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黒木秀一著「宮崎のきのこ」

Img1302015年10月13日(火) 旅行前にアマゾンに発注しておいた標記図書が届く。いわゆる地方きのこ図鑑のジャンルに入る本であるが、なかなかユニーク。まず発生する場所により、人里20種、照葉樹林(里山)46種、照葉樹林(山地)34種、針葉樹林19種、ブナ林7種、海岸部5種に分類、合計131種を取り上げ、その一々について宮崎県内各地の古老を訪ね、呼称(地方名)、用途、可食菌なら調理方法や保存方法までも、聞き取り内容を逐一丁寧に書き留めている。単なる無味乾燥な図鑑に非ず、まるできのこの民族誌、読んで楽しい本である。
また図鑑としても、柏近辺では見られないイカタケ、ハマクサギタマゴタケ(仮称)、スズメタケ、ヒダウロコタケ、コマタケ、トライグチ、シイノトモシビタケ、アミヒカリタケ、アラゲカワウソタケ、メシマコブ、オオタマバリタケ、キリノミタケ、ヒュウガサラタケ、シロコップタケ、ハマキタケ、エナシラッシタケ、ヤコウタケ、シママンネンタケなど珍しい菌への言及もあり、勉強になる。特に、珍菌中の珍菌とされるキリノミタケについては、全245頁中11頁を割いて詳述し、宮崎県(西日本各地)の照葉樹林とテキサス州の河畔林(シダーエルム:ニレの仲間)に隔離分布していること、それを確かめにわざわざダラスとサンアントニオに足を運んだことなど、著者の情熱に敬服する。

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