殿神社に参詣。他にお参りする人もなく、境内も社殿も荒びが目立つ。駐車場に並ぶ「旧本道寺代参塔群」は西川町の指定文化財、湯殿山信者が所願成就のため、多額の金銭を別当寺に寄進し住職に代参を依頼する信仰形態があって、その際寄進額の一部を用いて建立されたもの、7基現存し、碑面は「湯殿山永月代参 明和二乙酉歳(1765)四月吉日 先達大? 下野国那須郡小木?村 願主小森源左衛門」など、18世紀後半の建立である。拝殿前の仏足石、境内の地蔵尊、八日塔碑(文化九壬申天(1812)當村四月佛生日講中)、金比羅大権現碑(文化三丙寅天(1806))、百万遍供養塔など、神社というよりはお寺さん、神仏習合時代の歴史を色濃く感じさせる。

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