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奥の細道三十三霊場 第十三番 養泉寺(尾花沢市)

2015年6月1日(月) 弘誓山養泉寺の所在地は山形県尾花沢市尾花沢3617-3番地、尾花沢市街地にある。本尊は慈覚大師円仁作と伝わる聖観世音菩薩、天台宗の寺院である。創建は不詳であるが円仁伝説より9世紀頃か、その後元和元年(1615)現在地に移り、芭蕉が訪れる前年の元禄元年Dsc00250(1688)に本堂を再建している。往時は上野寛永寺直末で格式も高く、多くの寺領を所有し寺運隆盛を極めていた由、芭蕉も居心地が良かったのか旧暦5月18日から24日までおくのほそ道行脚の中では異例の7日間も養泉寺に滞在し(尾花沢には合計10日間)、旧知の豪商鈴木清風らと交流している。『おくのほそ道』には「尾花沢にて清風と云者を尋ぬ。かれは富るものなれども志いやしからず。都にも折々かよひて、さすがに旅の情けをも知たれば、日比とどめて、長途のいたはり、さまざまにもてなし侍る。 涼しさを我宿にしてねまる也 這出よかひやが下のひきの声 まゆはきをDsc00237俤にして紅粉の花 蚕飼する人は古代のすがた哉(曽良)」と記される。
翁峠に登った後、時間があるので養泉寺へ。14:00到着、参拝者用駐車場に車を駐める。明治二十八年(1895)の尾花沢大火で旧堂は焼失、現在の本堂は同三十年(1897)に再建されたものである。明治維新の廃仏毀釈で寺領は没収され、以来衰退したらしく小さなお寺である。境内にある「涼し塚」は宝暦十二年(1762)に柴崎路水と鈴木素州によって建立されたもの、山寺立石寺に「せみ塚」を建てた村山地方林崎の素封家坂部九内を供養する「壺中居士」の石碑と並び立つ。養泉寺は最上三十三観音第25番札所でもあり、御詠歌は「おばなざは ほとけのみての いとすすき てにとるからに ゆらぐたまのを」。堂前で般若心経を唱えてお参りする。次は大石田町の二十番向川寺へ。 

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